スズメバチの殺虫剤を検索すると「危険」というキーワードが候補として表示されるため、使用をためらう方も多いのではないでしょうか。
しかし、このキーワードには殺虫剤自体の成分や使用方法における危険性だけでなく、「スズメバチ用以外の殺虫剤を使用した場合の危険性」も含まれています。
そこで本記事では、スズメバチの殺虫剤が危険といわれる理由から注意点まで詳しく解説します。スズメバチの殺虫剤の購入・使用前に危険性を知っておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
このような方におすすめ
- スズメバチの殺虫剤が危険な理由を知りたい方
- 害虫用とスズメバチ用の殺虫剤の違いを知りたい方
- 使用・保管場所の注意点を知りたい方

目次
スズメバチの殺虫剤が危険といわれる理由

スズメバチの殺虫剤が危険といわれる主な理由は次の6つです。
スズメバチの殺虫剤が危険といわれる理由
- 害虫用の殺虫剤がスズメバチに効かないから
- 小さな子どもやペットには刺激になり得るから
- 魚毒性があるから
- 高温下や火気のそばで爆発する危険があるから
- 狙った方向以外は無防備だから
- 1本では巣まで駆除しきれない
1つめの危険性は、スズメバチ用の殺虫剤そのものに関する危険性ではありません。蚊やゴキブリなどの害虫用殺虫剤をスズメバチに使用するケースを指しています。そのほかは、スズメバチ用の殺虫剤の使用と保管に関する危険性です。
それぞれの危険性を以下で詳しく解説します。
スズメバチ用と害虫用の殺虫剤は成分が異なる
スズメバチ用・蚊用・ゴキブリ用では、有効成分が異なります。市販の駆除剤に含まれる有効成分の具体例は次のとおりです。
| スズメバチ用の有効成分 | 蚊用の有効成分 | ゴキブリ用の有効成分 |
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用途の異なる殺虫剤で共通しているのは、スズメバチ用と蚊用のメトフルトリンのみです。そのメトフルトリンも、スズメバチ用の場合は忌避用途の面が強い殺虫成分として配合されています。
スズメバチに対して速効性のある有効成分は、フタルスリン・モンフルオロトリン・レスメトリン・プラレトリンですが、蚊やゴキブリ用の殺虫剤には含まれていません。つまり、蚊やゴキブリ用の殺虫剤をスズメバチに噴霧しても、刺激するだけの結果になるということです。
スズメバチ専用の駆除スプレーを購入したい方は、次の記事をご覧ください。
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スズメバチ用殺虫剤は子どもやペットには刺激になり得る

スズメバチ用の殺虫剤に含まれる殺虫成分は、基本的には哺乳類に対しては低毒性のピレスロイド系です。しかし、大人にとっては問題のない成分でも、体の小さな子どもやペットにとっては刺激が強く感じられることがあります。
また、大人であっても大量に吸い込んだり、目や粘膜に付着したりすれば危険です。使用時はマスクとゴーグルを着用し、目や呼吸器を保護しましょう。
猫がいる場所では使用NG
ピレスロイド系の殺虫成分は多くの哺乳類にとって低毒性ですが、猫は例外です。猫はピレスロイド系を分解できないため、中毒を引き起こす恐れがあります。
猫がいる場所ではスズメバチ用殺虫剤を使わないようにしましょう。また、猫の通り道で使用するのもNGです。毛づくろいの際に、薬剤が付着した足を舐めてしまう恐れがあります。
スズメバチ用殺虫剤は魚がいる水槽や池のそばでは使えない

スズメバチ用殺虫剤の主な有効成分である、ピレスロイド系殺虫剤の多くは、魚にとって有毒(魚毒性)です。魚が住む水槽や池の水に魚毒性のあるピレスロイド系殺虫成分が溶け込むと、その中にいる魚は死んでしまいます。
魚毒性が低いピレスロイド系殺虫成分はシラフルオフェンのみです。そのほかのピレスロイド系成分が含まれるスプレーや燻煙剤は、魚の住む水槽や池のそばでは使わないようにしましょう。
スズメバチ用スプレーは高温下で爆発する危険がある

スズメバチ用殺虫スプレーを高温下で保管・放置するのはNGです。熱で内部の圧力が代わり、爆発する危険があります。保管・放置がNGな場所の具体例は次のとおりです。
スズメバチ用スプレーの保管がNGな場所
- 夏の車内
- 直射日光があたる窓辺
- 暖房器具のそば
- 火のそば(使用中のバーベキューコンロ付近など)
夏の屋外で車を駐車すると、車内の温度は駐車後30分以内に50℃以上、ダッシュボード付近では80℃に達するといわれています。スプレー缶は60℃以上で爆発しやすいため、注意が必要です。
また、焚火やバーベキューなどで火を扱っているときは、保管・放置だけでなく使用もNGです。スプレーを噴射するために充填されているガスが引火し、火傷や着火、爆発などの事故を起こす危険があります。
スズメバチ用殺虫剤の使用時の危険性と注意点

スズメバチ用スプレーの多くでは、狙った蜂や巣を効率的に駆除できるよう、指向性を高めた構造が採用されています。逆にいえば、狙った方向以外では効果を発揮しにくいということです。蚊よけスプレーのように使用者をガードするような薬剤の効果もありません。
殺しきれずに興奮したスズメバチが、噴射方向とは異なる角度から刺しにくる可能性があります。殺虫剤の成分から粘膜や目を保護する必要もあるため、スズメバチ用殺虫スプレーを使用するときは、防護服のような厚手の服とゴーグルで肌や目を守ることを徹底しましょう。
防護服相当の装備の詳細は次の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
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巣の駆除にはスズメバチ用スプレーが2本以上必要

スズメバチの巣を駆除するためには、スズメバチ用殺虫スプレーの噴射口を巣の入口につっこみ、1本使い切る量を噴射し続ける必要があります。
その間に別の方向から飛んでくるスズメバチは、もう一方の手で撃退するしかありません。また、巣を駆除した後も、駆除のときには巣内にいなかったスズメバチは飛んできます。これらのスズメバチを駆除するために、もう1本のスプレーを用意しておきましょう。
ただし、巣の直径が10cmを超えている、スズメバチの数が多いなどの初期段階を超えた巣の場合は、自分で駆除すること自体がハイリスクです。安全を優先し、ぜひプロに相談してください。
スズメバチの巣の調査と駆除はハチお助け本舗におまかせ

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- 忌避剤の使用・巣の撤去処分費込み
- 再発保証付き(※2)
- 状況に応じた適切な加盟店を厳選
- 最速10分で到着
| ※1:山林・崖面など広範囲や特殊な条件下の調査は別途ご相談 ※2:1週間以内に同じ場所で巣が再発した場合は無料で駆除 |
スズメバチの駆除料金

基本料金はほとんどのスズメバチが13,000円(税込)~、危険性・駆除難易度の高いオオスズメバチのみ25,000円(税込)~です。この基本料金に、巣の場所や大きさなどの条件別の加算料金がかかる場合があります。加算条件の例は次のとおりです。
| 条件例 | 概要 |
| 高所作業 | 地上4m以上が高所に該当。 危険手当や人員増、2段ハシゴや足場が必要となる作業。 |
| 狭所作業 | 床下や屋根裏など、退路を確保しづらく機材を選ぶ場所が該当。 危険手当や人員増、特殊薬剤の選定などが必要な作業。 |
| 巣の大きさ | 巣の大きさに応じた加算料金。 巣が大きくなるほどに働き蜂の数が増えて危険度が増すため、加算料金がかかる。 |
| 特殊作業 | 外壁や天井、機器の部分解体や補修、木や茂みの伐採などが該当。 |
スズメバチを駆除するなら専用殺虫剤を正しく使おう
スズメバチの殺虫剤に関する注意点には、次のようなものがあることがわかりました。
スズメバチの殺虫剤に関する注意点
- 害虫用の殺虫剤は使用しない
- 小さな子どもやペットがいる場所では使用しない
- 魚の住む水槽や池のそばでは使用しない
- 高温になり得る場所に置かない
- 使用時は防護服相当の服装を着用する
- 巣を駆除する際は2本以上を準備する
スズメバチ用ではない殺虫剤は、スズメバチを刺激するだけで危険性を増すため、絶対に使用しないよう気を付けましょう。そのほか、使用・保管場所にも注意が必要です。
これらの注意点をふまえた上で使用する際は、防護服相当の服装を着用しましょう。スプレーは2本以上用意することをおすすめします。自分で駆除するのが危険と感じられた場合は、ぜひプロへの相談もご検討ください。
スズメバチの殺虫剤の危険性に関するよくある質問
スズメバチの殺虫剤の危険性に関するよくある質問に回答します。
スズメバチに害虫駆除用の殺虫剤は効きませんか?
ゴキブリや蚊などの害虫用殺虫スプレーは、スズメバチには効きません。また、「蜂用」という商品はミツバチやアシナガバチは対象でも、スズメバチは対象外になっている場合があります。商品購入前に、スズメバチが対象として記載されていることを確認しましょう。
スズメバチ用殺虫剤の注意点は?
スズメバチ用殺虫スプレーの多くは、猫や魚のそばでは使えません。猫や魚には有害な成分が使用されていることが多く、中毒を引き起こす危険があります。また、高温になる車内や火気のそばで保管・放置するのはNGです。スプレー缶が爆発する恐れがあります。
スズメバチ用殺虫剤を使っても刺されますか?
スズメバチ用殺虫スプレーを使用した場合、狙った方向にいるスズメバチは撃退できます。しかし、異なる方向から刺しに来るスズメバチまでは防げません。とくに巣が初期段階を超えている状況では、複数のスズメバチが巣の周辺で警戒体制に入っているため危険です。
巣を駆除するときは防護服相当の装備を着用し、スプレーを噴射していない方向にも気を配りながら作業しましょう。ぜひ次の記事も参考にしてください。
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