アシナガバチの駆除は自力でできる!正しい準備と具体的な手順を解説
「アシナガバチ、自力で駆除できるかな?」
「アシナガバチがいるんだけど、駆除した方がいい?」
アシナガバチの針には強い毒がありますので、駆除した方がいいです。
アシナガバチはおとなしいですし、庭の植物を食い荒らす虫を食べる益虫ではあります。
ですが、刺されると手が腫れますし、アレルギー症状で重篤な症状が出ることもあります。
あなたやご家族、ペットなどが刺されてしまう可能性を考えると、駆除することをおすすめします。
このページでは、アシナガバチを自力で駆除する方法をご案内していきます。
目次
- アシナガバチの巣を自力で駆除する前に「3種類の蜂」を見分けよう!
- アシナガバチ
- スズメバチ
- ミツバチ
- 3つの条件に当てはまっているならアシナガバチは自力で駆除できる!
- ①巣の大きさが15㎝以下
- ②駆除しやすい位置に蜂の巣がある
- ③3月~5月上旬まで or 10月~越冬までの時期
- アシナガバチの自分で駆除するための「準備」と「手順」
- 事前準備
- アシナガバチの巣を駆除する8つの手順
- ①事前に隣家へお知らせておく
- ②道具を揃え、家の戸締りをする
- ③駆除最適な時間帯を待つ
- ④2~3mのところから殺虫スプレーをする
- ⑤安全な場所から様子を伺う
- ⑥翌朝に状況を確認する
- ⑦巣を撤去して袋に入れて破棄する
- ⑧アフターケアをする(戻り蜂対策)
- アシナガバチの駆除を自分ではなくプロに依頼する場合の注意点
- アシナガバチの駆除を自力でする場合のまとめ
アシナガバチの巣を自力で駆除する前に「3種類の蜂」を見分けよう!
毒を持っていて、人に危害を加える可能性がある蜂は3種類です。
このうちもっと危険なのはスズメバチで、自力での駆除は難しいです。
そのリスクの高さから、地域によっては市役所などで次のようなサービスを受けることができます。
スズメバチの場合の公共のサービス |
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・駆除費用の負担(完全無料、一部負担) ・防護服の無料貸出 ・業者の紹介 |
アシナガバチとスズメバチは姿かたちが少し似ています。
また、活発な活動時期も近いです。
蜂の種類 | 活動時期 | 活発な時期 |
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アシナガバチ | 4~12月頃 | 7~9月頃 |
スズメバチ | 4~12月頃 | 7~10月頃 |
明確に区別することで、次のようなことを防ぐことができます。
・間違って自力で駆除しようとして刺されてしまう
・受けられるサービスがあったのに無駄な費用を使ってしまう
本当にアシナガバチなのかどうか、見分けるポイントをご案内していきます。
アシナガバチ
アシナガバチの体の色は黄色で、体は細長く(~2.6㎝)、後ろ足が長いです。
飛び方はゆっくりふわふわっという感じです。
巣はお椀やハスの花、シャワーヘッドの形をしており、六角形をした巣穴がむき出しになっています。
薄いグレーやベージュのような色合いです。
世界全体では約800種類ですが、身近にいるのはわずかな種類です。
一部攻撃性が高めの種類がいるものの、スズメバチに比べると温厚で、こちらから危害を加えなければ攻撃されるリスクは低いです。
ただし、強い毒を持っています。
知らずに巣に近寄ったり、洗濯物を取り込む際に気が付かないうちに蜂を巻き込んでしまったりして刺されることがあります。
スズメバチ
スズメバチは毎年10名以上も犠牲になっているほどリスクが高いハチです。
身近にいるスズメバチは4種類。
体の色はオレンジ(赤褐色、黄色など)で、体が2.5~4㎝と大きく、獰猛で攻撃的です。
飛び方はまっすぐで、俊敏。
時速は40㎞ほどで、10m(時には50m)ほど追いかけてきますので、一度追いかけられると振り切るのは難しいです。
巣は白と茶のマーブルで、丸型(ボール型)です。
スズメバチの駆除は危険ですので、自力ではなくプロに依頼すべきです。
スズメバチの対策や駆除については、こちちらの「スズメバチの巣の駆除」をご覧になってみてください。
「スズメバチとアシナガバチかどうか、見てもよく分からなかった…」という方は、こちらの「蜂の種類」や「蜂の巣の種類」に、より詳しく載っていますので、チェックをお願いいいたします。
ミツバチ
ミツバチは人の役に立つ益虫ですが、針に毒があります。
身近にいるのは2種類で、どちらも色は黄色、体は小さいです。
ミツバチが活発に活動している時期は10~11月、2~3月で、姿かたちも似ていませんので、アシナガバチと見間違いする可能性はかなり低いです。
見つけたのがミツバチの場合は、こちらの「蜂の巣の駆除は小さい(~15㎝)なら自分で可能」で駆除方法をご覧になってください。
3つの条件に当てはまっているならアシナガバチは自力で駆除できる!
この3つの条件の全てに当てはまっているなら、アシナガバチの巣を自力で安全に駆除できます。
それぞれご案内していきますね。
①巣の大きさが15㎝以下
巣の大きさが15㎝以下であれば、まだ巣が完成しておらず、中にいる蜂の数も少ない可能性が高いため、自力で駆除できます。
15㎝のサイズ感は、千円札の横幅やスマートフォンの縦、ハガキの縦ほどです。
巣が15cmよりも大きくなるにつれ、中にいる働き蜂の数が増え、体が大きくなっていきますので、リスクが高まります。
放っておくと危険性が高まる一方ですので、速やかにプロに依頼してください。
>>プロに依頼する
②駆除しやすい位置に蜂の巣がある
アシナガバチの巣は、屋外で天候の影響を受けにくい場所に作られていることが多いです。
駆除しやすい場所は次の通りです。
駆除しやすい位置の例 |
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・1階の軒下 ・玄関の周辺 ・庭の木 ・芝生の植え込み |
こうした場所は、次のような理由で駆除しやすいです。
・駆除用のスプレーがしっかりと届く
・巣の全体像が分かり作業がしやすい
・蜂が隠れづらく1匹残らず駆除できる
・万が一アシナガバチが襲って来ても避難しやすい
一方、次のような場所は駆除しずらいので、自分で駆除するのはおすすめではありません。
駆除しにくい場所の例 |
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・脚立(きゃたつ)が必要なほどの高所 ・狭くて閉鎖的な場所(屋根裏、壁の中、室外機など) |
使い慣れない脚立を使うと、ふとした瞬間に落ちてケガをしてしまうことがあります。
狭くて閉鎖的な場所は、アシナガバチが襲ってきた時に逃げづらいです。
加えて作業しづらく、全体像が見えなずに取り逃がしてしまうことがありますので、しっかりと検討してから取り組まれてください。
>>プロに依頼する
③3月~5月上旬まで or 10月~越冬までの時期
3月~5月上旬までは、アシナガバチの女王蜂が1匹で巣作りをしています。
数匹いても体が小さく、攻撃性が低いため、駆除できます。
その後、6月頃から活発に活動し始め、8~9月には活動の最盛期を迎えます。
この時期は危険ですので、プロに依頼してください。
その後、10月~は来年に備えて、女王蜂が1匹で冬を越える(越冬)の準備をしています。
周りに蜂がおらず、女王蜂の動きが鈍りつつありますので、駆除できます。
…以上、3つの条件をご案内してきました。
全ての条件に当てはまるなら、アシナガバチの巣を自力で駆除できます。
ですが、1つでも当てはまらない場合は無理せず、専門業者へ相談することをおすすめします。
>>プロに依頼する
アシナガバチの自分で駆除するための「準備」と「手順」
アシナガバチの針には毒がありますので、安全に駆除するなら、しっかりと準備をした上で、正しい手順にもとづいて駆除してくださいね。
自分で駆除するための「準備」と「手順」をご案内していきます。
事前準備
準備しておくもの |
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・防護服もしくは肌を露出しない服 ・駆除スプレー(3本~) ・懐中電灯 ・長めの棒または剪定用の長ハサミ ・ゴム手袋や軍手 ・駆除した巣を入れるビニール袋 ・トング |
自分で駆除する場合、費用は13,000円~かかります。
防護服は1万円~しますが、刺される場合は、頭部や顔、腕や手が刺される確率が高いので必須です。
お住いの地域の市役所などで無料貸出をしている場合がありますので、確認してみてください。
画像引用)厚木市「防護服の貸出し」
代用品としてはレインコートや作業着、帽子がありますが、アシナガバチが数匹いるなら防護服を検討してください。
殺虫スプレーはハチ駆除用の噴射距離が数mのものを使います。
画像引用)KINCHO「巣まで全滅 ハチ・アブ用ハンター」
1本1,500円~で、念のためを考えると3本以上は必要です。
懐中電灯が必要な理由は、アシナガバチの活動が収まる日没から2時間以上経過してから、駆除をするためです。
棒やハサミは巣にスプレーをした後、巣をゴミ袋に入れる際に使用します。
なお、アシナガバチの天敵はオオスズメバチやアリなどですが、天敵を活用するのは難しいです。
ペットボトルでは駆除はできない! |
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ペットボトルを使った自作のトラップでできるのは「苦手な臭いで寄せ付けない」もしくは「甘い臭いで数匹を捕らえる」ことです。 ですが、アシナガバチの巣を丸ごと駆除することはできません。巣を駆除するには蜂の用の殺虫スプレーが必要です。 参考)スズメバチ対策 |
アシナガバチの巣を駆除する8つの手順
駆除の8つの手順 |
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①事前に隣家へお知らせておく ②道具を揃え、家の戸締りをする ③駆除に最適な時間帯を待つ ④2~3mのところから殺虫スプレーをする ⑤安全な場所から様子を伺う ⑥翌朝に状況を確認する ⑦巣を撤去して袋に入れて破棄する ⑧アフターケアをする(戻り蜂対策) |
何かあった場合に備えて、1人ではなく2人以上で取り組むようにしてください。
手順について詳しくご案内していきますね。
①事前に隣家へお知らせておく
アシナガバチが殺虫スプレーから逃れて、隣家へ逃げていくことが考えられます。
駆除する際は隣の家に話をしておくことをおすすめします。
具体的には次のことを伝え、戸締りをしてもらったり、出入りに注意してもらったりしてくださいね。
・アシナガバチを駆除すること
・駆除の時間帯(日没の2時間後が目安)
②道具を揃え、家の戸締りをする
時間までに、先ほどご案内した準備をしておいてください。
アシナガバチは香水など匂いや黒色の服装に寄ってきますので、シャワーを浴てから、防護服に着替えておくことをおすすめします。
家の戸締りをする理由は、駆除し損ねたアシナガバチが家の中に入ってくる可能性があるからです。
念のため、巣の位置と出入口の再確認をしておいてくださいね。
③駆除最適な時間帯を待つ
アシナガバチの駆除は、日没後の2時間経過してからの時間帯に行います。
というのも、アシナガバチは夜目が効かないですし、気温が低下すると動きが鈍るからです。
地域や時期によって日没の時間は違います。
同じ地域でも時期によっては2時間ほど差がありますので、日没時間の確認をしておいてください。
もし、その時間帯でも活発に活動している場合は、夜行性のモンスズメバチの可能性があります。
モンスズメバチの場合は自力での駆除は危険ですので、「スズメバチには夜活動する夜行性もいる!」をご覧いただいてから、どうされるのかをご判断ください。
なお、「アシナガバチを一匹殺すとたくさん集まってくる」といったことはありませんが、日中にアシナガバチの巣や巣の見張り役を攻撃するとたくさん集まってくることがあります。
④2~3mのところから殺虫スプレーをする
事前に確認して置いたアシナガバチの巣へ静かに近づき、自分に薬剤がかからないよう、風向きを確認してください。
巣からの距離は2~3mです。
殺虫スプレーを噴射します。
スプレーは途中でやめずに、1本使い切るまで続けてください。
もし、巣から出てきたアシナガバチが攻撃してきたら、速やかに安全な場所へ避難してください。
もしアシナガバチに刺されたら? |
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刺されたら、すぐに次のような応急処置をしてください。 水道の水で洗い流し、指で毒を押し出してから、冷たいタオルなどで冷やします。家族がいるなら軟膏(なんこう)を購入してきてもらい、塗ってください。 容体が悪化してきたら、躊躇せず、救急車を呼んでもらってくださいね。 参考)アシナガバチの巣は放置すると危険 |
⑤安全な場所から様子を伺う
殺虫スプレーを使い切ったら、噴射した位置から少し離れた安全な場所から様子を伺ってください。
飛んでいる蜂がいなくなっていれば、駆除は成功です。
もしも、まだ飛んでいる蜂がいるようなら、もう1本殺虫剤を使ってください。
ただし、複数のアシナガバチが残って、あなたを攻撃してきそうな感じがあるなら中断し、後日実施することをおすすめします。
⑥翌朝に状況を確認する
アシナガバチがいなくなってもすぐに巣は撤去せず、一晩放置します。
翌朝、防護服を着て、巣の様子を見ます。
1匹もいなければ駆除は成功です。
もし、まだ巣にアシナガバチがいるようでしたら、殺虫スプレーを使って駆除してください。
⑦巣を撤去して袋に入れて破棄する
アシナガバチの巣は、駆除した後に撤去します。
巣の落下地点あたりにあらかじめビニール袋を準備しておき、棒や剪定バサミで落として、ビニール袋に巣を入れます。
蜂の死骸を触ると針が反射的に動いて、刺さってしまうかもしれませんので、基本的には素手では触らず、トングなどを使ってください。
ビニール袋内に念のためスプレーを噴射してくださいね。
もしまた動いているアシナガバチがいたら、念入りにスプレーをします。
⑧アフターケアをする(戻り蜂対策)
巣を撤去した翌日から1週間程度、アシナガバチが戻ってくることがあります。
※戻ってくる蜂を「戻り蜂」といいます
戻り蜂対策として、巣を撤去した後、1週間ほどは1日おき殺虫剤を噴射しておいてください。
この他、巣ができそうな場所があれば駆除スプレーしておきます。
アシナガバチの営巣場所の例 |
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・庭の木 ・軒下 ・物置 ・ベランダ ・室外機 ※風通しの良い開放的な場所 参考)蜂の巣の種類の見分け方 |
ここまでの内容で、「自分では難しい」「面倒」「やってる時間が無い」という方は、プロに依頼してください。
アシナガバチの駆除を自分ではなくプロに依頼する場合の注意点
プロに依頼する場合の注意点は、悪質な業者がいることです。
悪質とは具体的には、駆除後に「巣が複数あった」などと言ってきて、当初の見積りよりも何倍も高額な請求をしてくることなどです。
納得した場合は必ず支払うことを伝えた後、「消費者ホットライン」に相談してください。
もちろん、こんな業者はごくまれにいるだけで、プロに依頼すれば、面倒なく、安全にスピーディに駆除できます。
蜂の巣駆除の費用相場はアシナガバチの場合は9,158円~です。
巣のサイズや巣のある場所、時期によって金額が変わりますが、事前に説明をしっかりとしてくれますよ。
良質な業者を見分けるポイントは次の通りです。
良質な駆除業者を見分けるポイント |
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①支払い方法が豊富 ②対応時間が長い ③アフターフォローがある |
支払い方法はクレジットカードや後払い、QRコード決済など、複数用意しているなら、一定の審査を通過していることの証明です。
対応時間は日中のところが多いですが、中には24時間365日の体制を整えている企業があります。
アフターフォローとは、戻り蜂による巣作り対策のことで、良心的な会社は1週間程度なら無料で実施してくれることがあります。
ハチお助け本舗は、支払い方法が豊富で24時間365日対応しており、状況に応じて即日対応してくれます。
実績40,000件以上の高い実績があり、作業時間は短く最短10分~、金額は4,400円〜とリーズナブルです。
電話1本で駆けつけますので、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
アシナガバチの駆除を自力でする場合のまとめ
このページのまとめ |
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・アシナガバチは自力で駆除できる ・スズメバチと間違えないように確認する ・DIYが難しいと思ったらプロに依頼する |
アシナガバチの巣は、4月~6月の時期の15㎝以内のサイズで、開放的な場所にあるなら、自力で駆除することができます。
防護服が1万円~、スプレーが1本1,500円~で3本以上必要ですので、相応の費用がかかります。
業者に依頼した場合のアシナガバチの駆除費用の相場は9,000円~ですが、手間や費用、時間を考えると、プロへの依頼をご検討ください。
専門業者はいろいろとありますが、技術力とサービス内容、料金を考えると、ハチお助け本舗がおすすめです。
しつこいセールスなどは一切ありませんので、お気軽にご相談ください。