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エアコンから蜂が出てきた!考えられる原因と対処法、今すぐできる蜂対策

エアコンをつけたら蜂が出てきた…このような経験をされた方もいるかもしれません。実際には稀なケースですが、十分起こりうる可能性のある事態です。

特に春から夏にかけては蜂の活動が活発になる時期となります。他人事と考えず、「エアコンから蜂が出てくる」という万が一の事態を想定して備えておくと安心でしょう。

本記事では適切な対応策と、蜂トラブルを防ぐための効果的な予防法について詳しく解説します。

蜂がエアコンから出てくるのはなぜ?考えられる原因

エアコンから蜂が出てきた場合に、考えられる侵入経路はいくつかあります。適切な対処を行うために、まずは侵入経路を把握していきましょう。

排水ホース(ドレーン)から侵入するケース

エアコンの排水ホース(ドレーンホース)は、室内で発生した結露水を外へ排出するためのものですが、このホースから蜂が侵入してくることがあります。

排水ホースの先端は外部に開放されています。そのため、小さな蜂であればホースを通じてエアコン内部に入り込むことが可能です。

特に、ホースの先端に防虫キャップがついていない場合、蜂だけでなく他の害虫も侵入する可能性が高くなります。

壁と配管の間に隙間があるケース

エアコンの配管は壁を貫通して室外機につながっています。その貫通部分に隙間があると、蜂が室内に入り込む原因となります。

特に、古いエアコンや施工時の処理が甘い場合は、この隙間が広がっている可能性があるため注意が必要です。

エアコンから部屋に蜂が侵入した際の緊急対策

エアコンから部屋に蜂が入り込んでしまった場合に、安全に排除する方法を紹介します。

部屋を暗くして窓の外に誘導する

まずは、パニックになって蜂を刺激しないよう落ち着いて対応することが大切です。蜂は刺激を受けると、より攻撃的になります。

蜂は明るい場所に向かって飛ぶ習性があります。室内に蜂が入ってきた場合は部屋の照明を消し、窓を開けて外からの光を取り込みましょう。蜂を自然に外へ誘導できます。

扇風機を利用して窓の外に誘導する

蜂は風の影響を受けやすいという特性があるため、扇風機の風を利用することで、直接触れることなく蜂を室外へ誘導できます。

扇風機を蜂のいる場所に向けて設置し、適度な強さの風を送ります。強すぎると蜂が予期せぬ方向に飛んでいくこともあるため気をつけましょう。

強風を受けた蜂は飛行が不安定になり、自然と風の届かない方向へ移動します。あらかじめ窓やドアを開けておき、蜂がその方向へ移動するよう風の向きを調整すれば、蜂を室外へ誘導できます

殺虫剤スプレーで駆除する

殺虫剤スプレーも有効ですが、使用する際は注意が必要です。蜂が興奮してしまう危険性があるため、長袖、長ズボン、手袋、帽子などで肌の露出を最小限におさえてから、スプレーをするようにしましょう。

また、狭い室内でスプレーを使用すると噴霧成分が広がる可能性があるため、換気も大切です。

 

エアコンへの蜂の侵入を防ぐための予防策

蜂の侵入を防ぐためには、予防策をとっておくことがポイントとなります。蜂の侵入リスクをを減らす対策を紹介します。

排水ホースに防虫キャップを取り付ける

手軽な方法として、防虫キャップの使用がおすすめです。排水ホース(ドレーンホース)の先端に防虫キャップを取り付けることで、蜂の侵入を防げます。

防虫キャップはホームセンターなどで購入可能です。

排水ホース周辺に忌避剤を散布する

蜂が寄り付かないように、排水ホース周辺に忌避剤を散布するのも効果的です。排水ホースの周辺は、水分や湿気を求めて蜂が集まりやすい場所のため、定期的に散布しておくのが良いでしょう。

蜂用の忌避スプレーは、住宅周りや庭、ベランダ、軒下などにも有効です。

ダクトと壁の隙間をパテで塞ぐ

エアコンの配管と壁の間に隙間がある場合は、パテで埋めましょう。隙間が大きい場合には、発泡ウレタンフォームや隙間用の充填材などを併用して、より確実に密閉するのが効果的です。

補修しておくことで、蜂だけでなくゴキブリやクモなどの害虫対策にもなります

エアコンの使用頻度を増やす

蜂は振動や音の少ない、静かな場所に巣を作る傾向があります。エアコンの稼働で生じる振動や運転音は、蜂にとって不快なので、蜂が寄り付きにくくなります。

春から夏にかけての蜂の活動が活発になる時期は、使用頻度が少ない部屋も含めて定期的にエアコンを稼働させると良いでしょう。

定期的に室外機や排水ホースを点検する

エアコンの室外機や排水ホースを定期的にチェックすることも大切です。

特に注意したいのが春先(3月〜5月頃)です。この時期は女王蜂が冬眠から目覚め、新たな巣を作り始めるタイミングと重なります。そのため、ちょっとした隙間や人目につきにくい空間に巣を作られてしまう可能性があります。

シーズンが本格化する前に、エアコンの室外機の裏側や排水ホースの接続部、壁との隙間などを点検しておきましょう近くで巣が作られると室内に蜂が侵入するリスクが高まるため、こまめなチェックが重要です。

蜂がエアコンから侵入しないよう、あらかじめ対策をすると安心

エアコンから蜂が出てくるという事態は頻繁に起こるものではありませんが、排水ホースや壁の隙間を通じて室内に侵入してくるケースも報告されています。そのため、万が一に備えてあらかじめ対策方法を知っておくと良いでしょう。

もし室内に蜂が現れた場合は、パニックにならず、落ち着いて対処しましょう。自分での対策が難しい場合は、害虫駆除業者に依頼するのがおすすめです。

エアコンを快適に使い続けるためにも、定期的なメンテナンスと早めの対策を心がけましょう。

 

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ハチお助け本舗編集部①

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