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蜂の危険度ランキングTOP10!毒・性格・追跡距離で評価

日本国内の蜂の中から、編集部独自の評価基準で選定した危険な蜂トップ10を紹介します。下位は集団で襲われれば危険というレベルですが、上位は蜂1匹に襲われるだけでも命にかかわるレベルです。

危険な蜂を見極めて近づかないようにするためにも、ぜひ本ランキングを参考にしてください。

蜂の危険度ランキングの評価基準

ハチお助け本舗編集部では、次の3つの観点で蜂の危険度を評価し、独自のランキングを作成しました。

  • 毒量・毒性
  • 性格・習性
  • 追跡距離

毒量・毒性

毒量が多く、毒性が強いほど命にかかわるアナフィラキシーショックのリスクが高まります。単体の毒量と毒性を基準に評価しました。表記は次のとおりです。

  1. 最強

なお、今回のランキングでは毒量・毒性が「低」の蜂はいずれもランク外となりました。

性格・習性

攻撃性の高い性格であること、集団攻撃する特性があることなど、危険度が高い特徴を評価しました。そのほか、国内の分布が広く遭遇率が高いこと、活動時間が長いことなども考慮し、以下の段階で表記しています。

  1. 極めて攻撃的
  2. 攻撃的
  3. やや攻撃的
  4. 比較的おだやか
  5. おだやか

なお、今回のランキングでは性格・習性が「おだやか」の蜂はいずれもランク外となりました。

追跡距離

一度外敵とみなされた後、どこまで追いかけてくるかを評価しました。追跡距離が長いものほど逃れづらいため危険とし、短いまたは追跡しないものは危険度が低いと評価しています。

蜂の危険度ランキングTOP10

危険な蜂ランキングTOP10は次のとおりです。

ランキング 蜂の種類 性格 追跡距離
1位 オオスズメバチ 最強 極めて攻撃的 30m
2位 キイロスズメバチ 極めて攻撃的 30m
3位 モンスズメバチ 攻撃的 25m
4位 ツマアカスズメバチ 極めて攻撃的 40m
5位 チャイロスズメバチ 攻撃的 10m
6位 ツマグロスズメバチ 攻撃的 10m
7位 セグロアシナガバチ 攻撃的
8位 キアシナガバチ 攻撃的
9位 コアシナガバチ やや攻撃的
10位 キボシアシナガバチ 比較的おだやか

種類別の危険性を10位の蜂から詳しく解説します。

10位:キボシアシナガバチ

性格 追跡距離
比較的おだやか

キボシアシナガバチは小さめの蜂で、性格は比較的おだやかです。ただし、アシナガバチの中では毒性が強い方なので、油断はできません。巣に近づく動物を群れで攻撃する習性もあります。

9位:コアシナガバチ

性格 追跡距離
やや攻撃的

積極的に襲ってくるほどではありませんが、コアシナガバチはやや攻撃性が高いアシナガバチです。巣に近づく動物に集団で襲い掛かる習性もあります。また、毒性もアシナガバチの中では強めです。

8位:キアシナガバチ

性格 追跡距離
攻撃的

キアシナガバチも、巣に近づかない限り積極的に襲ってくることはありません。しかし、アシナガバチの中では攻撃性が高く、毒性も強い種類です。刺されれば大きく腫れたり、発熱したりします。アシナガバチの中では最大クラスなので、恐怖感もあるでしょう。

7位:セグロアシナガバチ

性格 追跡距離
攻撃的

セグロアシナガバチは、8位のキアシナガバチと並んで、アシナガバチの中で最大クラスの蜂です。巣に近づく動物に対しては攻撃的で、刺激すると集団攻撃をしかけてきます。毒性もアシナガバチの中では強く、刺されると強い痛みが生じるため注意しましょう。

6位:ツマグロスズメバチ

性格 追跡距離
攻撃的 10m

ツマグロスズメバチは、日本にいるスズメバチ17種類の中では攻撃性が強い方です。単体の毒性は中程度ですが、ピーク時には100~500匹の集団で襲ってくるため、危険性は高いといえます。

日本では沖縄県に分布しており、温暖な気候であることから活動期間が4~12月までと長期間に及ぶことも、油断できない理由のひとつです。

5位:チャイロスズメバチ

性格 追跡距離
攻撃的 10m

チャイロスズメバチは攻撃力・毒性ともに高く、性格も攻撃的ですがスズメバチの中では最強クラスではありません。また、絶滅危惧種で遭遇率が低いことから、本ランキングでは5位としました。

ただし、毒針が太く長いため刺されたときの痛みは強烈です。また、毒噴射という攻撃方法を持っています。噴射された毒が目に入ると失明するリスクがあるため、近づくのは危険です。

4位:ツマアカスズメバチ

性格 追跡距離
極めて攻撃的 40m

6位のツマグロスズメバチと似ていますが、ツマアカスズメバチの危険度は段違いです。1位のオオスズメバチと同等の攻撃性を持っており、群れで一斉に襲い掛かります。ピーク時には2,000匹以上で集団攻撃する可能性があるため、危険度は高めです。

さらに、追跡距離が40mと、日本にいる蜂の中で最長クラスです。一度外敵とみなされれば、なかなか逃げ切れないため、最初から近づかないようにしましょう。

3位:モンスズメバチ

性格 追跡距離
攻撃的 25m

モンスズメバチは1位のオオスズメバチに次いで大きいサイズで、攻撃力も高い蜂です。また、他の蜂と比べて夜に強く、巣の周辺を警戒して飛び回るため、夜間に襲われるケースが少なくありません。追跡距離も25mと長めです。

また、毒量がスズメバチの中でも多い方なので、アナフィラキシーショックを引き起こすリスクが高いといえます。

2位:キイロスズメバチ

性格 追跡距離
極めて攻撃的 30m

キイロスズメバチは日本における殺傷件数が最多の、極めて危険な蜂です。巣だけでなくエサ場に近づく動物も攻撃対象にします。巣も国内最大級でピーク時には直径60~80cmほどに達し、700~1,000匹が集団攻撃をしかけてくる恐れがあります。

追跡距離も30mと長いため、外敵とみなされれば逃げ切るのが難しくなります。キイロスズメバチらしきものを見かけたら、静かにその場を離れましょう。防護服を着用せずに近づけば、襲われる恐れがあります。最悪の場合は死に至るため要注意です。

1位:オオスズメバチ

性格 追跡距離
最強 極めて攻撃的 30m

オオスズメバチは国内最強の蜂です。最強のポイントを以下に列挙します。

  • 性格は極めて攻撃的
  • 体長が国内最大
  • 毒量も国内最大
  • 毒性が極めて強力
  • 追跡距離が長い
  • 時速30~40kmの飛行速度
  • ピーク時は100~500匹で集団攻撃

毒量がキイロスズメバチの3倍と多い上に、非酵素系神経毒マンダラトキシンという、独自の毒を含めた毒のカクテルを持っています。1匹に刺されただけでも重症化するリスクがあり、痛みも強烈、命にかかわるレベルで危険です。

オオスズメバチは蜂駆除のプロ以外が対峙してはいけない蜂といえます。オオスズメバチらしきものを見かけただけでも、即座に、かつ静かにその場を離れましょう。

ランク外の蜂でも侮ってはいけない

ランク入りした10種類の蜂は、攻撃性や毒性などが他の蜂と比べて強いため、近づくことすら危険な蜂です。女王蜂のみで働き蜂がいない期間(4~5月頃)であれば、プロ以外が駆除できる可能性もありますが、働き蜂が産まれた後は近づかないようにしましょう。

ただし、ランク入りしなかった蜂なら安全というわけではありません。性格がおだやかな蜂も、巣を刺激すれば襲ってくることがあります。単体の毒や攻撃力が弱くても、集団攻撃されれば危険なので、侮らないようにしましょう。

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