スズメバチ亜科

ツマグロスズメバチとは?沖縄のみに生息する独特な模様の蜂

ツマグロスズメバチは日本では沖縄県の宮古島以南に生息する蜂です。石垣島や西表島では、他のスズメバチよりも多く見られ、民家の近くでも出没します。独特な模様があるため、他の蜂と見分けるのは比較的容易です。

本記事では、ツマグロスズメバチの見た目、巣の特徴、危険性まで詳しく解説します。海外種との違いも解説しているので、ぜひご覧ください。

このような方におすすめ

  • ツマグロスズメバチの見た目を確認したい方
  • ツマグロスズメバチの分布を知りたい方
  • ツマグロスズメバチの巣の特徴をおさえておきたい方
  • ツマグロスズメバチの危険性を把握しておきたい方

※1 対応地域・対応する加盟店により異なります
※2 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます
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ツマグロスズメバチの基本情報

和名 ツマグロスズメバチ
学名 Vespa affinis
分類 スズメバチ科スズメバチ亜科
体長
女王蜂:24~28mm
働き蜂:20mm前後
オス蜂:20mm前後
見た目の特徴 腹部第3節以下(尻)が黒い
腹部第2節までは黄色
頭部~胸は赤褐色(※)
※海外種は黒が多く、沖縄に住む亜種は赤褐色
性格 おだやか
毒性 中程度
幼虫のエサ ハエ・アブ・バッタなど多様な虫、蛙やトカゲの死骸
※成虫が狩ったもの
成虫のエサ 幼虫が出す分泌液、花蜜、樹液、果汁
分布 宮古島以南の琉球列島、八重山諸島
生息地 平野~低山
巣の場所 木の枝、草むら、パイナップル畑
※規模が拡大すると樹上に引っ越す

ツマグロスズメバチは、腹部先端(お尻)が黒、中間が黄色のツートンカラーが特徴的なスズメバチです。腹部先端の黒が「ツマグロ」と言う名前の由来になっています。

腹部先端が黒いという点ではヒメスズメバチと同じですが、その他の部分の配色がまったく異なるため、見間違えることはないでしょう。

模様が酷似している蜂はネッタイヒメスズメバチですが、日本には生息していません。

ツマグロスズメバチは日本では沖縄県のみに生息

日本では沖縄県、宮古島以南の島にのみ生息しています。亜熱帯の沖縄県は本州とは異なる分布が見られる地域です。たとえば石垣島では、キイロスズメバチが分布していない一方で、ツマグロスズメバチは多発する年があります。

熱帯~亜熱帯に生息するスズメバチ

ツマグロスズメバチの基亜種(原名亜種)の生息地は中国南部・台湾・ミャンマー・インド・ベトナムなどで、熱帯~亜熱帯が中心です。

亜種は他の地域にも生息しており、日本では沖縄県、その他インドネシアやニューギニア方面、オーストラリア、ニュージーランドでも定着がみられます。

なお、海外種は胸が真っ黒のものが多い一方で、沖縄に生息する亜種は胸の赤褐色が目立つ傾向にあります。

生息地で社会性と大きさが異なる

ツマグロスズメバチは、熱帯では多数の女王蜂が同じ巣に住む多女王制ですが、沖縄県を含む亜熱帯では単女王制になるようです。

熱帯の多女王制ではトップの女王蜂以外が労働固体化する(働き蜂と同等になる)ことがあるため、女王蜂と働き蜂の形態差異は小さいとされています。

一方、亜熱帯の単女王制では女王蜂が繁殖(産卵)に特化し、働き蜂は営巣・狩り・育児を担当するなど役割が異なるため、女王蜂と働き蜂の形態差異が大きいとされています。

実際に、八重山諸島西表島産の亜種229個体を計測した結果では、女王蜂と働き蜂の形態差異が認められました。

初期の巣と後期の巣では形と場所が異なる


初期


中期~後期

ツマグロスズメバチの巣は初期と後期で形と場所が異なります。詳しく解説します。

巣の形はとっくり型から球型に変化する

ツマグロスズメバチの初期の巣はとっくり型です。とっくり型の巣を作るのは、日本ではツマグロスズメバチとコガタスズメバチに限られます。

働き蜂が増えると巣の形はマーブル模様の球型に変化していきます。後期には巣盤7枚、育房室7,000という巨大な巣になることもあるようです。

しかし、すべての巣がここまで肥大化するとは限りません。巣の直径は30~70cmと幅があり、育房室の数も通常は800~4,000に収まることが多いようです。

低所から樹上や軒下へ引っ越しをする

ツマグロスズメバチの初期の巣は、地上から1m未満の低所で多くみられます。木の枝、草むら、パイナップル畑が中心です。その後、働き蜂の数が増えるまでは低所で巣作りが続きます。

働き蜂の数が増えると、巣を拡大するために空間の広い高所へ引っ越します。雨風を避けられる葉が密集した樹上に多く、地上からの距離が十数メートルの場所が中心です。

ただし、民家の軒下に引っ越したり、引っ越ししないまま巣を拡大したりすることもあります。

※お問い合わせ内容について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください

ツマグロスズメバチの危険度

ハチお助け本舗の独自ランキングでは、TOP10には入らない結果となりました。しかし、ツマグロスズメバチならではの危険性はあるため、油断は禁物です。詳しく解説します。

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スズメバチの中ではおとなしい性格

ツマグロスズメバチはオオスズメバチやキイロスズメバチなどの危険な蜂が属するスズメバチ亜科スズメバチ属の蜂ですが、その中ではおとなしい性格です。狩りに出ている蜂と遭遇しても、積極的に刺してくることはありません。

巣に気付きづらい

おとなしい性格であるがゆえに、威嚇もしてこないので、巣に接近してしまっても気付きづらいという点が厄介です。巣に気付かずに腕を大きく振ったり声をあげたりすると、それらの動きや音が刺激となって攻撃を誘発するリスクがあります。

巣を中心とした半径4mを警戒する傾向があるとされているので、畑や樹木に近づくときは注意しましょう。一度外敵とみなされれば、10mほど追跡される恐れがあります。

毒性は中程度

最強クラスのスズメバチと比べると、毒性は中程度です。ただし、刺されれば痛み・腫れ・赤みが生じるほか、ハチ毒アレルギーがある方はアナフィラキシーショックの恐れがあります。毒性が高くないといっても油断は禁物です。

群れの数は多い

ツマグロスズメバチは9~10月のピーク時に100~800匹の働き蜂の群れを形成します。最大クラスとまではいきませんが、スズメバチの中でも多い方です。刺激すると大群に襲われる危険があるので、周辺の警戒を怠らないようにしましょう。

また、複数の働き蜂がバナナやサトウキビ畑にエサを求めてやってくることもあります。エサを求めてウロウロしている働き蜂の攻撃性は高くはありませんが、振り払おうとすると仲間を呼ばれる恐れがあるので、静かに離れましょう。

ツマグロスズメバチは気付きづらいので注意

スズメバチの中ではおとなしい性格ですが、畑などの人が出入りする場所でひっそりと営巣するので厄介です。攻撃的なスズメバチのように明確な威嚇行動もしてくれないので、気付かぬ内に巣に接近してしまうリスクがあります。

狩りに出ているツマグロスズメバチを見かけたら、近くに巣がある可能性が高いので警戒しましょう。静かな行動を心掛け、茂み・草地・樹木からは離れることをおすすめします。

大きな巣を発見した場合は、自分で駆除を試みず、ぜひ蜂駆除業者に相談してください。ピーク時には数百匹が巣の内部や周辺にいる可能性があるからです。

ツマグロスズメバチに関するよくある質問

ツマグロスズメバチに関するよくある質問4つに回答します。

ツマグロスズメバチの見た目は?

腹部第三節(尻)が黒いことが大きな特徴です。腹部の上部~中間は鮮やかな黄色が目立ちます。

ツマグロスズメバチは危険?

性格は比較的おだやかですが、威嚇が控えめなので巣に接近しても気付きづらいという点では危険です。巣を刺激すれば外敵とみなされて、集団攻撃される恐れがあります。

ツマグロスズメバチの巣は?

初期段階は地上1m以下の自然環境に営巣することが多く、形はとっくり型です。働き蜂が羽化すると地上十数メートルの樹上や軒下に引っ越すことがあり、巣の形は球型に変化します。

ツマグロスズメバチはどこに生息している?

日本では宮古島以南の島で、石垣島や八重山諸島に定住しています。熱帯~亜熱帯に住む蜂です。

※1 対応地域・対応する加盟店により異なります
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  • この記事を書いた人

ハチお助け本舗 編集部

ハチお助け本舗編集部は、生活を脅かすハチの情報を発信する専門チームです。 「ハチ被害をなくしたい」という強い思いのもと、 現場で得た知識や経験を活かし、 ハチ駆除の専門家から寄せられた意見も参考にしながら、 読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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