屋根裏から音がする、家の外から蜂が出入りしているのを見かけたという場合、屋根裏に蜂の巣があるのではないかと気になる人もいるのではないでしょうか。
結論からいえば、屋根裏に蜂の巣がある可能性大です。危険な種類の蜂の可能性も高いので、適切に対処する必要があります。しかし、屋根裏は自分で対処しにくい場所なので、プロに依頼したときの駆除費用も気になります。
そこで本記事では、屋根裏に蜂の巣ができたときの駆除費用の相場を詳しく解説します。屋根裏に巣を作りやすい蜂の種類や、巣がある可能性を確かめる方法、再発防止の対策まで解説するので、ぜひ参考にしてください。
蜂の巣が屋根裏に!危険な蜂の可能性大
なぜ屋根裏に蜂の巣ができるのか、主な2つの理由を解説します。
スズメバチは閉鎖的な場所を好む
スズメバチは屋根や外壁のある、閉鎖的な場所を好んで巣作りします。飛行の妨げとなる雨風をしのげるほか、直射日光の影響を受けにくいからです。4~5月に女王蜂が外壁の隙間や通気のための穴から屋根裏に入り込み、巣作りを開始します。
最盛期を迎えるのは6月下旬~8月で、屋根裏から外に出るスズメバチの数が増えるため危険です。家の周辺で刺されるリスクがあります。
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屋根裏はアシナガバチの冬眠・越冬に好条件
スズメバチの多くは冬を越せずに死滅し、女王蜂も越冬のために倒木や土の中など自然の環境に引っ越しします。そこで空き家となったスズメバチの巣に引越してくるのが、アシナガバチの女王蜂です。
アシナガバチにとって、屋根裏のスズメバチの巣はあたたかく、冬眠・越冬に必要な条件が揃っています。スズメバチの巣がない場合でも、自然環境よりは屋根裏の方が越冬に適しているため、女王蜂がひっそりと入り込んでいる可能性が少なくありません。
また、アシナガバチの種類によっては女王以外の働き蜂も生き残り、集団で越冬することがあります。
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屋根裏の蜂の巣の駆除相場と費用が高い理由
屋根裏の蜂の巣の駆除相場は40,000~10万円です。場所を考慮しないときの相場10,000~40,000円と比べると高額といえます。その理由を解説します。
気づかないうちに大きくなっていることが多いため
スズメバチ・アシナガバチの巣の駆除の基本料金は10,000円前後です。基本料金に、巣の大きさに応じた追加料金が加算されます。巣の大きさごとの追加料金の相場は次のとおりです。
蜂の巣の大きさ | 追加料金の相場 |
~10cm | 無料 |
10~20cm | 4,000~8,000円 |
20~30cm | 8,000~15,000円 |
30~40cm | 10,000~25,000円 |
40cm以上 | 15,000円~ |
屋根裏の蜂の巣は視認しにくいため、追加費用がかからない初期の段階で気づくことは稀です。
スズメバチの場合、4~5月に巣が作られたことを知らずに放置すると、7月頃には20cm程度、8月以降で30cm以上になることがあります。最大で60~80cmになるケースもあるようです。
一方、アシナガバチの巣はそれほど大きくならない傾向にあります。作り始めは5cm程度、6~7月が10cm程度、最盛期でも15cmほどです。ただし、アシナガバチの1種であるヒメホソアシナガバチの場合は、最大60cmになったケースもあるといわれています。
大きくなればなるほど追加料金が高額になる傾向があるため、巣が作られたことを気づきにくい屋根裏の駆除費用は高額になりがちです。
高所・狭所作業代がかかることがあるため
屋根裏の場所によっては、ハシゴや高所作業車による高所作業が必要になります。地面・床から3m以上の高所では、足場を固めるための作業員数の増加分と高所作業手当の分が加算されるのが一般的です。高所作業の追加料金の相場4,000~6,000円です。
また、屋根裏の狭い場所に入り込んで作業する必要がある場合、熱中症や退路が狭いことによるリスク分の追加料金がかかります。追加料金には幅があり、3,000~40,000円が相場です。高リスクな状況ほど高額になる傾向があります。
屋根・天井の修理代が別途必要になることもある
屋根裏の作業において、点検口などから作業員が入れる場合は問題ありませんが、できないときは屋根や天井の一部を破壊して撤去作業をおこなうしかありません。
この場合、蜂の駆除代金とは別に屋根や天井の補修代金がかかります。蜂の駆除業者では補修の施工まで完遂できないので、建設会社やリフォーム会社に依頼しましょう。なお、天井の破損部分の補修にかかる相場は20,000~10万円です。
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屋根裏の蜂の巣に気づく方法
できるだけ早く蜂の巣の存在に気づくことが、駆除費用を抑えるコツです。ここでは、目視しにくい屋根裏の蜂の巣に気づく方法を2つ解説します。
屋根裏の音を確認する
静かにして耳をすませると、次のような音が屋根裏の方向から聞こえることがあります。
- ブーン・ブンブンという羽音
- カサカサ・カリカリという巣作りの音
巣作りの音だけの場合は害獣の可能性もありますが、羽音がすれば蜂の可能性大です。また、外に出たときに「カチカチ」という音がした場合、スズメバチが近くで発した警告音の恐れがあります。慌てず静かにその場を離れましょう。
家の外側から蜂の行動を確認する
蜂は外壁の隙間や通気のための穴から屋根裏に出入りします。外で蜂をみかけたら、どこから侵入するかを見てみましょう。蜂の出入りが多いようであれば、屋根裏に巣がある可能性が高いといえます。
点検口などから屋根裏を確認するのはNG
屋根裏を確認するための点検口から覗くのはやめましょう。点検口を開ける行為が蜂を刺激し、襲ってくる可能性があります。また、ライトなどで照らすと光の方向へ向かってくる修正があるため、大変危険です。屋根裏の確認はプロに任せましょう。
屋根裏の蜂の巣を作られないための予防対策
屋根裏の蜂の巣の確認や駆除はプロに任せるのが基本です。その後に巣が再発しないように予防対策を講じましょう。方法を3つ解説します。
バルサンなどの燻煙材を定期的に使用する
ダニやゴキブリ退治などでも使用する、バルサンをはじめとした燻煙材を定期的に使いましょう。虫にとって嫌な臭いが残るため、寄り付かなくなることを期待できます。
また、スズメバチやアシナガバチは雑食で他の虫を食べることがあるため、エサとなる害虫の駆除にも有用です。
家の周辺に忌避剤を散布する
屋根裏だけでなく家に巣を作られないためには、忌避剤の散布も有効です。蜂が出入りしていた通気口や外壁の隙間などに、蜂用の忌避剤を散布しましょう。とくにおすすめなタイミングは、蜂が巣作りの場所を探し始める時期に合わせた3~5月です。
手が届かない場所のときは、蜂駆除のプロにアフターケアとして忌避剤の散布を依頼しましょう。駆除プランの料金に含まれていることもあります。
蜂が好むものを周辺に置かない
蜂にとってはエサ場が近いところに巣作りをするのが効率的です。逆にいえば、蜂が好むものを置かなければ家をターゲットにされるリスクを低減できます。蜂が好むものの例は次のとおりです。
- 花(プランターや花壇など)
- 柔軟剤や香水などの甘い香り
- 生ごみ
- 虫や虫の死骸
蜂が活発になる春~秋にかけては、蜂が好む香りを外に出さないことが大切です。生ごみを外に置きたい場合は、蓋つきの容器に入れることをおすすめします。また、蜂以外の虫を駆除することも大切なポイントなので、家周辺の掃除は定期的におこないましょう。
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屋根裏に蜂の巣ができている可能性を検討しよう
屋根裏から羽音やカサカサという音がする、蜂が外壁などから出入りしているのを見かけるという場合は、屋根裏に蜂の巣がある可能性が高いといえます。音や蜂の行動に注意を向けて、可能性を検討してみましょう。
可能性が高いと判断できたときは、まずは蜂駆除の専門業者に相談してください。目視のために点検口を開けてしまうと、襲われる可能性があるからです。蜂の巣の駆除・撤去はプロに任せたうえで、再発防止のための予防対策をすることが安全で有効な手段といえます。
次の記事では、蜂駆除業者の選び方を解説しているので、あわせて参考にしてください。