スズメバチを見かけたものの、巣が見当たらない場合、どこから来ているのかと気になる人も多いのではないでしょうか。スズメバチの行動範囲がわかれば、見当をつけられるのではと考えることもあるでしょう。
実はスズメバチの行動範囲は季節によって変わります。本記事では、スズメバチの巣を中心とした行動範囲と攻撃性が高まる警戒範囲、飛来を防ぐ対策や逃げ方まで詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
このような方におすすめ
- スズメバチがどこから来ているのか見当をつけたい方
- スズメバチに近づいてはいけないエリアを知りたい方
- スズメバチが来ないように対策したい方
- 万が一に備えてスズメバチからの逃げ方を知りたい方

目次
スズメバチの行動範囲は季節で変わる

スズメバチの行動範囲は春・夏・秋で変わります。なお、冬は女王蜂のみが冬眠し、その他は死亡するため見かけることはありません。では、春・夏・秋の行動範囲を解説します。
春の女王蜂は冬眠場所から数キロ以内で営巣場所を探す傾向
冬眠していた女王蜂が目覚めるのは、多くの地域で3月下旬~4月です。目覚めた女王蜂は、冬眠場所から数キロ以内を目安に営巣場所を探します。
自宅から数キロ以内に山林・川・自然豊かな公園・空地などがある場合は要注意です。自宅の敷地内にスズメバチにとって好条件な場所があれば、営巣される可能性があります。
夏は巣の半径1~2kmが中心
夏は花や果実、虫などのスズメバチのエサが豊富な時期です。遠くまで飛ばなくてもエサが見つかるため、巣を中心として半径1~2kmを目安に行動します。
行動には狩りと偵察があり、偵察の場合は1匹でウロウロしていることが少なくありません。偵察によってエサとなる虫が多い場所をみつけると、複数匹を呼んで狩りをおこないます。スズメバチの種類によっては、養蜂されているミツバチの巣箱を襲撃することもあります。
キイロスズメバチは半径5kmが行動範囲
「スズメバチ」はスズメバチ科スズメバチ亜科に分類される蜂の総称で、ほとんどのスズメバチは巣を中心とした半径1~2kmで行動します。
しかし、キイロスズメバチの行動範囲は他のスズメバチより広いため注意が必要です。夏でも巣を中心に半径5kmの範囲を行動するため、巣が近くに見当たらなくても遭遇する恐れがあります。
秋は巣の半径10kmまで行動範囲が拡大
秋になるとスズメバチの行動範囲は巣を中心とした半径10kmまで拡大します。秋になり気温が低下すると、さまざまな虫が死んだり、花や果実が枯れたりするため、夏と同様の半径1~2km以内ではエサが見つかりづらくなるからです。遠くまでエサを探し求めるために、行動範囲を拡大します。
スズメバチの飛来を防ぐための対策

スズメバチは数キロ離れた場所からでも飛来するため、巣が見当たらない場合でも要注意です。春は女王蜂の営巣場所に選ばれないための対策、夏~秋は狩りの場とならないための対策を実施しましょう。
営巣しやすい場所に忌避剤を散布
営巣しやすそうな場所に忌避剤を散布しておくのがおすすめです。忌避剤には市販のスプレーと木酢液があります。スプレーと木酢液の商品例とメリット・デメリットは次のとおりです。
| 種類 | 忌避剤 | 木酢液 |
| 商品例 | ||
| メリット |
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| デメリット |
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スズメバチが営巣しやすい場所
忌避剤の効果的な散布場所は、スズメバチが営巣しやすい場所です。
自宅の敷地内でスズメバチが営巣しやすい場所
- 物置・ガレージ
- 高木の樹上
- 2階以上の軒下
- 床下の通気口内・外壁の隙間
- 土の中
ただし、床下などの人が動きづらい場所は危険なので、点検口を開けて覗き込んだり、入り込んだりせず、床下と外がつながる通気口周辺に忌避剤を散布するだけに留めましょう。既に営巣された可能性が高いと考えられたときは、調査からプロに相談することをおすすめします。
忌避剤使用時の注意点
木酢液・スプレーを問わず、忌避剤の使用には注意点があります。
忌避剤使用時の注意点
- 機材や配線の周辺では使用しない
- 近くに人がいないことを確認する
忌避剤の成分が機材や配線をショートさせたり、金属を腐食させたりする恐れがあるため、使用場所には注意しましょう。室外機や給湯器の近くで使用するのはおすすめできません。
また、忌避剤・木酢液ともに人体への有害性を考慮して作られていますが、長時間触れたり、目に入ったりすると危険です。人がいないことを確認してから使いましょう。
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スズメバチが好むものを撤去する
スズメバチがエサとして好むものを撤去しておけば、スズメバチの寄り付きや営巣のリスクを低減できます。スズメバチが好むものは次のとおりです。
スズメバチが好むものの具体例
- 花のプランター
- 樹液が出ている木
- 甘い香りがする柔軟剤を使用した洗濯物
- 生ごみ
- 十分に洗っていない空き缶や空き瓶
- 落ち葉溜まり(さまざまな虫が住みつく)
花壇など、撤去が難しいものの周辺には忌避剤を散布しておきましょう。
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スズメバチの行動範囲と警戒範囲は異なる

スズメバチの行動範囲と警戒範囲、攻撃範囲は異なります。警戒範囲とは、巣を防衛するために攻撃性が高まるエリアです。また、警戒範囲よりもさらに内側には、接近した存在を問答無用で襲撃する攻撃範囲があります。警戒範囲と攻撃範囲をそれぞれ詳しく解説します。
警戒範囲は巣から半径5~10m
警戒範囲はスズメバチの種類によって異なりますが、危険性の高いスズメバチは巣を中心とした半径5~10mが目安です。警戒範囲に入った存在に対しては、顎をカチカチと鳴らして威嚇し、威嚇を無視してさらに接近してきた存在を攻撃します。
主なスズメバチの種類ごとの警戒範囲は次のとおりです。
| スズメバチの種類 | 警戒範囲 |
| オオスズメバチ | 10m |
| キイロスズメバチ | 10m |
| モンスズメバチ | 5m |
| チャイロスズメバチ | 5m |
| コガタスズメバチ | 1~2m |
| ヒメスズメバチ | ~1m |
| クロスズメバチ | ~1m |
警戒範囲が5m以上のスズメバチは攻撃性が高く毒性も強いため注意しましょう。
一方、5mに満たないコガタスズメバチ、ヒメスズメバチ、クロスズメバチは攻撃性が低く、刺激しない限りは威嚇もしてこないケースが少なくありません。しかし、威嚇がないということは、巣に気付くヒントが少ないということでもあります。スズメバチが営巣しやすい場所の付近では、巣がある可能性に留意して行動してください。
巣から半径3~5mは攻撃範囲
警戒範囲が半径5m以上あるスズメバチに関しては、さらに狭い半径3~5mが攻撃範囲です。顎を鳴らす威嚇音を無視して攻撃範囲に入った存在は、問答無用で外敵とみなされ、スズメバチに攻撃されます。
スズメバチ1匹が毒針を噴射すれば、毒液に含まれる警報フェロモンによって巣から群れが飛び出してくるため要注意です。警戒範囲で威嚇音を聞いた段階で静かにその場を離れることを鉄則とし、攻撃範囲に入らないよう注意してください。
また、一度外敵とみなされると、執拗に追いかけられることがあります。スズメバチの飛行速度と追跡距離を詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
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ツマアカスズメバチの行動範囲・警戒範囲は例外

上記のスズメバチは日本全国で遭遇しやすい種類でしたが、日本では対馬に生息しているツマアカスズメバチの行動範囲・警戒範囲は例外といえる広範囲です。
ツマアカスズメバチは数百キロを移動できる上に、船や飛行機の貨物に付着して移動することもあるほど、行動力と生存能力に長けています。警戒範囲も半径20mと広く、攻撃性はオオスズメバチより高いという危険な存在です。
なお、ツマアカスズメバチの定住が確認されているのは対馬のみですが、一時的な営巣や個体は宮崎県・福岡県・大分県・山口県でも確認されています。対馬以外でも遭遇する可能性があるため注意しましょう。
ツマアカスズメバチをさらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
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スズメバチからの正しい逃げ方

スズメバチを発見したら距離をとることが適切な対応ですが、大きな動作をするとスズメバチを刺激することになり危険です。正しい逃げ方とNG行動を知っておきましょう。
正しい逃げ方
スズメバチを発見したり、威嚇音を聞いたりしたら、次の手順で逃げてください。
スズメバチからの正しい逃げ方
- 姿勢を低くする
- ゆっくりと後ずさりする
- 2の姿勢のまま10m以上離れる
- 踵を返して足速に距離をとる
- 50m以上離れたら走ってもOK
後ずさりする理由は、スズメバチの行動を観察しながら適切な方向へ距離をとるためで、10m以上姿勢を維持する理由は、巣の警戒範囲を超えるためです。スズメバチから十分な距離をとれるまでは、静かな行動を心掛けましょう。
NG行動
スズメバチに遭遇したときのNG行動は次のとおりです。
見出し(全角15文字)
- 大声を出す
- 手で振り払う
- 虫よけスプレーを噴射する
手で振り払うなどの大きな動作や大声はスズメバチを刺激します。また、蚊・アブ・ゴキブリ用などの殺虫剤はスズメバチには効かないため、スズメバチにとっては単に不快な刺激となるだけです。攻撃性を増大させてしまうため、使わないようにしましょう。
自宅にスズメバチが巣を作ったときはプロに駆除を依頼

自宅の敷地内に営巣しやすいスズメバチは、都市に適応したキイロスズメバチとコガタスズメバチです。とくにキイロスズメバチは警戒範囲が巣の半径10mと広いため、営巣場所によっては自宅の敷地内の大半が警戒範囲に入ってしまう恐れがあります。
出入りや窓の開け閉めのたびに、威嚇されたり刺されたりするリスクがあるため、早急に巣の駆除を実施しましょう。女王蜂のみが営巣している初期段階であれば自分でも駆除できる可能性がありますが、6月以降は多数の働き蜂が羽化しているため、プロに依頼することをおすすめします。
スズメバチの巣の調査と駆除はハチお助け本舗におまかせ

調査・見積無料
ハチお助け本舗の出張・調査・見積は基本無料(※)です。ご依頼者さまがスズメバチの巣を確認できていない場合でも、プロの視点で営巣箇所を特定いたします。
巣が発見した場合、巣の大きさや高さ、各種条件を調査してお見積りいたします。お見積内容に合意いただけた場合のみ、ご契約の上で作業を実施いたしますのでご安心ください。また、調査の結果、スズメバチの巣がなかった場合はご契約の必要はございません。
| ※山林・崖面など広範囲や特殊な条件下の調査は別途ご相談 |
スズメバチの駆除料金

基本料金はほとんどのスズメバチが13,000円(税込)~、危険性・駆除難易度の高いオオスズメバチのみ25,000円(税込)~です。この基本料金に、巣の場所や大きさなどの条件別の加算料金がかかる場合があります。加算条件の例は次のとおりです。
| 条件例 | 概要 |
| 高所作業 | 地上4m以上が高所に該当。 危険手当や人員増、2段ハシゴや足場が必要となる作業。 |
| 狭所作業 | 床下や屋根裏など、退路を確保しづらく機材を選ぶ場所が該当。 危険手当や人員増、特殊薬剤の選定などが必要な作業。 |
| 巣の大きさ | 巣の大きさに応じた加算料金。 巣が大きくなるほどに働き蜂の数が増えて危険度が増すため、加算料金がかかる。 |
| 特殊作業 | 外壁や天井、機器の部分解体や補修、木や茂みの伐採などが該当。 |
なお、ハチお助け本舗の基本料金には以下の作業が含まれております。
アフターフォロー付き
基本料金内のアフターフォローとして、以下の作業を含みます。
基本料金に含まれるアフターフォロー
- 巣の撤去・処分
- 蜂の死骸の除去・処分
- 巣の撤去後のお掃除
- 忌避剤の散布
調査・駆除・処分まで一貫してお任せいただけますので、ご安心ください。
再発防止保証1週間付き
万全の駆除を心掛けておりますが、女王蜂を取り逃がしたり、駆除が適切でなかったりした場合は、1週間以内で営巣が再開される恐れがあります。
ハチお助け本舗ではこのような事態に備え、1週間以内の同じ場所での再発は無料で駆除対応させていただくアフターフォローを実施しております。
状況に応じた加盟店を厳選して手配
以下のようなご要望もお聞かせください。対応可能な加盟店を厳選して手配させていただきます。
ご要望の例
- ペットや子供がいるので駆除剤の成分が気になる
- 高難度の場所で他の蜂駆除業者には断られてしまった
- 巣がどこにあるのか検討もつかない
- 家の中には入らないでほしい
- 夜・早朝しか時間がとれない
- 巣がなかったら忌避剤だけでも散布してほしい
最速10分で駆け付け
全国の優良加盟店の中から、最速で駆け付けられる蜂駆除業者を手配させていただきます。最寄りに加盟店がある場合は、お電話から最短10分で駆け付け可能です。
早期発見・早期駆除のメリットは被害を防ぐだけではありません。時間が経過するほど巣が肥大化し、料金が高くなるため、駆除料金を安く抑えるためにも大切なポイントです。営巣された可能性がある場合は、ぜひお早めにご連絡ください。
スズメバチの行動範囲は広いため6月~10月は要注意
スズメバチは巣を中心に行動します。多くのスズメバチの行動範囲は、夏は半径1~2km、秋は半径10kmが目安です。近隣に巣が見当たらない場合でも、遠くから飛来している可能性が考えられます。
自宅敷地内への営巣や飛来を防ぐには、忌避剤の散布やエサ場となるものの撤去が有効です。ただし、敷地内で営巣を確認できたときは、プロへの依頼も含めて早急に駆除することをおすすめします。敷地内の大半が、スズメバチが攻撃性を増す警戒範囲に入る恐れがあるからです。
警戒範囲に入ってしまったときは、正しい逃げ方で距離をとり、安全を確保したうえで対策や駆除を見当してください。
スズメバチの行動範囲に関するよくある質問
スズメバチの行動範囲に関するよくある質問に回答します。
スズメバチの行動範囲内は危険ですか?
行動範囲内に入っているだけであれば、ただちに危険というわけではありません。ただし、遭遇率は高いため、スズメバチの接近に気付かずに大声を出したり、大きな動作をしたりすると、刺される可能性があります。
スズメバチはどうして長距離を移動できるのですか?
飛行速度が速いことが理由のひとつです。スズメバチの種類にもよりますが、最大速度はオオスズメバチが時速30~40km、その他のスズメバチは時速25~30kmです。詳しくは次の記事をご覧ください。
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スズメバチは夜も飛び続けますか?
基本的には日没とともに帰巣しますが、モンスズメバチは例外で、21時頃まで活発です。
