蜂の種類を写真でチェック!危険度の高い3種類の蜂の見分け方を解説

「蜂が出た!種類は?刺してくるヤツ⁉」
「蜂の種類を見分けたい。刺されるなら対策を考えないと…」

と考えていませんか?

このページでは、ハチの種類をスマホ片手に見分けられるようにご案内していきます。

ただ、もしあなたが今見ているハチが、次のような「色がオレンジ or 黄」で「縞(しま)」の場合は、刺されるリスクがとても高いです。

背を向けず、ゆっくりとその場から離れるようにしてください。

ハチを見かけたら「静かに離れる」が正解
ハチには攻撃性が高い危険度の高い種類もいれば、おとなしい種類もいますが、見かけても、近づいたり、騒いだりしないでください。

背を向けず、ゆっくりとその場から離れてください。

もし大きな羽音を鳴らしながら上下左右に飛び回っていたら、それは威嚇や攻撃前のサインですので、慌てずに静かに離れてください

蜂の種類を危険な順に写真付きで解説!

「危険の高い蜂の種類」のTOP3
スズメバチ
アシナガバチ
ミツバチ

日本国内には、約4,000種を超える蜂が生息していますが、よく見かけるのは15種類ほどです。

このうち、毒が強く人を刺す危険性が高いのは3種類です。

姿かたちの共通点は腰にクビレがあることです。

クビレが無い蜂は刺してきませんが、怖くて見分ける余裕はないと思います。

とにかく蜂を見かけたら、落ち着いて、背を向けずに、距離を取ってください。

ここからは、危険度の高い種類順にご案内していきます。

【種類①】スズメバチ…オレンジ or 黄色で大きい

・身近にいる4種類のスズメバチ

種類 サイズ 見分け方
オオスズメバチ 3~4㎝ オレンジで頭に2つの突起がある
モンスズメバチ 2~3㎝ 腹胸部の後ろが赤褐色 or 黄色
キイロスズメバチ 2~2.5㎝ お尻の先端が黄色で、胸の部分が黒い
ヒメスズメバチ 2.5~3.5㎝ 全体的に茶色っぽく、お尻の端が黒い

大きくて黒くて、オレンジや黄色の蜂の種類は、スズメバチの可能性が高いです。

姿を見かけて(かなり大きいな…)と思ったらオオスズメバチ、夜遅くまで動いていたらモンスズメバチの可能性が高いです。

いずれにしても、とにかく危険ですので、近づいたりしないでください。

ここからは4種類のスズメバチの見分け方を写真付きでご案内していきますね。

>>より詳しいスズメバチの情報はこちら

オオスズメバチの見分け方

見分け方は、頭部中央にある頭楯(とうじゅん)と2個の突起があることです。

大きい蜂でオレンジ色の代表的なのはこのオオスズメバチです。

他のスズメバチやミツバチをも攻撃するなど、一番凶暴な蜂ですので気を付けてください。

サイズは3~4㎝です。

木の根元から出入りすることが多いです。

キイロスズメバチの見分け方

見分け方は、腹胸部の後ろにある「小楯板(しょうじゅんばん)」と呼ばれる部分の色が赤褐色 or 黄色なことです。

サイズは2~3㎝です。

初夏になると、軒下や屋根裏に大きな球形の巣を作ることが多く、巣の外側にはたくさんの幼虫がくっついています。

モンスズメバチの見分け方

見分け方は、お尻の先端が黄色で、胸の部分が黒いことです。

腹部のラインは波打っています。

サイズは2~2.5㎝です。

唯一の夜行性のスズメバチです。

参考)スズメバチは夜に駆除する

ヒメスズメバチの見分け方

見分け方は、全体的に茶色っぽく、お尻の端が黒いことです。

単眼の周りが赤褐色になっています。

サイズは2.5~3.5㎝です。

>>より詳しいスズメバチの情報はこちら

蜂の姿や形の他に、巣で見分ける方法もあります。

>>スズメバチの蜂の巣の情報はこちら

【種類②】アシナガバチ…体は細長く、足が長く、黄色で大きい

・身近にいる3種類のアシナガバチ

種類 サイズ 見分け方
キアシナガバチ 2~2.6㎝ 全体的に黄色、羽の付け根と後ろ側に縦の2本線
セグロアシナガバチ 2~2.5㎝ 羽の付け根に縦の2本線
フタモンアシナガバチ 1~1.8cm 腹部に黄色い点が2つ

アシナガバチもリスクが高い蜂です。

なお、スズメバチのどちらが強いのか、戦わせたことが無いため不明ですが、キイロスズメバチは、アシナガバチの巣を襲って子を食べますので、天敵と言えます。

ここからはアシナガバチの見分け方について写真付きでご案内していきますね。

キアシナガバチの見分け方

全体的に鮮やかな黄色で、羽の付け根と背中に縦の2本線が入っています。

触角の先端から3分の1ほどが黄色いです。

サイズは2~2.6㎝です。

キアシナガバチは体が大きく、毒性も攻撃性も高いため、国内のアシナガバチのなかで最も危険な種類です。

セグロアシナガバチの見分け方

羽の付け根に縦の2本線が入っていて、背は黒色です。

羽の後ろ側は模様がなく黒い色をしており、触角は全体的に黄色いです。

サイズは2~2.5㎝です。

セグロアシナガバチによる件数がもっとも多く報告されています。街中でもよく見かけられ、屋根裏や軒下に巣を作ることも多いでしょう。

フタモンアシナガバチの見分け方

体長は2cm以下と小さく、腹部に黄色い点が2つあります。

羽の後ろ側には、縦に2本の線が入っています。

サイズは1~1.8㎝です。黄色くて小さいのはフタモンアシナガバチです。

>>より詳しいアシナガバチの情報はこちら

蜂の姿や形の他に、巣で見分ける方法もあります。

>>アシナガバチの蜂の巣の情報はこちら

【種類③】ミツバチ…黄色で小さい

・身近にいる2種類のミツバチ

種類 サイズ 見分け方
ニホンミツバチ 1~1.3㎝ 全体的に黒く、お腹部分に縞の模様
セイヨウミツバチ 1~1.7㎝ 体全体が黄色

蜂の中でニホンミツバチのサイズは小さいです。

1㎝よりも小さい飛ぶ虫を見つけたら、すごく小さい二ホンミツバチか蜂以外の虫(ブヨやハエなど)の可能性があります。

ここからはミツバチの見分け方を写真付きでご案内していきますね。

ニホンミツバチの見分け方

体の色が全体的に黒く、お腹部分に縞の模様があります。

大きさは1~1.3㎝程度です。

セイヨウミツバチの見分け方

体全体が黄色くて、ニホンミツバチより少し大きいです。

胴体の縞模様は頭部に向かって狭く、お尻に向かって幅が広くなっていきます。

明治時代に輸入された外来種です。

大きめのミツバチはセイヨウミツバチ、小さめのミツバチは二ホンミツバチの可能性が高いです。

>>より詳しいミツバチの情報はこちら

蜂の姿や形の他に、巣で見分ける方法もあります。

>>ミツバチの蜂の巣の情報はこちら

蜂の種類で危険性が低いのはこの5種類!

種類 サイズ 見分け方
ツチバチ 1.5~2.5㎝ 全体的に黒色で、細め
ドロバチ 1~2cm 全身が黒く腹部に黄色のライン、小さめ
クマバチ 3㎝ 大きくて太めで、色は黒+黄
アナバチ 2.5~3㎝ 大きくて細長くて、色は黒
ハキリバチ 1.3~2.5cm 頭が大きくて、色は黒

この5種類の蜂は刺されるリスクがかなり少ないです。

見分け方をご案内していきます。

【種類④】ツチバチの見分け方

ツチバチの色は全体的に黒色、腹部に黄色のラインがある種類がいます。

体形は細めで、体毛が生えています。

キンケハラナガツチバチ

体長は約1.5~2.5㎝です。

比較的おとなしく、滅多に人に襲いかかることはありません。

畑などに穴を掘って巣を作ります。

【種類⑤】ドロバチの見分け方

ドロバチの色は、全身が黒く、腹部に黄色い2本の帯があることです。

オオフタオビドロバチ

体長は1~2cm程度で小さめです。

2匹ほどの小規模で行動する単独性を持っています。

ドロバチの攻撃性は低く、基本的に、脅かしたり、巣に危害を加えたりしなければ、人を襲うことはありません。

巣はオオスズメバチが作るようなツボ型です。

【種類⑥】クマバチの見分け方

クマバチの体形は、ずんぐりとしたクマのような感じです。

胸の部分が黄色ですが、他は黒く、細かな毛が全身に生えています。

体長3㎝ほどの大きな蜂です。

太い針を持っていますが毒はそれほど強くはなく、性格も温厚で危害を加えなければ襲ってきません。

北海道・本州・四国周辺に多く生息しています。

【種類⑦】アナバチの見分け方

アナバチは色は全体的に黒で、体形は細めでくびれています。

クロアナバチ

体調は2.5㎝~3㎝で、地面に約3cmの穴を掘って地中に巣を作ります。

アナバチの種類は多く、身近で見られる種類だけでも9種類が確認されています。

毒は持っていますが弱いですし、攻撃性や危険性が低いので、危害を加えなければ、無理に駆除しなくても問題はありません。

【種類⑧】ハキリバチの見分け方

ハキリバチの体形は胴体が短く、太めで、頭が大きいです。

色は胴体部分は黄色で、頭と腹は黒いです。

日本で特に知られているのは「バラハキリバチ」で、バラの葉を好むことで知られています。

バラの葉を丸く切り取って円筒状に折り、花粉や蜜をためて子育てします。

ハキリバチの種類は多く、日本だけでも50種類が確認されています。

体長は1.3cmほどですが、オオハキリバチのサイズは2~2.5㎝です。

攻撃性や危険性は低いですが、危害を加えると刺してきます。

【種類①】スズメバチの詳しい解説

蜂の種類でとにかく大きいのがスズメバチです。

ここからは、スズメバチにつて、次の2つの内容をご案内していきます。

・リスク
・種類数

スズメバチのリスク

スズメバチのリスク
・性格が獰猛
・毒は強力
・時速40kmの速度(約11m/秒)
・6~11月に活動する

スズメバチによる被害は、日本の蜂による被害で最も発生件数が多く、令和に入ってからも毎年10名以上が亡くなっています。

庭の手入れの最中に刺されたり、洗濯物に混入していたりして、被害に遭うことが多いです。

性格が獰猛で、巣の近くを通っただけでも攻撃してくることがあります。

刺されるとこちらのように腫れあがり、1週間ほど痛みが続くことが多いです。

毒が強く、同じ針で複数回刺すことができ、移動スピードが1秒で11mとかなり速いです。

見かけても絶対に近づいたり、騒いだりせず、背を向けずにゆっくりとその場から離れるようにしてください。

スズメバチは全17種類

属性 名称
スズメバチ属 オオスズメバチ
キイロスズメバチ
コガタスズメバチ
モンスズメバチ
ヒメスズメバチ
チャイロスズメバチ
ツマグロスズメバチ
ツマアカスズメバチ
クロスズメバチ属 クロスズメバチ
シダクロスズメバチ
ツヤクロスズメバチ
キオビクロスズメバチ
ヤドリスズメバチ
ホオナガスズメバチ属 キオビホオナガスズメバチ
シロオビホオナガスズメバチ
ニッポンホオナガスズメバチ
ヤドリホオナガスズメバチ

日本にいるスズメバチは、スズメバチ属が8種類、クロスズメバチ属が5種類、ホオナガスズメバチが4種類の、全17種類です。

代表的なスズメバチは「オオスズメバチ」「キイロスズメバチ」「ヒメスズメバチ」「モンスズメバチ」です。

この4種類を見分けるポイントは「【種類①】スズメバチ…オレンジ or 黄色で大きい」でご案内しています。

巣のある場所は種類によって異なりますが、土の中、木の枝、木の穴、屋根裏、壁のすき間、軒下や生け垣などです。

参考)林野庁「蜂刺され災害を防ごう」

【種類②】アシナガバチの詳しい解説

国内で2番目にリスクが高い蜂の種類がアシナガバチです。

ここからは、アシナガバチについて、次の2つの内容をご案内していきます。

・リスク
・種類数

アシナガバチのリスク

アシナガバチのリスク
・刺激すると襲ってくる
・毒は強め
・時速20~30kmの速度(約5~8m/秒)
・6~8月に活動する

スズメバチよりおとなしいですが、刺激すると襲ってくることがありますので、近づかないようにしてください。

スズメバチよりもスピードが遅いとはいえ、1秒で数mの移動距離ですので、走っても追いつかれてしまいます

アシナガバチは全11種類

属性 名称
アシナガバチ属 キアシナガバチ
セグロアシナガバチ
フタモンアシナガバチ
トガリフタモンアシナガバチ
キボシアシナガバチ
コアシナガバチ
ヤマトアシナガバチ
チビアシナガバチ属 オキナワチビアシナガバチ
ナンヨウチビアシナガバチ
ホソアシナガバチ属 ムモンホソアシナガバチ
ヒメホソアシナガバチ

アシナガバチ属が7種類、チビアシナガバチ属が2種類、ホソアシナガバチ属が2種類の全11種類います。

代表的な種類は「キアシナガバチ」「セグロアシナガバチ」「フタモンアシナガバチ」です。

この3種類見分けるポイントは「【種類②】アシナガバチ…体は細長く、足が長く、黄色で大きい」でご案内しています。

巣のある場所は庭の木や軒下、物置、ベランダ、室外機などです。

【種類③】ミツバチの詳しい解説

国内で3番目にリスクが高い蜂の種類がミツバチです。

次の2つの内容をご案内していきます。

・リスク
・種類数

ミツバチのリスク

ミツバチのリスク
・刺激すると襲ってくる
・毒がある
・数が多い(数万匹)
・時速24~32kmの速度(約6~8m/秒)

おとなしい性格ですが、刺される可能性はあります。

毒性は弱いですが、数が多いので、1匹に刺された後、集団で襲われるリスクがあります。

セイヨウミツバチの群蜂数(ぐんぽうすう=1つの群れにいる蜂の数)は2~4万ほどで、春から夏にかけてが最も多いです。

ミツバチは全9種類

9種類のミツバチ
①ニホンミツバチ
②セイヨウミツバチ
③コミツバチ
④クロコミツバチ
⑤オオミツバチ
⑥ヒマラヤオオミツバチ
⑦サバミツバチ
⑧キナバルヤマミツバチ
⑨クロオビミツバチ

ミツバチ全世界に9種類いて、アジアの熱帯域に極地的に生息しています。

日本国内にいるミツバチは、先にご案内したニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類だけです。

この2種類見分けるポイントは「【種類③】ミツバチ…黄色で小さい」でご案内しています。

巣のある場所は、木の穴や植え込み、屋根裏、床下、換気扇のフード内などの狭い場所です。

参考)厚生労働省「蜂刺され災害を防ごう」

危険な種類の蜂を見かけたら…

蜂の種類の中で、リスクの高い3種類の蜂を自宅や自宅近辺で見つけたら、蜂の巣が近くにある可能性が高いです。

4月ごろの小さい蜂の巣であれば自分で駆除することができます。

ですが、5月後半以降の蜂の巣は、自力で駆除するのは困難です。

放置しているとみるみる大きくなり、群れの数が増えて、危険度が高くなってしまいます。

そうなる前に、蜂の専門業者に依頼してください。

自分で駆除する場合、防護服を利用すると1万円~ですが、プロに依頼すると4,400円~と、状況によってはプロに依頼した方が安く済みます。

ハチお助け本舗なら、電話1本で当日・夜間の駆除にも対応しています。

見積りや相談は無料で承っているので、少しでも不安に感じたらお気軽にお問合せくださいね。

参考)蜂の巣の種類作り始めの初期の蜂の巣

蜂の種類、見分け方のまとめ

まとめ
・危険な蜂は3種類で、色やサイズ、形で見分ける
・スズメバチはどの種類も危険なので近づかない
・蜂がいるところに巣があるので、早めに対処を

蜂の種類のうち、人に危害を加える攻撃性の高い蜂はスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類です。

いずれも針に毒があり、群れを作って行動します。

この3種類の蜂をよく見かける場合、近くに蜂の巣がある可能性が高いです。

早急に駆除することが大切ですが、今が6月~10月なら、DIYではが難しいので、ハチお助け本舗までお問合せください

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