ハチお助けコンテンツ 蜂駆除の方法

スズメバチの巣は早急に駆除しよう!駆除方法と危険性を解説

スズメバチの巣は放置すると肥大化して働き蜂の数が増えるため、家族や隣人が刺されるリスクが高まります。できる限り早期に発見し、適切に駆除したいところです。しかし、自分で駆除できるか、業者に依頼すべきかなど迷うこともあるでしょう。

そこで本記事では、スズメバチの3つの駆除方法と自分で駆除する場合の手順、業者に依頼するときの料金・流れを解説します。冒頭ではスズメバチと遭遇したときの逃げ方、後半ではスズメバチの巣を放置した場合のリスクも解説するので、ぜひ参考にしてください。

スズメバチと遭遇したときのNG行動と逃げ方

スズメバチの巣

スズメバチの巣の駆除方法を検討する前に、スズメバチと遭遇したときの対応を覚えておきましょう。絶対にやってはいけないNG行動と対処法を解説します。

スズメバチと遭遇したときのNG行動

次のような行動はスズメバチを刺激するため避けましょう。

  • 大声を出す
  • 急に振り返る
  • 走って逃げる
  • 手で振り払う
  • 近づいて観察する
  • 巣の近くで1匹を殺す

これらの行動をとると、スズメバチに外敵とみなされて追跡されるリスクがあります。種類によっては30mほど追いかけてくるため、逃げ切るのは困難です。防護服を着用していない状態では近付かず、静かに行動することが求められます。

スズメバチを1匹殺すとどうなる?

巣の近くでスズメバチ1匹を殺すのはNGです。スズメバチは仲間を呼ぶフェロモン「警報フェロモン」を持っているため、1匹を殺そうとすると巣からスズメバチの大群が飛来する恐れがあります。

警報フェロモンはスズメバチの体内で合成される成分で、仲間に危険や攻撃があったことを知らせるためのものです。1匹を迅速に殺しても、それを目撃(察知)したスズメバチが警戒フェロモンを出す可能性もあります。

とくに巣の周辺では警戒態勢をとっているスズメバチが多く、巣の中で群れが待機している恐れがあるため注意が必要です。殺虫剤の噴霧などは防護服等の準備を万全に整えてからにしましょう。

スズメバチと遭遇したときの逃げ方

スズメバチに外敵とみなされないように、次の行動を意識しましょう。

  • 低い姿勢を保つ
  • 静かに後ずさりする

腰をかがめて低い姿勢を保ちながら、後ずさりで距離をとりましょう。スズメバチが追跡してくる様子がなく、30m以上離れられれば体の向きを変えて足早に立ち去ることをおすすめします。

巣の様子をうかがうならスマートフォンのカメラを活用

蜂の巣の大きさや場所を特定したいときは、離れた場所でスマートフォンのカメラを向けましょう。ズーム機能を使えば、蜂の巣の様子を確認しやすくなります

スズメバチの巣の駆除方法は3種類

駆除した蜂の巣

スズメバチの巣を駆除する方法は、次の3種類です。ここでは、判断基準を解説します。

  • 自分で駆除する
  • 蜂駆除業者に依頼する
  • 役所に依頼する

初期段階のスズメバチの巣であれば自分で駆除できる

スズメバチの巣の初期段階、直径10cm未満であれば自分でも駆除可能です。「初期の巣」は提灯型またはとっくり型で、女王蜂1匹が営巣している段階を指します。

初期段階・提灯型 初期段階・とっくり型

働き蜂が羽化していない可能性が高いため、比較的安全に駆除できます。ただし、巣の大きさが10cm未満であっても、次の場所に巣があるときは自分で対処するのはNGです。

  • 木の上などの高所にある(脚立の使用が必須の場合)
  • 屋根裏や床下などの狭いところにある

これらの場所では、退路を確保するのが難しいほか、蜂の巣の大きさや状態を見誤る可能性もあります。

巣の全体像を確認できる開けた場所にあり、直径10cm未満の場合に限って、自分で駆除を検討しましょう。駆除方法は後述の「スズメバチの巣を自分で駆除する方法」で解説します。

10cm以上の巣・難所は蜂駆除業者に依頼する

蜂駆除業者に依頼すべきポイントは次の3つです。いずれかが該当している場合は、自分で駆除せずに蜂駆除業者へ相談しましょう。

  • 巣の直径が10cm以上
  • 高所・狭所に巣がある
  • 機械・配線がすぐ近くにある

巣の直径が10cm以上

スズメバチの巣の直径が10cm以上の場合は、働き蜂がいる可能性が高いため、蜂駆除業者に依頼しましょう。

女王蜂は小さな巣を作ると初回の産卵をおこない、8~10匹程度の働き蜂を生み育てます。この期間は営巣のペースが落ちるため、巣は小さいままです。

その後、働き蜂が羽化すると女王蜂は産卵と子育てに専念し、働き蜂が営巣を始めます。巣の直径が10cmを超えるのは、働き蜂が羽化した後のタイミングです。働き蜂は営巣とともに巣の周辺で警戒態勢をとっているため、近づかないようにしましょう。

高所・狭所に巣がある

退路を確保しづらい高所・狭所に巣があるときは、巣の直径が10cm未満であっても蜂駆除業者に依頼しましょう。具体的には次のような場所です。

  • 2階の軒下
  • 木の上
  • 屋根裏
  • 床下

高所では襲われたときの焦りで転落するリスクがあります。

また、屋根裏や床下などの狭所では、スズメバチに刺されてアナフィラキシーショックを起こすと救出に時間がかかるため、蜂に刺されてもダメージのないプロ用の防護服が必須です。なお、プロ用の防護服は高価なので、蜂駆除業者に依頼する方が支出を抑えられます。

機械・配線がすぐ近くにある

次のような物がスズメバチの巣の周辺にあるときは、蜂駆除業者に依頼しましょう。

  • 室外機
  • 給湯器
  • 電気・ガスメーター
  • コンセント
  • 配線

市販の蜂用殺虫剤の成分が、機器をショートさせる恐れがあるからです。実績のあるプロであれば、状況に応じた駆除方法を選んでくれるので、心配ありません。

役所に依頼する

一部の役所(自治体)では無料の駆除サービスを提供しています。具体例を見てみましょう。

都市名 補助金・サービスの内容 条件・特徴 備考
寝屋川市(大阪府) スズメバチの巣の駆除費用を全額負担 令和6年度から開始、スズメバチ限定 アシナガバチやミツバチは対象外​。
品川区(東京都) 品川区が業者に委託して蜂の巣を駆除する 所有者・管理者の同意と立会い スズメバチ以外の蜂も対象

※2025年4月現在

この他、プロ用の防護服を無料貸し出ししている役所もあります。スズメバチの巣を駆除したい建物・土地を管轄する自治体のホームページを確認してみましょう。

 

スズメバチの巣を自分で駆除する方法

スズメバチの巣を自分で駆除できる条件と必要なアイテム、駆除方法・手順を解説します。

スズメバチの巣を自分で駆除できる条件

先述の巣の大きさを含め、次にあげる2つの条件をどちらもクリアしている場合は、自分でも駆除できる可能性はあります。

  • 蜂の巣の初期段階(直径10cm未満)
  • 夜間に作業できる場合

4~6月上旬の10cm未満の巣であれば、基本的には初期段階なので、比較的安全に駆除できるでしょう。ただし、10cm未満の巣でも働き蜂がいないとは言い切れません。駆除に向かう前に巣を観察し、働き蜂の出入りがないことを確認しましょう。

駆除を実行するタイミングは夜間です。スズメバチは基本的には夜に活動が低下するため、安全に駆除できる可能性が高まります。時間は日没後2~3時間が経過したときが目安です。

6月上旬の場合、日没の時間は概ね19時頃なので、21~22時以降が目安となります。活動が再開される日の出前には駆除を終えましょう

ただし、モンスズメバチは夜行性で、24時以降も活動している場合があります。モンスズメバチの可能性があるときは、必ずプロに任せましょう。

スズメバチの巣の駆除に必要なもの

スズメバチの巣の駆除に必要なものは次のとおりです。

  • 防護服
  • 蜂用殺虫スプレー2本
  • 蜂用の忌避剤スプレー
  • 赤いライト
  • 二重にしたゴミ袋
  • ほうき・ちりとり・トング

防護服がない場合は、防護服相当のウェアでも代用可能です。手持ちのウェアにアイテムを追加して、肌の露出を抑える重装備をおこないましょう。

蜂用殺虫スプレーは1本だと十分に薬剤が回らない可能性があるため、2本用意しておくことをおすすめします。忌避剤スプレーは駆除した後に散布するもので、蜂を取り逃がした場合の再発を防止する意味があります。

赤いライトは夜間作業の光源を確保するためのものです。蜂は赤色を視認できないため、蜂を光で目覚めさせることなく作業できます。懐中電灯に赤いセロファンを貼ったもので構いません。

ゴミ袋や掃除用具は、駆除が完了した後の清掃と巣の処分に必要です。

スズメバチの巣の駆除方法・手順

蜂の巣を駆除する手順は次のとおりです。

  1. 防護服を着用する
  2. 赤色の光源で視界を確保する
  3. 静かに近づく
  4. 蜂の巣の下の地面にゴミ袋の口を開いた状態で置く
  5. 蜂の巣から1~2mの距離をとってスプレーを噴射
  6. 20~30秒間は噴射を続ける
  7. 蜂が出てこなくなることを確認する
  8. 剪定鋏などをつかって蜂の巣をゴミ袋に落とす
  9. 念のために落とした蜂の巣にスプレーをかける
  10. 蜂の巣があった場所に忌避剤をかける
  11. 巣の破片や蜂の死骸をほうきとちりとりで片付ける
  12. ゴミ袋に蜂の巣を入れて口を閉じる

次の記事では、上記の手順に加え、蜂駆除の注意点やポイントをさらに詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

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スズメバチの巣の駆除を業者に依頼する方法と料金

ここでは、スズメバチの巣の駆除を業者に依頼する方法・手順と、相場料金を紹介します。

業者に依頼する方法・手順

蜂駆除業者にスズメバチの巣の駆除を依頼する手順は次のとおりです。

  1. 蜂の巣を駆除したいエリアを担当する業者を探す
  2. 電話や公式ホームページの受付フォームで連絡する
  3. 現場調査・見積を実施
  4. 作業日を確定
  5. 駆除実施
  6. 現状確認・支払い
  7. アフターフォロー

時間に余裕があれば、複数社に相談して相見積をするのがおすすめです。価格の違いだけでなく、当日の駆除内容やアフターフォローの充実度を比較できるほか、詐欺・悪質な業者をけん制できます。

現場調査・見積と作業実施は、希望すれば同日におこなうことも可能です。ただし、この場合は相見積が難しいため、緊急性が極めて高い場合を除いては後日に設定しましょう。数日で巣が極端に肥大化する心配はありません。

駆除後は現状を確認し、完了がみとめられれば支払いをおこないます。

アフターフォローの内容は業者によって異なります。再発防止の忌避剤の散布までは一般的におこなわれますが、これで絶対に再発しないというわけではありません。万が一、短期間で再発した場合に無料対応してくれる業者がベストです。

スズメバチの巣の駆除料金

スズメバチの巣の駆除料金相場・平均価格と、料金を構成する要素を解説します。

スズメバチの巣の駆除の相場と平均価格

相場 平均価格(※)
10,000~40,000円 37,651円

(※)当サービス「ハチお助け本舗」に入電のあった51,612件のデータから算出した平均価格

スズメバチは危険性が高いため、アシナガバチの相場6,000~30,000円と比べると高額です。10,000円台で収まるケースは、初期段階かつ難所ではない場合と考えておきましょう。次の料金を構成する要素で詳しく解説します。

スズメバチの巣の駆除料金を構成する要素・相場

スズメバチの巣の駆除料金は、次のような項目の組み合わせで算出されます。

料金の項目 相場
基本料金 10,000~15,000円
巣の大きさに応じた加算料金 無料~15,000円以上
巣の数に応じた加算料金(2つ目からの加算料金) 1,000~2,000円
高所作業代(地面から3m以上等) 4,000~6,000円
狭所作業代(屋根裏・床下等) 6,000~10,000円
特殊状況・高難度(電気系統周り等) 3,000~5,000円
繁忙期加算(7~11月) 4.000~5,000円

巣の大きさに応じた加算料金は5~10cmごとに段階的に設定される傾向にあります。20~30cmでは8,000~9,000円の加算が相場で、基本料金と合わせると18,000~24,000円です。

高所や狭所は危険度が高い分、従業員に手当を支払う必要があるため、料金が加算されます。

なお、料金は地域によっても差があります。さらに詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。

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スズメバチの巣を駆除するまでにできること

駆除を実施する日までの期間は、スプレー・忌避剤・トラップで身を守りましょう。

飛来する蜂は蜂用殺虫スプレーで撃退する

1匹のスズメバチが寄って来る場合には、蜂用殺虫スプレーで撃退しましょう。合成ピレストロイドの成分が含まれた薬剤、3m以上の噴射力があるものがおすすめです。蜂に対する殺虫効果が高く、距離を保って駆除できます。

ただし、蜂の巣のすぐそばで数匹を殺すのはNGです。攻撃を察知して、巣の中から大群が飛び出してくる恐れがあります。巣から離れた場所でウロウロしている蜂だけを狙いましょう。

また、蜂用ではない殺虫スプレーは効果がない場合があります。刺激するだけで襲撃されるリスクを高めてしまうため、蜂用以外は使わないように気を付けましょう。次の記事では、市販の蜂駆除スプレーの選び方とおすすめ商品を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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スズメバチよけの忌避剤を散布する

近隣の林や家の庭に巣を作られ、窓・玄関・ベランダなどにスズメバチが寄って来る場合には、忌避剤を散布しておきましょう。忌避剤には次のような選択肢があります。

  • 燻煙剤
  • 忌避スプレー
  • 木酢液
  • ハッカ油

燻煙剤は物置やガレージなどの空間向き、忌避スプレーは屋外への散布向きです。木酢液とハッカ油は蜂が嫌う臭いを放つもので、薄めて散布したり、ボトルに入れて設置したりすることで蜂よけ効果を発揮します。

詳しくは次の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。

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スズメバチトラップ(捕獲機)をしかける

スズメバチトラップは蜂の数を減らすためのものです。次のような選択肢があります。

タイプ 仕組み メリット デメリット
誘引捕獲タイプ 誘引剤でおびき寄せて捕獲 誘引力が強い 駆除できる数が少ない
粘着タイプ 強力な粘着シートで捕獲 設置が簡単 誘引力が弱い
毒エサタイプ 毒エサを持ち帰らせて巣内の蜂まで駆除 駆除できる数が多い 子どもやペットが口に入れやすい

誘引タイプは自作することも可能です。詳しくはペットボトルトラップの作り方をご覧ください。市販のスズメバチトラップは次の記事で紹介しています。

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スズメバチの巣を放置するリスク・危険性

スズメバチは他の蜂と比べて巣の規模が大きくなりやすいため、放置するのは危険です。巣の直径と働き蜂の数にフォーカスして解説します。

巣の直径が60cmを超えることがある

スズメバチの巣の初期は、冬眠から目覚めた女王蜂だけで営巣されているため、小さなものです。しかし、6月下旬以降で働き蜂が羽化すると、巣は肥大化しはじめます。

巣の大きさがピークを迎えるのは10月です。屋根裏などの外敵が少ない環境で、駆除されることなく放置された場合、巣の直径が60cmを超えることもあります。

巣が大きくなると、次のようなリスクがあります。

  • 柱や梁をかじられる
  • 柱や梁の腐食・カビに発展する
  • 駆除の難易度が上がる

スズメバチは巣材に樹木の繊維を使うため、民家の柱や梁をかじることがあります。巣が大きくなるということは、それだけ周辺から樹木の繊維を持ってきたということです。倒壊させるほど致命的な傷にはなりませんが、躯体への影響が懸念されます。

また、屋根裏や床下などの屋内に営巣された場合は、スズメバチが持ち込む湿気や菌などによって、柱や梁が腐食したりカビが生えたりする恐れがあります。巣が肥大化すればするほど、危険性が高まるでしょう。

最も大きな影響は、駆除の難易度が上がることです。働き蜂の数が増えることで攻撃されるリスクが高まることはもちろん、重量や運びやすさも難易度に影響します。横須賀市自然・人文博物館のレポート(※)によれば、直径56cmのオオスズメバチの巣の重量は6.4kgに達したとのことです。駆除後の撤去にも手間がかかることが想像できます。

巣が大きくなるほど危険性が高まり手間もかかるため、直径10cmを超えると段階的に追加料金が加算されます。相場は次のとおりです。

蜂の巣の大きさ(直径) 追加料金の相場
10cm未満 無料(基本料金に含まれる)
10~20cm 4,000~5,000円
20~30cm 8,000~9,000円
30~40cm 10,000~15,000円
40cm以上 15,000円~

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働き蜂の数が1,000を超えることがある

巣が大きくなるほど育房数も多くなり、働き蜂の数が増えます。巣の周辺で刺されるリスクが高まるため危険です。攻撃力の高いスズメバチ5種類のピーク時の数を見てみましょう。

スズメバチの種類 ピーク時の数
オオスズメバチ 100~500匹
キイロスズメバチ 700~1,000匹
チャイロスズメバチ 300匹ほど
ツマアカスズメバチ 2,000匹以上
モンスズメバチ 50~300匹

最盛期はこれだけの蜂が巣にいる可能性があるため、集団攻撃されると重症化するリスクが高まります。

また、蜂が増えるほど糞や死骸も増えるため、周辺が汚染される点にも注意が必要です。乾いて粉末化した汚染物質を吸い込むことで、呼吸器に影響が出る恐れがあります。

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スズメバチの巣は発見が遅くなるほど肥大化し、働き蜂の数が増えます。刺されるリスクが高まるため、早期発見と迅速な駆除が重要です。

直径10cm未満かつ提灯型・とっくり型の初期段階の巣であれば、自分で駆除できる可能性があります。必要な装備を揃えて、安全を確保した上で取り組んでみましょう。

一方、巣の直径が10cmを超える場合や高所・狭所などの難易度が高い場所、巣の全体像を把握できない場合には、蜂駆除業者または役所への相談をおすすめします。駆除を待つ期間はスプレーやトラップで身を守りましょう。

  • この記事を書いた人

ハチお助け本舗編集部

ハチお助け本舗編集部は、
生活を脅かすハチの情報を発信する専門チームです。

「ハチ被害をなくしたい」という強い思いのもと、
現場で得た知識や経験を活かし、
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