蜂の種類

とっくり型の巣を作る蜂は?トックリバチとスズメバチの巣を画像で紹介

とっくり型の巣を作るのは、スズメバチの一部またはトックリバチです。形こそ共通していますが、巣の作り方やその後の大きさ、危険性は大きく異なります。どちらの巣なのか見極めることで、駆除を含めた対策につなげましょう。

本記事では、とっくり型の巣を作る蜂の種類の詳細と巣の特徴を、画像とともに詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

このような方におすすめ

  • とっくり型の蜂の巣を発見した方
  • とっくり型の蜂の巣を作る種類を知りたい方
  • とっくり型の蜂の巣の危険性を判断したい方

※1 対応地域・対応する加盟店により異なります ※2 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます ※3 作業後1週間以内に同じ場所に再発した場合に限ります

とっくり型の巣を作る蜂は大きく分けて2種類

スズメバチの巣(逆とっくり型)

トックリバチの巣(とっくり型)

スズメバチの一部は逆とっくり型(逆フラスコ型)の巣を形成します。サイズは10cm前後、大きくても15cm未満です。材料は木の繊維なので、しっかりとした印象があります。初期型の巣が見られるのは、気温が18℃を超える4月から6月上旬頃までです。

トックリバチの巣は泥の塊のような材質で、形はとっくり型です。接着面に対して横向きに作られることはありますが、スズメバチの巣のように逆さになることはほとんどありません。

以下で、それぞれの巣を作る蜂の詳細な種類と特徴を解説します。

逆とっくり型の巣はスズメバチの作り始め

日本には17種類のスズメバチが生息していますが、逆とっくり型の巣を作る(営巣)のはコガタスズメバチツマグロスズメバチに限られます。また、逆とっくり型は女王蜂が単独で営巣している初期段階のもので、ピーク時は形が異なります。

コガタスズメバチ

コガタスズメバチの初期の巣

コガタスズメバチの初期の巣

和名 コガタスズメバチ
学名 Vespa analis
見られる時期 4~10月
体長 女王蜂:25~30mm
働き蜂:22~28mm
オス蜂:23~27mm
見た目の特徴 ・オレンジと黒の縞模様
・オオスズメバチに似ている
・翅の下が黒い
分布 北海道、本州、四国、九州
沖縄、南西諸島
巣の場所 樹上、軒下
幼虫のエサ ハエ、アブ、ミツバチなど
※成虫が狩ったもの
成虫のエサ 花蜜、樹液
幼虫が出す分泌液
アブラムシなどの甘露

 

コガタスズメバチの巣は初期段階のみ逆とっくり型で、ピーク時は球型に変化します。営巣場所は樹上や軒下などが中心です。スズメバチの多くは閉鎖的な場所を好みますが、コガタスズメバチはやや開放的な高所を好むタイプといえます。

体の模様と配色はオオスズメバチによく似ていますが、サイズがオオスズメバチと比べて小さいため、コガタスズメバチという名称になりました。しかし、スズメバチ全体の中では「小型」ではなく、むしろ大きい方です。

性格は比較的おだやかですが、毒性は強いため油断はできません。全国に分布していること、都市に適応していることから、遭遇率が高い点でも注意が必要です。

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ツマグロスズメバチ

ツマグロスズメバチの初期の巣

ツマグロスズメバチピーク時の巣

和名 ツマグロスズメバチ
学名 Vespa affinis
見られる時期 4~10月
体長 女王蜂:24~28mm
働き蜂:20mm前後
オス蜂:20mm前後
見た目の特徴 ・腹部第3節以下(尻)が黒い
・腹部第2節までは黄色
・頭部~胸は赤褐色(※)
※海外種は黒が多く、沖縄に住む亜種は赤褐色
分布 宮古島以南の琉球列島
八重山諸島
巣の場所 木の枝、草むら、パイナップル畑
※規模が拡大すると樹上に引っ越す
幼虫のエサ ハエ・アブ・バッタなど多様な虫
蛙やトカゲの死骸
※成虫が狩ったもの
成虫のエサ 花蜜、樹液、果汁
幼虫が出す分泌液

ツマグロスズメバチは沖縄県の宮古島以南の島に生息しているスズメバチです。逆とっくり型の巣を作る初期段階では、木の枝や草むら、パイナップル畑などの比較的低所を選びますが、ピーク時には樹上に引越して球型の巣を作ります。

畑仕事中に刺されるケースが多いため、作業開始前にツマグロスズメバチの巣がないかチェックすることをおすすめします。性格はスズメバチの中では比較的おだやかな方ですが、毒性は強力です。

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小さなとっくり型の巣はトックリバチ

トックリバチはドロバチ亜科トックリバチ属の総称です。基本情報は次のとおりです。

分類 ハチ目スズメバチ科ドロバチ亜科トックリバチ属
体長 15mm程度
見た目の特徴 ・小さい
・胸が丸い
・腹がくびれている
・尻は膨らんでいる
分布 北海道・本州・四国・九州
性格 おだやか
幼虫のエサ 芋虫、シャクトリムシ
成虫のエサ 花の蜜

以下で巣の特徴や生態を詳しく解説します。

巣の完成形が5cm未満のとっくり型

トックリバチの巣は、5cm未満の小さなとっくり型が完成形で、それ以上大きくなることはありません。群れを形成しない蜂なので、巣を大きくする必要がないからです。体に溜め込んだ水と唾液、気に入った土を混ぜて作った泥で、とっくり型を形成します。

巣が完成すると、幼虫のエサとなる芋虫やシャクトリムシを中に入れ、卵を産みつけます。その後、とっくりの穴に泥を被せて蓋をしてから飛び去り、戻ってくることはありません

孵化した幼虫は親蜂が用意した芋虫やシャクトリムシを食べて育ち、羽化すると蓋を破って外に出ます。この新生トックリバチも、巣に戻って来ることはありません。

営巣場所はさまざま

小さな巣であり、接着面の角度を問わず泥をはりつけられるため、営巣場所を選びません。葉の裏という極めて狭いスペースに営巣することもあるほどです。

人の生活圏では、室外機や給湯器、シャッターボックスの中などの狭い隙間に入り込んで巣を作ることもあります。

なお、トックリバチは6月~10月であればいつでも営巣します。1つの巣に対して1つの卵なので、あちこちに巣を作るためです。寒い時期に作られた巣の中で育つ幼虫はそのまま春を待ち、春になると巣から出てきます。

おだやかな性格で毒も微弱

スズメバチやアシナガバチのような防衛活動をしないため、巣を形成中のトックリバチを邪魔しない限り、刺されることはほとんどありません。毒針は持っていますが、芋虫やシャクトリムシを麻痺させるためのもので、毒性は微弱です。

ただし、ハチ毒アレルギーを持っている方はハチ毒の強弱に関わらず、アナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあるため、油断せず近づかないようにしましょう。

日本に生息するトックリバチは6種類

日本に生息しているトックリバチは次の6種類です。

日本に生息するトックリバチ属6種類

  • エゾムモントックリバチ(北海道)
  • キボシトックリバシ(本州、四国、九州)
  • ミカドトックリバチ(本州、四国、九州)
  • キアシトックリバチ(本州、四国、九州)
  • ムモントックリバチ(本州、四国、九州)
  • タイリクトックリバチ(対馬)

トックリバチは全国各地に分布していますが、詳細な種類は地域によって差があります。いずれも芋虫やシャクトリムシを狩るため、農業や園芸にとっては益虫です。

ただし、室外機や給湯器、電動シャッターのボックス内などに巣を作られると設備や機器の不具合につながることがあります。場所によっては駆除を検討しましょう。

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この基本料金に、巣の大きさや場所、部分修繕の必要性などの条件に応じた料金が加算される場合があります。お見積りの内容にご納得いただいた場合に限り、ご契約・駆除実施となりますのでご安心ください。

※料金について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
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スズメバチとトックリバチの巣の比較

あらためて、とっくり型の巣を作るスズメバチとトックリバチの巣を比較します。

作りかけのスズメバチの巣

スズメバチの巣(逆とっくり型)

トックリバチの巣(とっくり型)

蜂の種類 コガタスズメバチ
ツマグロスズメバチ
トックリバチ
巣のサイズ 10cm程度(初期段階) 5cm以下
見た目の特徴 ・逆とっくり型
・まだら模様
・とっくり型
・泥の塊
時期 春(4月~6月上旬) 春~秋

スズメバチとトックリバチの巣は、同じとっくり型でも巣材や大きさが異なります。スズメバチの巣であれば、球形に変化する前に駆除することを検討しましょう。トックリバチの巣なら、場所によっては放っておいても構いません。

逆とっくり型の巣は早急に駆除しよう

とっくり型の巣を作る種類は、スズメバチとトックリバチに分かれることがわかりました。スズメバチの巣は6月下旬頃から球型に変化し、働き蜂の数が爆発的に増えるため放置はNGです。

プロに駆除を依頼する場合でも、とっくり型の段階であれば安く抑えられることが多いので、できる限り早急に連絡することをおすすめします。

ドロバチの巣は放っておいても構いませんが、機器や設備の不具合につながりそうな場合や、外壁等の泥汚れとして気になるときは駆除を検討しましょう。

とっくり型の蜂の巣に関するよくある質問

とっくり型の蜂の巣に関するよくある質問4つに回答します。

とっくり型の巣を作る蜂の種類は?

コガタスズメバチ、ツマグロスズメバチ、トックリバチです。コガタスズメバチとツマグロスズメバチは木の繊維で作られた10cm程度の逆とっくり型、トックリバチは泥でできたとっくり型の巣を形成します。

とっくり型の蜂の巣は危険?

コガタスズメバチとツマグロスズメバチの巣の場合は危険です。放置すると球型に変化し、群れの数が増えるため、さらに危険性が増します。

とっくり型の蜂の巣ができる場所は?

コガタスズメバチのとっくり型の巣は樹上や軒下、ツマグロスズメバチのとっくり型の巣は草むらや低木の木の枝、パイナップル畑などに作られます。トックリバチの巣は場所を選びません。

とっくり型の蜂の巣は自分でも駆除できる?

とっくり型の蜂の巣はスズメバチの巣の初期段階、あるいは攻撃性の低いトックリバチの巣なので、自分でも駆除できる可能性はあります。ただし、ハチ毒アレルギーの方は蜂の種類に関わらず危険なので、プロに依頼しましょう。

自分で駆除できるかどうかの判断する際は、以下の記事をぜひ参考にしてください。

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ハチお助け本舗 編集部

ハチお助け本舗編集部は、生活を脅かすハチの情報を発信する専門チームです。 「ハチ被害をなくしたい」という強い思いのもと、 現場で得た知識や経験を活かし、 ハチ駆除の専門家から寄せられた意見も参考にしながら、 読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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