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スズメバチは17種類?種類ごとの特徴・性格・巣を解説

「スズメバチ=危険」と思う人が多いのですが、実はスズメバチというのは分類上の総称のようなもので、日本だけでも17種類が確認されています。イメージ通りの危険な種類もいれば、人にとっては害のない種類もいます。

そこで本記事では、日本にいるスズメバチ17種類の見た目・性格・特性・毒・巣の特徴を詳しく解説します。蜂の種類を見極めたいときや危険性を判断したいときの参考にしてください。

日本のスズメバチ17種類の一覧

スズメバチとはハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科に分類される蜂のことです。世界では67種類発見されており、日本にいるスズメバチだけでも17種類が確認されています。17種類の一覧は次の通りです。

蜂の種類 体長 攻撃性 毒量・毒性
オオスズメバチ 2.7~3.7cm 極めて攻撃的 非常に強い
キイロスズメバチ 1.7~2.7cm 極めて攻撃的 強い
チャイロスズメバチ 1.7~2.7cm 攻撃的 強い
モンスズメバチ 2.1~2.8cm 攻撃的 強い
ツマグロスズメバチ 2~2.3cm やや攻撃的 中程度
ツマアカスズメバチ 2cm前後 極めて攻撃的 中程度
コダカスズメバチ 2~2.3cm 比較的おだやか 弱い
ヒメスズメバチ 2.4~3.7cm 比較的おだやか 弱い
クロスズメバチ 1~1.4cm おだやか 弱い
ヤドリスズメバチ 1.3~1.8cm おだやか 人には無害
シダクロスズメバチ 1~1.4cm おだやか 弱い
ツヤクロスズメバチ 1.2~1.4cm おだやか 弱い
キオビクロスズメバチ 1~1.8cm おだやか 弱い
ホンシュウキオビホオナガスズメバチ 1.4~2cm やや攻撃的 弱い
シロオビホオナガガスズメバチ 1.1~1.7cm 比較的おだやか
ニッポンホオナガスズメバチ 1.1~1.7cm おだやか
ヤドリホオナガスズメバチ 1.3~1.7cm おだやか 人には無害

上記の17種類は、スズメバチ属8種類、クロスズメバチ属5種類、ホオナガスズメバチ属4種類に分かれます。以下でそれぞれの分類ごとに蜂の種類ごとの特徴を詳しく解説します。

スズメバチ属8種類

スズメバチ属は攻撃的かつ毒性の強い蜂が多く属する種類です。日本に生息する8種類の特徴を解説します。

①オオスズメバチ

体長 2.7~3.7cm(女王蜂は4~5cm)
見た目の特徴
  • オレンジと黒の縞模様
  • 一般的なスズメバチより大きい
  • 頭楯と顎の突起
性格 極めて攻撃的

オオスズメバチは極めて危険な蜂です。見つけたら近づかないようにしましょう。

見た目

オオスズメバチは世界最大の蜂で、働き蜂が2.7~3.7cm、女王蜂は4~5cmに達します。また、頭部中央の頭楯(とうじゅん)と顎に2つの突起があるのも特徴です。

色はオレンジ色と黒の縞模様ですが、光の加減によっては黄色と黒の縞模様に見えることがあります。

性格・特性

性格は攻撃的で、外敵を発見すると最大30mも追跡してきます。時速30~40kmで飛行できる上に、オオスズメバチは集団行動するため、一度襲われれば逃げるのは困難です。

外敵が巣やエサ場に近づくとカチカチと顎を鳴らして警告します。警告音を無視して近づく外敵には、集団で襲い掛かります。最盛期の夏には巣の中に100~500匹のオオスズメバチがいるため注意が必要です。

エサは芋虫が中心ですが、セミやカマキリなどの自分より大きい昆虫を襲うこともあります。また、ミツバチの巣を襲って幼虫を食べることもあります。強い顎で噛み砕き、肉団子にして運ぶのも特徴です。一方で、花の蜜や樹液を吸う雑食でもあります。

毒量・毒性

毒量が他のスズメバチより多く、毒性も極めて強いため集団で襲われると最悪の場合、死亡するリスクがあります。キイロスズメバチの毒量は0.4mgですが、オオスズメバチの毒量は1.1mgと約3倍です。これだけでも危険性の高さがわかるでしょう。

また、オオスズメバチの毒にはマンダラトキシンという非酵素系神経毒が含まれているのも特徴です。オオスズメバチを筆頭に、スズメバチの毒は複数種類が組み合わさっているため、毒のカクテルと呼ばれています。

巣の特徴

5月に女王蜂が巣を作り始める段階では、とっくりのような形の巣です。その中に卵を産みつけます。6~7月に働き蜂となる卵が孵ると巣作りが加速化し、徐々にマーブル模様・貝殻模様の球体になっていきます。直径50cmを超えるものも少なくありません。

巣作りの場所には閉鎖的な場所を好みます。自然界では土の中や木のうろの中がメインですが、人家の屋根裏や床下に巣を作ることもあるため注意が必要です。

②キイロスズメバチ

体長 1.7~2.7cm(女王蜂は2.5~2.8cm)
見た目の特徴
  • オレンジがかった黄色と黒の縞模様
  • 腹胸部の小楯板
性格 極めて攻撃的

キイロスズメバチは最大級の巣を作る蜂で、集団で襲ってくるため危険です。

見た目

オレンジがかってはいるものの、オオスズメバチと比べると黄色が強く見えます。腹胸部に小楯板(しょうじゅんばん)があるのも特徴です。働き蜂は1.7~2.4cm、雄蜂が2.7cmほどで日本のスズメバチの中では最小サイズといえます。

性格・特性

攻撃的な性格で、集団で襲い掛かるため極めて危険な蜂です。基本的には巣やエサ場に近づいた外敵に対して顎をカチカチと鳴らして威嚇しますが、攻撃に転じるのが早いようです。日本における刺傷件数は最多といわれています。

追跡距離はオオスズメバチと同様の30mです。集団で追跡してくる可能性もあります。

毒量・毒性

毒量は0.4mgでオオスズメバチほど多くありませんが、毒性はオオスズメバチよりも強い種類です。最盛期は巣に700~1,000匹いることもあり、集団で襲われれば最悪の場合、死に至ります。アナフィラキシーショックのリスクもあるため要注意です。

巣の特徴

女王蜂が巣を作り始める初期段階はとっくり型で、働き蜂が産まれてからマーブル模様の球状に変化していきます。体のサイズはスズメバチの中で最小ですが、巣は最大クラスで直径60~80cmになることもあります。

閉鎖的な空間を好むことはオオスズメバチと同じですが、都会の環境に適応しているのが大きな特徴です。家の軒下や屋根裏に巣を作ることも少なくありません。遭遇率の高さから考えても、危険な蜂の種類といえます。

③チャイロスズメバチ

体長 1.7~2.7cm(女王蜂は3cm)
見た目の特徴
  • 頭部と胸が赤褐色
  • その他の胴体は黒
性格 攻撃的

チャイロスズメバチは絶滅危惧種です。遭遇率は低い蜂といえます。

見た目

頭部と胸が赤褐色で、その他の胴体が黒というスズメバチの中でも特異な見た目をしています。外皮が厚く硬いのも特徴で、外敵からの攻撃に強い蜂です。

性格・特性

キイロスズメバチほどの攻撃性ではないとされていますが、攻撃力は高く、殺人蜂とも呼ばれています。追跡距離は10mとキイロスズメバチほど長くないものの、集団で襲い掛かるため危険です。

また、モンスズメバチやキイロスズメバチの巣を略奪するのも大きな特徴です。

チャイロスズメバチの女王蜂が、略奪したい蜂の巣の女王蜂を殺し、自らが巣の女王蜂になりかわります。モンスズメバチやキイロスズメバチのフェロモンを付けて騙すようです。

そして卵を産み、モンスズメバチやキイロスズメバチの働き蜂に世話をさせます。働き蜂が孵ると徐々に入れ替わり、最終的には乗っ取りが成功するという仕組みです。

毒量・毒性

毒量・毒性ともにキイロスズメバチと同程度ですが、針が太く長いため、オオスズメバチに刺されたとき以上の強い痛みが生じる可能性があります。

また、刺すだけでなく毒を噴射するのも特徴です。噴射された毒液が目に入ると失明することもあるので、チャイロスズメバチと思しき蜂を見かけたら、絶対に近づかないようにしましょう。

巣の特徴

キイロスズメバチの巣を乗っ取ることが多いため、巣の特徴はキイロスズメバチと同様です。乗っ取れなかったときは、木のうろや屋根裏、壁の中などの閉鎖的な場所を好んで巣を作ります。

④モンスズメバチ

体長 2.1~2.8cm(2.8~3cm)
見た目の特徴
  • キイロと黒の縞模様
  • 縞の線がやや波打っている
性格 攻撃的

モンスズメバチは他のスズメバチとは大きく異なるのは夜行性という点です。活発な時間が長く、自分で駆除するのが難しいといえるでしょう。より詳しく解説します。

見た目

黄色と黒の縞模様という点ではキイロスズメバチとよく似ていますが、体長が大きく黒の線がやや波打っているのが特徴です。

性格・特性

モンスズメバチは夜行性というのが大きな特徴です。基本的に蜂は夜に活動を休むため、日没以降で駆除するのがセオリーですが、モンスズメバチに関しては、日没から21~22時までが最も危険な時間帯とされています。

また、キイロスズメバチほど攻撃的ではありませんが、防衛本能は強く、巣の付近を複数匹が警戒して飛び回っているため近づくのは危険です。ターゲットにされると、25mほど追跡される可能性があります。

毒量・毒性

毒量はスズメバチの中では多い方で、キイロスズメバチやチャイロスズメバチと同程度です。危険性が高いため、不用意に近づかないようにしましょう。

巣の特徴

閉鎖的な環境を好みますが、軒下や屋根裏などの人に近いところはそれほど好みません。捕食対象がセミ・バッタ・トンボなどの豊かな自然に生息する昆虫なので、基本的には自然環境に巣を作ります。

巣の形はつりがね状で、波模様が目印です。巣と胴体のどちらにも波模様があることを覚えておきましょう。

⑤ツマグロスズメバチ

体長 2~2.3cm(女王蜂は2.5~2.8cm)
見た目の特徴
  • お腹の黄色とお尻の黒が目立つ
  • 頭と胸は赤褐色
性格 やや攻撃的

日本では沖縄県のみに生息するとされる蜂です。

見た目

名前の通り、つま先のような胴体のお尻部分のが黒色が目立つ蜂です。頭と胸は赤褐色をしています。比較的小さいことも特徴です。

性格・特性

キイロスズメバチほどの攻撃性ではありませんが、強い方です。刺激されると素早く攻撃に転じます。追跡距離は10mです。

また、亜熱帯に広く分布する蜂で日本では沖縄のみで観測されています。温暖な気候ということもあり、活動期間が4~12月と長いことも特徴です。マンゴーなどの果実の汁を好んで食します。

毒量・毒性

キイロスズメバチと比べると少ない毒量です。しかし、ピーク時の巣には100~500匹が存在するため、群れで襲われれば危険であることには違いありません。

巣の特徴

スズメバチ属の中では珍しく、開放的な場所を好む種類です。台風被害の多い沖縄では、暴風雨でも耐え抜けるように、低所に巣を作る傾向がみられます。具体的には低木の枝や草むら、軒下などです。

巣の見た目はマーブル模様の球状ですが、作り始めは逆さまにしたフラスコ・とっくりのような形をしています。

⑥ツマアカスズメバチ

体長 2cm前後(3cm前後)
見た目の特徴
  • 全体的に黒っぽい
  • 一部が明るいオレンジ色
性格 極めて攻撃的

名前こそツマグロスズメバチに似ていますが、危険性が段違いに高いため要注意な蜂です。

見た目

胸と頭頂部が黒く、お腹もやや黒が多いため全体的には黒っぽく見えます。顔や胴体の先は明るいオレンジ色です。体長は小さめの2cm前後で、大きい個体があまりいないようです。

性格・特性

攻撃性はオオスズメバチレベルで、極めて攻撃的です。その上、ピーク時には巣の中に2,000匹以上が住んでいることがあり、敵が近づくと大群で襲いかかります。

追跡距離はその他のスズメバチより長い40mなので、ツマアカスズメバチのターゲットにされてしまうと、逃げ切るのはなかなか難しいといえるでしょう。防護服を着用せずに近づいても良い相手ではありません。

毒量・毒性

1匹あたりの毒量は多くありませんが、襲ってくる蜂の数が多いため危険です。また、1匹でもアナフィラキシーショックを引き起こすリスクがあります。

巣の特徴

球状ですがキイロスズメバチの巣と比べると、やや縦に長い涙型(しずく型)のものが多く見られます。平均サイズが50~70cmと大きいことも特徴です。開放的な場所を好んで巣作りします。

また、初期段階では地中や低所にとっくり形の巣を作り、数が増えてから高所に引っ越すこともツマアカスズメバチの特徴です。

⑦コダカスズメバチ

体長 2~2.3cm(女王蜂は2.5~2.8cm)
見た目の特徴
  • オレンジと黒の縞模様
  • オオスズメバチに似ている
  • サイズは小さい
性格 スズメバチ属の中では比較的おだやか

見た目ほどに攻撃性は高くありませんが、オオスズメバチと混同しやすい蜂です。

見た目

色や模様はオオスズメバチそっくりで、小型化したような見た目です。よく見ると羽の下が黒いことも特徴といえます。

成長しきっていないオオスズメバチとコガタスズメバチを判別するのは、なかなか難しいため、まずは離れることをおすすめします。万が一、オオスズメバチだった場合が極めて危険です。

性格・特性

コダカスズメバチは、スズメバチ属の中では比較的おだやかな性格といえます。しかし、巣に近づく外敵に対する攻撃性は高いため、注意は必要です。追跡距離は10mほどとされています。

また、都市に適応しているため遭遇率が高い点でも気を付けたい蜂といえます。

毒量・毒性

毒量は多くありませんが、アナフィラキシーショックには注意が必要です。

巣の特徴

開放的な場所を好み、庭木の枝や軒下などに巣を作ります。初期段階では逆フラスコ型で、大きくなるにつれて球状になっていきます。

⑧ヒメスズメバチ

体長 2.4~3.7cm
見た目の特徴
  • オレンジと黒の縞模様
  • お尻の先端が黒い
  • 大きい
性格 比較的おだやか

体長は大きいものの、スズメバチ属の中では攻撃性・毒性ともに低い蜂です。一方でアシナガバチを食べてくれる蜂でもあります。

見た目

ヒメスズメバチは働き蜂も女王蜂も同程度の大きさで、オオスズメバチに次いで大きい蜂です。見た目もオオスズメバチに似ていますが、お尻の先端が黒いことが特徴です。

性格・特性

スズメバチ属の中ではおだやかな性格で、巣を刺激しなければ攻撃してくる可能性は低いといえるでしょう。ただし、敵の存在には敏感で威嚇はします。顎を鳴らす威嚇音に驚いて激しい動作をすると、刺される可能性があるため要注意です。

追跡距離は3~5mと短いため、静かにその場を離れれば安全を確保できるでしょう。

毒量・毒性

毒量は少なく、巣の中にいる蜂の数もピーク時で10~50匹程度です。大群で襲われるリスクは低いため、落ち着いて行動すれば被害を抑えやすいといえます。

巣の特徴

釣り鐘型あるいは、きのこの笠のような形の巣を作ります。波模様で外皮が薄く、とても小さなサイズです。

閉鎖的な場所を好むため、屋根裏や床下、木のうろの中などを巣作り場所に選びます。土の中に巣を作ることもあるため、気づかずに踏み抜いてしまう危険がある点では危険です。

クロスズメバチ属5種類

クロスズメバチ属はおだやかな性格の蜂が多いことが特徴です。日本にいる5種類を紹介します。

①クロスズメバチ

体長 1~1.4cm(女王蜂は1.5cm)
見た目の特徴
  • とても小さい
  • 全体的に黒く白の縞がある
性格 おだやか

長野県ではクロスズメバチのサナギや幼虫を珍味として食べる文化があり、養殖もされています。ジバチやヘボとも呼ばれます。

見た目

女王蜂でも1.5cm、働き蜂やオス蜂でも1~1.4cmという小さな蜂です。色は全体的に黒く、白の細いラインが入っています。

性格・特性

スズメバチに限らず、蜂の中で比べてもおだやかな性格といえます。巣を壊したりしない限り襲ってくることはありません。

ピーク時には500~1,500匹が巣に住んでいるため、家に巣を作られると迷惑かもしれませんが、害はほとんどありません。できれば放っておきましょう。

毒量・毒性

毒量の少ない種類です。ただし、他の蜂と同様にアナフィラキシーショックのリスクはあります。

巣の特徴

蜂は小さいものの、巣は20~30cmとそれなりに大きくなります。閉鎖的な場所を好み、屋根裏・壁の隙間・軒下・土の中など多様なところに巣を作るのも特徴です。

巣の外皮は薄い波模様で、形は釣り鐘型です。しかし、土の中に作られていると巣穴以外に見つける方法がありません。クロスズメバチが飛び交っている場所には巣がある可能性が高いため、踏み抜かないように気を付けましょう。

②ヤドリスズメバチ

体長 1.3~1.8cm
見た目の特徴
  • 全体的に黒い
  • 黄色の波線と点が入っている
性格 おだやか

同属のツヤクロスズメバチの巣を乗っ取る蜂です。遭遇率は極めて低いといえます。

見た目

全体的に黒く、黄色の波線と点が入っているのが特徴です。体長はクロスズメバチに次ぐレベルの小ささです。

性格・特性

ツヤクロスズメバチの巣を女王蜂が乗っ取って、子育てをしてもらうという特殊な蜂です。ツヤクロスズメバチが代わりに働いてくれるので、ヤドリスズメバチに働き蜂はいません。産む卵は次世代の女王蜂とオス蜂だけです。

人にとって、おだやかと言えばおだやかですが、ヤドリスズメバチには攻撃する蜂がいないともいえます。

暑いところは苦手で、涼しい山の中に住んでいます。巣を乗っ取った後は飛び回る必要もないので、遭遇率は低いといえるでしょう。

③シダクロスズメバチ

体長 1~1.4cm(女王蜂は1.5~1.9cm)
見た目の特徴
  • 小さい
  • 全体的に黒く白の縞と点がある
性格 おだやか

クロスズメバチと同様に、ジバチやヘボと呼ばれる小さな蜂です。

見た目

クロスズメバチと同じくらい小さな蜂です。黒い体に白の線と点があり、複眼の内側がえぐれているのがクロスズメバチとの違いです。しかし、よく観察しないとクロスズメバチと見分けるのは難しいといえるでしょう。

性格・特性

性格はおだやかで、巣の近くを踏んだりしなければ襲ってくることはほとんどありません。

毒量・毒性

毒性は低いものの、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性はあります。

巣の特徴

基本的には土の中に巣を作ります。家族経営的な習性を持っており、次世代の女王蜂が巣を引き継ぐため、何世代もかけて巨大な巣を地下に作っている可能性があります。

ただし、屋根裏や木のうろで巣を作った事例もあるため、必ず土の中というわけではありません。

④ツヤクロスズメバチ

体長 1.2~1.4cm(女王蜂は1.6~1.7cm)
見た目の特徴
  • 全体的に黒く白の縞がある
  • 腹部の中央あたりに点線
性格 おだやか

先述の、ヤドリスズメバチに巣を乗っ取られてしまう蜂です。

見た目

クロスズメバチとよく似ていますが、よく見ると腹部中央が白線ではなく白点です。そのため、全体的にはクロスズメバチよりも黒が多く見えます。

性格・特性

性格はおだやかで、巣を攻撃されない限り襲うことはほとんどないといえます。

毒量・毒性

捕食対象の昆虫向けの毒は持っていますが、人体にはほとんど害がありません。それでも、アナフィラキシーショックの可能性には留意する必要があります。

巣の特徴

和紙に似た素材で直径15~25cmほどの巣を作ります。土の中がほとんどで、その他は壁の隙間、屋根裏などの閉鎖的な場所です。

なお、ピーク時の巣は3層ほどになりますが、初期段階でヤドリスズメバチに乗っ取られていると、新たな働き蜂が生まれないため1層程度で終わります。

⑤キオビクロスズメバチ

体長 1~1.8cm(女王蜂は1.8cm)
見た目の特徴
  • 小さい
  • 黄色の帯が目立つ
  • 頭と胸は黒
性格 おだやか

日本では本州北部と北海道でしか見られず、数も少ない珍しい蜂です。

見た目

働き蜂は1cmほどで、とても小さな蜂です。キオビ(黄帯)という名前の通り、腹部に太く黄色の帯のような線が入っています。

性格・特性

性格はおだやかですが、巣を踏んでしまうと攻撃することがあります。

毒量・毒性

捕食対象の昆虫向けの毒は持っていますが、人体にはほとんど害がありません。それでも、アナフィラキシーショックの可能性には留意する必要があります。

巣の特徴

涼しい場所を好む蜂で、日本では東北や北海道などの山の中に住んでいます。土の中や木のうろを中心に巣を作るため、なかなか目にすることはできません。巣を掘り起こすとフットボールのような形をしています。

ホオナガスズメバチ属4種類

ホオナガスズメバチは比較的小さく、顔の頬の部分が少し長い種類です。クロスズメバチと比べると、シャープな顔をしています。

①ホンシュウキオビホオナガスズメバチ

体長 1.4~2cm(女王蜂は1.9~2.2cm)
見た目の特徴
  • 女王蜂はキイロスズメバチに似ている
  • 黒が多め
性格 ホオナガスズメバチ属の中では高い

ホオナガスズメバチ属の中では攻撃性が高いため、注意したい蜂です。

見た目

働き蜂は1.4~1.6cmと小さめで、雄蜂は1.5~2cm、女王蜂が1.9~2.2cmです。女王蜂はキイロスズメバチと似ていますが、働き蜂と雄蜂は黒の比率が高いという特徴があります。よく観察すると顔もシャープです。

性格・特性

スズメバチ属と比べれば攻撃性は高くありませんが、ホオナガスズメバチ族の中では最も攻撃性・威嚇性が高い種類です。巣から1~2mの距離まで近づくと攻撃する可能性が高いため、注意しましょう。

毒量・毒性

捕食のための毒であり、人にとって致命的な毒ではないとされていますが、アナフィラキシーショックには注意が必要です。

巣の特徴

開放的な場所を好み、自然と人の生活圏のどちらにも巣を作ります。具体的には木の枝や軒先などです。灰色の和紙を巻きつけたような球に近い形をしています。

②シロオビホオナガガスズメバチ

体長 1.1~1.7cm(女王蜂は1.6~1.8cm)
見た目の特徴
  • 全体的に黒く白の線が入っている
  • ニッポンホオナガスズメバチに似ている
  • 頭楯の下に細いくびれがない
性格 比較的おだやか

基本的には山岳地帯など高所を中心に住んでいる蜂です。後述するヤドリホオナガスズメバチに巣を乗っ取られることがあります。

見た目

全体的に黒色で白く細い線が入っており、ニッポンホオナガスズメバチに似ています。違いは頭楯の黒い帯状の模様の下にくびれがないことです。

性格・特性

攻撃や威嚇をすることは少ないものの、ピークを迎える7~8月は巣に近づく外敵を攻撃します。

巣の特徴

標高1,000~2,000mの山岳地帯を中心に住んでいますが、北海道・東北では山麓でも巣づくりすることがあるようです。営巣期間は7~9月と他の蜂に比べて短く、完成形は灰色の和紙を巻きつけたような球状をしています。ピーク時の直径は20~30cmです。

③ニッポンホオナガスズメバチ

体長 1.1~1.7cm(女王蜂は1.6~1.8cm)
見た目の特徴
  • 全体的に黒く白の線が入っている
  • シロオビホオナガガスズメバチに似ている
  • 頭楯の下に細いくびれがある
性格 おだやか

シロオビホオナガスズメバチに似ていますが、平地を好む蜂です。後述するヤドリホオナガスズメバチに巣を乗っ取られることがあります。

見た目

全体的に黒色で白く細い線が入っており、体長・模様ともに先述のシロオビホオナガガスズメバチに似ています。違いは頭楯の黒い帯状の模様の下にくびれがあることです。

性格・特性

おだやかな性格で、攻撃性は低いとされています。巣を攻撃しない限り、襲われることはないといえるでしょう。

巣の特徴

灰色の和紙を巻きつけたような風船状の巣を作ります。シロオビホオナガスズメバチとは違い、平地や低山地の木の枝ややぶの中を好みます。木のうろや家の壁の隙間に巣を作ることもあるようです。

④ヤドリホオナガスズメバチ

体長 オス蜂1.3~1.7cm、女王蜂1.6~1.8cm
見た目の特徴
  • 全体的に黒い
  • 黄色または灰色の線がある
性格 おだやか

シロオビホオナガスズメバチやニッポンホオナガスズメバチの巣を乗っ取る蜂です。北海道や本州の山に住んでいます。

見た目

全体的に黒く、黄色または灰色の線が入っています。働き蜂が存在しないため、目にすることは稀です。

性格・特性

人にとっては害のない蜂といえます。シロオビホオナガスズメバチやニッポンホオナガスズメバチの巣を乗っ取り、自分では働き蜂を産まずに世話してもらうからです。

なお、ヤドリホオナガスズメバチの女王蜂は自分で巣を作ることができないため、乗っ取りに失敗すると繁殖できません。

スズメバチの見分けがつかないときは静かに離れよう

スズメバチの種類は多様で、日本で観察されているものだけでも17種類がいることがわかりました。スズメバチの詳しい種類を知ることで、危険性を判断するヒントになるでしょう。

しかし、危険性の高い蜂と低い蜂の見た目が極めて似ていることも少なくありません。判断がつかないときは、慌てず静かにその場を離れましょう。オオスズメバチだった場合は追跡距離が30mあるため、姿が見えなくなる程度まで離れる必要があります。

なお、人に害がある場所に巣を作られた場合は、蜂駆除業者に相談するのがおすすめです。現地見積の段階で防護服を着用し、蜂の種類を確認してくれます。

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