スズメバチ亜科

モンスズメバチは夜も活発!模様の個体差が大きいので見分けに注意

モンスズメバチはオオスズメバチやキイロスズメバチなどと同じ、スズメバチ亜科スズメバチ属に属する蜂です。夜間でも活発に行動できることや個体差の大きい模様など、ユニークな特徴を数多く持っています。

本記事では、さまざまな模様を持つモンスズメバチの画像一覧から生態まで詳しく紹介します。後半では自分で巣を駆除するケースにおけるモンスズメバチならではの注意点も解説しているのでぜひご覧ください。

このような方におすすめ

  • モンスズメバチの見た目の特徴を画像で見たい方
  • モンスズメバチが夜でも活発な理由が知りたい方
  • モンスズメバチの巣の特徴や生息地を知りたい方
  • モンスズメバチの危険度を把握したい方
  • モンスズメバチの巣を自分で駆除できるか検討したい方

※1 対応地域・対応する加盟店により異なります
※2 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます
※3 作業後1週間以内に同じ場所に再発した場合に限ります

モンスズメバチの基本情報

和名 モンスズメバチ
学名 Vespa crabro
※基亜種はヨーロッパ
※日本に生息するのは亜種のVespa crabro flavofasciata
分類 スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属
体長 21~28mm(女王蜂は28~30mm)
見た目の特徴 腹部の黄色と黒の帯が波線
胸の下(小楯板)が黒
胸は黒~褐色
腹部上部に赤褐色のラインが入っている個体が多い
性格 攻撃的
毒性 強い
幼虫のエサ セミ、トンボなどの昆虫、クモ
※成虫が狩ったもの
成虫のエサ 幼虫の分泌液、花蜜、樹液、果汁
分布 北海道、本州、四国、九州、佐渡島
生息地 平野~低山地、雑木林や森林が中心
巣の場所 木の洞、土の中、岩の隙間、床下、屋根裏、民家の壁、軒下

学名のVespa crabroはラテン語で、カリバチ(Vespa)の スズメバチ(crabro)という意味です。モンスズメバチはヨーロッパの最大種であり、学名がつけられた最初のスズメバチ属であるため、種属を代表するような名前になりました。

その他の詳細は以下で解説します。

モンスズメバチは模様の個体差が激しい(画像一覧)

上の画像はすべてモンスズメバチですが、同じ蜂とは思えないほど色と模様のバリエーションが豊富です。同じ巣出身のモンスズメバチでも、オス・メス(働き蜂)・女王蜂で模様が大きく異なることがあります。

見分けのポイントは、黒色の小楯板(胸の下)と腹部にある波線の縞模様です。とくに後者のポイントは、他のスズメバチがまっすぐな帯の縞模様であることが多いため、見分けに役立ちます(※)。

なお、モンスズメバチでは腹部の第一背板(上部)に赤褐色のラインが入っている個体が多くみられますが、まったく入っていない個体もいるため、これは見分けるポイントとしては微妙なところです。

※オオスズメバチのオスやキイロスズメバチにも個体差があり、黒い帯がまっすぐに見えない場合があります。

参考

愛媛県レッドデータブック2014「モンスズメバチ」

モンスズメバチは夜も活発な特異タイプ

ほとんどのスズメバチは日没とともに帰巣し、日没後2〜3時間でおとなしくなります。しかし、モンスズメバチは例外です。

他のスズメバチとの活動時間の違い

日本で最も日没が遅い夏至の日を例にして、他の蜂との活動時間の差を表で見てみましょう。

時間 他のスズメバチ モンスズメバチ
19:00(日没) 帰巣 活発に外出中
20:00 活動が低下 活発に外出中
21:00 休む(飛ばなくなる) 活発に外出中
22:00 同上 帰巣
23:00 同上 活動が低下
24:00 同上 休む傾向(飛べはする)
4:25(日の出) 活動再開 活動再開

日没以降も活動できる能力があれば、クマやハチクマ、オオスズメバチなどの天敵が少ない時間帯で活動できるため、大きなメリットとなります。他の蜂が獲得できていないこの能力の詳細を以下で解説します。

わずかな光の情報を統合して処理する能力が高い可能性

モンスズメバチは昼行性のスズメバチと比べて、100倍暗い光環境でも活動可能です。しかし、他のスズメバチの目と比べて構造的な違いはないことが明らかになっています。むしろ、目の感度は他のスズメバチよりも低いとのことです。

上記のことから、夜間でも活動できる主な要素として以下の2つが有力と考えられています。

モンスズメバチが夜間でも視界を確保できる理由

  • 体格に比例して目も大きいため知覚できる光の量が多い
  • わずかな光の情報を統合して処理する能力が高い

目の大きさだけでいえば、体格が大きい他のスズメバチ(オオスズメバチなど)でも該当しますが、モンスズメバチほど夜深くまで行動する種類はいません。夕方まで比較的長く活動する程度です。

深夜まで活動できる理由としては、後者の能力が強く関係していると考えられます。わずかな手がかりを集めることで、物体の形や距離などを計算(統合処理)しているというイメージです。

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巣の形は和紙を巻きつけたような釣り鐘型


初期


後期(下から見たとき)

モンスズメバチの巣は模様が特徴的で、和紙を巻きつけたような波線の横縞が目立ちます。コガタスズメバチの巣のような貝殻模様ではありません。

形は、初期段階では他のスズメバチと同じような球型に見える場合がありますが、後期になると巣の下方が開いた、釣り鐘のような形になります。

ただし、モンスズメバチの巣は閉鎖的な場所に多いため、巣の全体像が外から見えるケースは稀です。

モンスズメバチの生息地は雑木林・森林が中心

モンスズメバチは分布こそ全国規模ですが、生息地は雑木林や森林が中心です。その主な理由として、次の2つがあげられます。

モンスズメバチが雑木林や森林に生息する理由

  • 木の洞や土の中で巣作り(営巣)するから
  • 幼虫のエサがセミやトンボだから

巣の場所もエサも自然環境に存在するものを好みます。生ごみすらもエサにできるコガタスズメバチやキイロスズメバチと比べると、都市に適応しているタイプではありません。ただし、雑木林や森林の周辺にある民家では巣を作ることがあります。

モンスズメバチは引っ越しをすることがある

モンスズメバチは働き蜂の数が増えて巣の規模が拡大する時期(7~8月)になると、引っ越しをすることがあります。

初期段階~中期は土の中や木の洞などの閉鎖的な場所で営巣

気温が18度を超える4月頃に冬眠から目覚めた女王蜂は、次のような場所で営巣を開始します。

モンスズメバチの女王蜂が営巣を開始する場所

  • 木の洞の中
  • 土の中
  • 岩の隙間
  • 屋根裏
  • 床下
  • 鳥の巣箱の中

上記の場所や壁や屋根となるもので囲まれており、雨風や直射日光を避けられるほか、外敵の攻撃からも守れるため、モンスズメバチにとって好条件です。

規模が拡大すると民家の壁や軒下に引越すことがある

モンスズメバチの群れはスズメバチの中では比較的小規模で、ピーク時で100~200匹、多くても400匹程度ですが、それでも最初に営巣した場所では狭くなることがあります。すると、巣を拡大できる開放的な場所を求めて引っ越しが開始されます。

雑木林や森林が近い民家の場合、軒下やひさしのある外壁が営巣場所に選ばれることがあるため注意が必要です。引っ越し先の候補地を探す働き蜂がウロウロしていたら、数日間は経過観察しましょう。

なお、ウロウロするスズメバチの目的や行動は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください.。

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スズメバチの巣の調査と駆除はハチお助け本舗におまかせ

調査・見積無料

ハチお助け本舗の出張・調査・見積は基本無料(※)です。ご依頼者さまがスズメバチの巣を確認できていない場合でも、プロの視点で営巣箇所を特定いたします。

巣を発見した場合、巣の大きさや営巣場所の高さ、各種条件を調査してお見積りいたします。お見積内容に合意いただけた場合のみ、ご契約の上で作業を実施いたしますのでご安心ください。調査の結果、スズメバチの巣がなかった場合はご契約の必要はございません。

※対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます

スズメバチの駆除料金

基本料金はほとんどのスズメバチが1,980円(税込)~、危険性・駆除難易度の高いオオスズメバチのみ別途料金です。この基本料金に、巣の場所や大きさなどの条件別の加算料金がかかる場合があります。加算条件の例は次のとおりです。

条件例 概要
高所作業 地上4m以上が高所に該当。
危険手当や人員増、2段ハシゴや足場が必要となる作業。
狭所作業 床下や屋根裏など、退路を確保しづらく機材を選ぶ場所が該当。
危険手当や人員増、特殊薬剤の選定などが必要な作業。
巣の大きさ 巣の大きさに応じた加算料金。
巣が大きくなるほどに働き蜂の数が増えて危険度が増すため、加算料金がかかる。
特殊作業 外壁や天井、機器の部分解体や補修、木や茂みの伐採などが該当。

なお、ハチお助け本舗の基本料金には以下の作業が含まれております。

アフターフォロー付き

基本料金内のアフターフォローとして、以下の作業を含みます。

基本料金に含まれるアフターフォロー

  • 巣の撤去・処分
  • 蜂の死骸の除去・処分
  • 巣の撤去後のお掃除
  • 忌避剤の散布

調査・駆除・処分まで一貫してお任せいただけますので、ご安心ください。

再発防止保証1週間付き

万全の駆除を心掛けておりますが、女王蜂を取り逃がしたり、駆除が適切でなかったりした場合は、1週間以内で営巣が再開される恐れがあります。

ハチお助け本舗ではこのような事態に備え、1週間以内の同じ場所での再発は無料で駆除対応させていただくアフターフォローを実施しております。

状況に応じた加盟店を厳選して手配

以下のようなご要望もお聞かせください。対応可能な加盟店を厳選して手配させていただきます。

ご要望の例

  • ペットや子供がいるので駆除剤の成分が気になる
  • 高難度の場所で他の蜂駆除業者には断られてしまった
  • 巣がどこにあるのか検討もつかない
  • 家の中には入らないでほしい
  • 夜・早朝しか時間がとれない
  • 巣がなかったら忌避剤だけでも散布してほしい

最速10分で駆け付け

全国の優良加盟店の中から、最速で駆け付けられる蜂駆除業者を手配させていただきます。最寄りに加盟店がある場合は、お電話から最短10分で駆け付け可能です。

早期発見・早期駆除のメリットは被害を防ぐだけではありません。時間が経過するほど巣が肥大化し、料金が高くなるため、駆除料金を安く抑えるためにも大切なポイントです。営巣された可能性がある場合は、ぜひお早めにご連絡ください。

※料金について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
※お問い合わせ内容について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください

モンスズメバチの危険度

ハチお助け本舗の独自ランキングでは、モンスズメバチの危険度を第3位としました。その理由を詳しく解説します。

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攻撃性が低いヒメスズメバチや巣に多少近づくくらいでは威嚇すらしてこないコガタスズメバチと比べると、危険性が高い蜂といえます。

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大きさのわりに毒量は少ないが蜂全体の中では多い

大型のスズメバチの中では毒嚢(毒を保有するための袋のようなもの)が小さく毒量は多くありませんが、ミツバチやアシナガバチと比べれば多いため要注意です。

なお、スズメバチの毒はアミン類・ペプチド類・酵素類などさまざまな成分で構成されています。調査によると、モンスズメバチの毒はアミン類のヒスタミンやセロトニンの含有量が少ない一方で、ペプチド類ではマストパランが主体ということがわかりました。

マストパランが人体の機能に作用すると、人体が自らアミン類を分泌するようになります。毒自体への含有量が少なくても痛みや痒み、血圧の低下などのアミン類による症状があらわれる恐れがあるということです。

毒の成分と作用の詳細は以下の記事をご覧ください。

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参考

外敵に対する追跡距離が長い(25m)

モンスズメバチの追跡距離は25mあり、危険性の高いスズメバチ属の中でも上位クラスです。一度外敵とみなされれば、逃げることが難しくなります。

モンスズメバチと遭遇したときは静かにその場を離れ、外敵とみなされないようにしましょう。念のために30m以上離れるまでは油断しないことをおすすめします。

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巣の場所がわかりづらいため接近や踏み抜きのリスクが高い

先述のとおり、モンスズメバチは引っ越しをしない限り閉鎖的な場所で営巣しているため、気づかぬうちに巣に近づいてしまう恐れがあります。

とくに、登山や自然散策では要注意です。木の洞からモンスズメバチが飛び出してきたり、土の中の巣を踏み抜いてしまったりするリスクが考えられます。

なお、山道や遊歩道などの整備された場所であれば、基本的にはシーズン前に管理者が点検と駆除をおこなうため、安全が確保されています。整備された道から外れないことも、モンスズメバチとの遭遇を避けるポイントです。

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モンスズメバチの巣を自分で駆除する場合の注意点

モンスズメバチの巣を自分で駆除することを試みるのであれば、以下のポイントにご注意ください。

モンスズメバチの巣を自分で駆除するときのポイント

  • 昼間に動線シミュレーションする
  • 24時以降かつ日の出前までに殺虫を完了させる
  • 巣の撤去は後日の昼間におこなう

それぞれを詳しく解説します。

昼間に動線をシミュレーションする

スズメバチの巣を自分で駆除する場合は、スズメバチの活動が低下する夜が基本です。しかし、夜間は人間にとっても視界が悪く行動しづらいため、事前の動線確保が重要といえます。

とくにモンスズメバチの巣が土の中にある場合は、動線をしっかり確認しておかないと踏み抜くリスクがあるため要注意です。踏み抜いてしまうと、夜間でも飛行可能なモンスズメバチの群れが一斉に飛び出してきます。

モンスズメバチは夜間でも飛べるためプロ仕様の防護服が必須

他の昼行性の蜂は飛行するときに光を頼りにしているため、夜間は飛行が不可能です。その結果、周囲が暗くなると強制的に休まざるを得なくなります。

一方、モンスズメバチはわずかな光でも飛べるため、実験等で完全な暗闇を作り出した場合を除いては、暗くても飛行可能です。深夜に活動量が低下して休むことはあっても自発的なものであり、いつでも反撃体制をとれる状態といえます。

夜間でも刺されるリスクが他の蜂と比べて高いため、駆除当日はプロ仕様の防護服が必須です。自治体等の貸出サービスがあるかどうかを確認しておきましょう。

24時以降かつ日の出前までに殺虫を完了させる

モンスズメバチが比較的おとなしくなるのは24時頃なので、駆除の開始は24時以降がおすすめです。ただし、日の出とともに活動が再開されるので、迅速に進める必要があります。デッドラインを把握するために、翌日の日の出の時間帯を調べておきましょう。

なお、駆除当日におこなうのは殺虫までです。モンスズメバチの巣は撤去作業に時間がかかることが多いため、後日にしましょう。

巣の撤去は後日の昼間におこなう

夜間の殺虫作業で女王蜂をしっかりと駆除できていれば、生き残ったモンスズメバチがいたとしても1週間ほどでいなくなります。女王蜂がいなければコロニー(群れ)として活動を続ける意味がなくなるので、解散状態になるからです。

この状態になってから巣を撤去することが最も安全といえます。ただし、その際も念のために防護服相当のウェアは着用し、いざというときに備えてスズメバチ用駆除スプレーを携帯してください。

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巣の場所がわかりづらい上に夜間でも活発なので、気づかぬ内に接近してしまったり、巣を踏み抜いたりするリスクがあります。モンスズメバチらしきものを見かけたら周辺を注視し、巣がありそうな場所には近づかないようにしましょう。

駆除を検討する場合、自分で駆除できる可能性もゼロではありませんが、他のスズメバチと比べて気を配らなければならないことが多いため難易度は高めです。危険を感じたり、難しいと思ったときは、ぜひハチお助け本舗へご相談ください。

モンスズメバチに関するよくある質問

モンスズメバチに関するよくある質問4つに回答します。

モンスズメバチの巣はどこに作られやすい?

初期段階から中期までは、木の洞や土の中、岩の隙間、床下、屋根裏などの閉鎖空間が選ばれる傾向にあります。鳥のための巣箱なども対象です。営巣の規模が大きくなってくると、軒下やひさしのある民家の外壁などの開放的な場所に引越すことがあります。

モンスズメバチの見分け方は?

胸の下の小楯板というところが黒く、腹部の黒い帯模様が波線であればモンスズメバチの可能性が高いといえます。ただし、モンスズメバチの色や模様は個体差が大きいため、パッと見ではすべて違う蜂に見えることが少なくありません。

モンスズメバチが夜でも活動できる理由は?

わずかな光の情報を統合処理する能力が高いことが主な理由と考えられています。目の構造自体は他の昼行性のスズメバチと同じで、むしろ目の感度は悪い方です。

モンスズメバチの危険レベルは?

ハチお助け本舗編集部独自の危険度ランキングでは3位としています。次の記事では国内の蜂の危険度TOP10を紹介しているので、ぜひご覧ください。

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  • この記事を書いた人

ハチお助け本舗 編集部

ハチお助け本舗編集部は、生活を脅かすハチの情報を発信する専門チームです。 「ハチ被害をなくしたい」という強い思いのもと、 現場で得た知識や経験を活かし、 ハチ駆除の専門家から寄せられた意見も参考にしながら、 読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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