幸せを呼ぶブルービー(青い蜂)とは?生態・地域・種類を解説

蜂といえば黄色と黒のイメージがありますが、中には美しい青色の蜂もいます。日本ではナミルリモンハナバチが「幸せを呼ぶ青い蜂」と呼ばれているようです。

本記事では、日本の青い蜂・ナミルリモンハナバチの特徴・習性・地域を解説し、観察におすすめなスポットを紹介します。観察のポイントも解説するので、希少なブルービーに興味のある方はぜひ参考にしてください。後半では、世界の青い蜂も紹介します。

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    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の特徴と習性

    ブルービーと呼ばれる蜂は「ナミルリモンハナバチ」です。ハチ目・ミツバチ科の蜂で、花の蜜や花粉を主なエサとします。漢字での表記は「並瑠璃紋花蜂」です。

    名前の通り鮮やかな斑紋が美しく、労働寄生と呼ばれる独特の習性があります。ナミルリモンハナバチについて詳しく見ていきましょう。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の特徴

    ナミルリモンハナバチは鮮やかな青の斑紋が特徴です。

    • 体長:雄10~13mm、雌11~14mm
    • 体色:黒地に青の斑点模様

    ナミルリモンハナバチの鮮やかな青色は、体を覆う毛の色によるものです。他の蜂と異なる独特の生え方をしており、美しい模様を描いています。ナミルリモンハナバチの体色は捕食者から身を守るため、カモフラージュ効果を持つとも言われています。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の習性

    ナミルリモンハナバチには労働寄生の習性があります。自然界ではカッコウが他の鳥の巣に卵を産みつける、托卵の例が代表的です。

    ナミルリモンハナバチは一般的なミツバチやクマバチとは異なり、自分では巣を作りません。他のハナバチの巣に卵を産みつけて、他の蜂に子育てをさせます。

    卵からかえった幼虫は、寄生先のハチが集めた花粉を奪って成長します。そのためナミルリモンハナバチは寄生相手がいなければ、生きていけません。さらに、花の蜜や花粉が豊かな自然も必要です。

    ナミルリモンハナバチが生息できるのは、条件がそろう場所だけです。そのため個体数が少なく、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。ナミルリモンハナバチは希少性と美しさから「幸せを呼ぶ青いハチ」ブルービーと呼ばれています。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)を観察するポイント

    ナミルリモンハナバチを観察する際のポイントは次のとおりです。

    • 暖かく晴れた日の日中
    • 花の多い場所
    • 静かに接近

    ナミルリモンハナバチは、アキノタムラソウやキツネノマゴ、オミナエシなどの花によく訪れます。そのため、ブルービーを見つけるには、これらの花が豊富に咲いている場所を探すのが効率的です。

    ナミルリモンハナバチは午前中から日中にかけて活動が活発になります。暖かく晴れた日の午前中から探し始めると、見つけやすくなるでしょう。

    警戒心が強いため、人の気配を感じると逃げてしまいます。またハナバチの仲間は温厚な性格ですが、危害を加えると人を刺すこともあります。ブルービーに出会えたら捕まえたり驚かせたりせず、静かに観察しましょう。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)を見られる場所

    ナミルリモンハナバチは絶滅危惧種に指定されており、自宅周辺で見つけるのは困難です。幸せを呼ぶブルービーに出会いたければ、生息地域まで行って探す必要があります。ナミルリモンハナバチの生息地域や、おすすめの観察スポットを見ていきましょう。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)の生息地域

    ナミルリモンハナバチは、本州の一部や四国、九州に生息しています。

    温暖な気候の低山地や草原で見かけることが多く、開花期には蜜源となる花の周囲を飛び回る姿が観察されます。運が良ければ公園でも目撃されることがあります。

    特に熊本県の阿蘇市では、8月の10時~15時頃にナミルリモンハナバチを見かけやすいようです。

    個体数が少ないため、ブルービーを観察する場合は根気よく探しましょう。アキノタムラソウやキツネノマゴ、オミナエシなどの花が咲く場所で発見される傾向があります。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)を観察するおすすめスポット

    ナミルリモンハナバチを観察するのであれば、熊本県の「葉祥明阿蘇美術館」がおすすめです。約2万坪の広い敷地には、ナミルリモンハナバチが好む美しい自然が整備されています。ナミルリモンハナバチが活発な、夏休み期間に訪れると良いでしょう。

    ブルービーに関するグッズや、絵本も購入可能です。「幸せを呼ぶ青いハチ」と呼ばれるナミルリモンハナバチと、美術館の幻想的な絵本の世界を同時に楽しめます。  

    葉祥明阿蘇美術館の基本情報は以下の通りです。

    名称 葉祥明阿蘇美術館
    住所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽5988-20
    営業時間 10:00〜16:00

    ※最終入館は閉館30分前

    休館日 冬期休館(1月10日〜3月6日:毎週火・水)
    入館料 大人 500円/ 中高生 300円/小学生 200円
    電話番号 0967-67-2719
    メールアドレス aso.ehon.m@song.ocn.ne.jp
    公式サイト 葉祥明阿蘇美術館
    アクセス JR豊肥線にて赤水駅下車後タクシーで10分

    熊本空港より車で約45分

    ※2025年3月時点の公式サイトの情報を記載しています。

    その他の青い蜂の種類

    日本でブルービーといえばナミルリモンハナバチですが、青い蜂は他にもいます。

    ブルーバンディッドビー(Amegilla dulcifera)

    日本では「アオスジコシブトハナバチ」という名称です。奄美大島や石垣島など、暖かい地域の島々でみられます。

    青いクマバチ(Xylocopa caerulea)

    東南アジアを中心に生息するクマバチの一種です。胸に青い毛が生えています。

    シタバチ(Euglossini)

    中米~南米でみられる、ミツバチ科ミツバチ亜科シタバチ属の蜂です。緑や青に輝いて見える種類が多く、体長は1.5〜2cmほどです。

    ルリチュウレンジ(Arge similis)

    ハチ目ミフシハバチ科の1種です。幼虫がツツジの葉を好んで食べるため、園芸においては害虫とみなされています。

    オオセイボウ(Stilbum cyanurum)

    ハチ目セイボウ科の一種です。日本でも幅広い地域に分布しています。暗紫色~青緑色の金属的な光沢のあるボディが特徴です。

    ブルービー(ナミルリモンハナバチ)を観察してみよう

    ブルービー(青い蜂)は、その美しい体色とユニークな生態で多くの人々を魅了しています。日本ではナミルリモンハナバチが代表的な種として観察されています。しかし、絶滅危惧種に指定されており、なかなか出会う機会はありません。

    日本の温暖な地域の暖かい時期であれば、ナミルリモンハナバチの目撃報告があります。特に熊本県阿蘇市では見つかりやすいようです。とくに、8月頃の葉祥明阿蘇美術館では、出会える確率が高いといえるでしょう。

    ナミルリモンハナバチを見つけたら静かに近づいて、じっくりと観察してみてください。

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