スズメバチには夜活動する夜行性もいる!駆除は5つの手順で安全に

「スズメバチは夜、何してるの?」
「スズメバチの駆除は夜がイイっていうけど、どうして?」
「夜行性のスズメバチっている?」

と考えていませんか?

スズメバチは昼に活動する昼行性(ちゅうこうせい)で夜目は効きませんので、駆除するなら夜9時~がおすすめです。

ただ、「モンスズメバチ」という種類だけは夜行性ですので見極めが必要です。

このページでは、スズメバチを自分で安全に駆除するにあたって必須の情報を詳しくご案内しています。

リスクを避けて安全に駆除したい方はご一読ください。

スズメバチの夜の生態を解説!基本的には昼行性ですが…

スズメバチの夜の生態
・18時、19時には帰巣(きそう)する
・夜は巣の中で活動している
・夜は巣の周りに見張り役がいる
・低温に弱く、夜目は利かない
・光(人家、車など)に反応する

スズメバチは昼行性で、早朝6時ごろに巣を飛び立ち、夕方の18時、19時ごろに巣に戻ります。

大半のスズメバチは巣内で巣作りや幼虫の世話などをしていますが、見張り役の蜂は巣の外で起きています。

スズメバチが自宅付近に巣を作っている場合は、部屋の明かりに反応してベランダや窓に来ることがあります。

ですが、気温の下降に敏感で温度の下がる夜は動きが鈍くなりますし、夜目(よめ)が効きません。

こうしたことを踏まえると、スズメバチを退治するなら夜9時以降がおすすめです。

ただし、1種類だけ夜行性のスズメバチがいます。

参考)ハチの種類

スズメバチには夜に活動する「夜行性」が一種類いる!

日本にはスズメバチが17種類いますが、その中でモンスズメバチだけが夜行性です。

モンスズメバチは、他のスズメバチと違って、日が落ちてからの夜21~22時ぐらいまでは行動し続けます。

毒性が強く、攻撃性が高いので、非常に危険です。

モンスズメバチの巣の場所は大木の空洞などが多いですが、最近では人家の屋根裏などに巣を作ることがあります。

見分け方は、腹部に黄色の模様があるかどうかです。

ただし、同じような模様のスズメバチが複数いますので、見分けるのが難しいです。

姿や形、大きさで見極めるのではなく、「夜の21~22時ごろも活動している蜂はモンスズメバチの可能性が高い」と考えて、他のスズメバチよりも遅い時間帯に退治することを検討してください。

自治体はスズメバチの駆除をしません

市役所や区役所などの自治体は、駆除業者の紹介や防護服の貸し出しはしてくれますが、スズメバチの駆除はしていません。

ですので、DIYで駆除するかプロに駆除を依頼することになります。

ごくまれにですが、千葉県船橋市のように条件がマッチすれば、市が委託している業者に無料で巣の駆除をしてもらえるケースがあります。

参考)船橋市スズメバチ駆除

スズメバチを夜にDIYで駆除する際の6つの注意点

夜に自力で駆除する際の6つの注意点
夜21時以降に実施する
刺されるリスクがある
DIYで退治できる期間
巣のサイズ
巣のある場所
正しい方法で駆除する

スズメバチを自分で駆除するなら夜が安全です。

刺されるリスクをより少なくするために、この6つの注意点をしっかりと理解しておくことをおすすめします。

①夜21時以降に実施する

スズメバチは昼行性ですので、退治するなら静かになる夜21時以降にしてください。

ただし、夜行性のモンスズメバチの退治は、深夜に行う必要があります。

事前に何時ぐらいまで活動しているのかをチェックしておいてくださいね。

②刺されるリスクがある

スズメバチは非常に攻撃性が高く、強い毒を持っており、駆除する際に刺されるリスクがあります。

スズメバチに刺されると?
・手が1週間ほど腫れあがる
・アナフィラキシーというアレルギー反応を起こすことがある
・アナフィラキシーショックという命に係わる危険な症状になることがある

毎年、死亡事故が発生しているほど危険性が高いです。

専門家でも刺されて負傷してしまうことがありますので、慣れていない人にとってはハイリスクです。

巣の近くでスズメバチを一匹殺すと、集団で襲われてしまうことがあります。

準備は万全にしておいてくださいね。

③DIYで退治できる期間

DIYで蜂を退治できる期間
・3月~5月末までの期間
・11月~2月までの期間

3月~は越冬(冬眠のようなもの)で弱った女王蜂が単独で巣作りをしており、攻撃されにくいです。

この時期なら、水道水を強い水圧で大量にかけてスズメバチを巣から追い払い、巣をもぎ取ることができます。

5月末までの期間は働き蜂がまだ少なく、巣が小さいので、DIYで退治できます。

ただし、年によっては活動が活発化する時期が早まることがありますので、状況をよく見てくださいね。

秋以降、気温の低下に合わせて徐々に攻撃性が低下し、役目を終えた働き蜂は死滅します。

11月~2月までは、女王蜂1匹で越冬をしていますので、退治しやすいです。

働き蜂がだんだんと増えてくる6月~はリスクが高いので、自力での駆除は考えない方がいいです。

④巣のサイズ

巣の大きさが15㎝以下のものなら、自力で駆除するリスクは低めです。

15㎝以上のサイズになると、働き蜂の数が増えて、危険度がドンドン高くなります

通常は5月末くらいまでは、巣は15㎝以下のことが多いです。

このくらいの大きさのころ時期までに駆除を行なうようにしてください。

ただし、少しでも怖さを感じたら、自力での駆除は慎重に検討してくださいね。

参考)蜂の巣の種類を解説

⑤巣のある場所

自力で駆除しやすい場所
・軒下
・塀
・低木の枝
など

このような開放的な場所にスズメバチの巣がある場合、駆除の難易度は低いです。

特に低い位置にある場合は、脚立やハシゴが必要ないため、落下で負傷する危険がありません。

ただし次のような場所にある場合は、避けてください。

自力での駆除がNGな場所
・屋根裏
・床下
・壁の内部
など

このような閉鎖的で障害物が多い場所は、次のような理由で、刺されてしまう確率が高いです。

・駆除の際に身動きがしづらい
・巣のサイズの全体像がつかみづらい

動きが取りづらい状況で大量の蜂に遭遇すれば、各段に危険度が増します。

必ずプロの力を借りるようにしてください

また、再発しないようにしっかりと駆除するには、壁や床の一部に穴を開けるといった軽微な工事が必要なケースがあります。

その判断は難しいので、自力での駆除は避けてくださいね。

⑥正しい方法で駆除する

例えば「水をかけて退治できない?」と考える人もいると思います。

4~5月末までの初期の作りかけなら水でも退治できます。

ですが、蜂がいて、巣のサイズが15㎝以上ある場合は、水をかけると興奮させてしまうのでNGです。

この後ご案内する正しい方法で駆除するようにしてください。

スズメバチを夜に自分で駆除する6つの手順

スズメバチを夜駆除する6つの手順
①道具を揃える
②巣から2m(メートル)以上離れた距離から殺虫剤を噴射する
③働き蜂が出てこなくなったら巣に直接噴射する
④棒で巣を叩いて落とす
⑤巣をゴミ袋に入れる
⑥スズメバチの死体を除去する

スズメバチの巣を夜駆除する場合、この6つの手順に沿って進めてください。

まず次の準備が必要です。

防護服 蜂専用のもの(自治体から貸し出しを受けられることも)。ない場合は厚手の作業着などで代用(蜂の針を通さない厚さのもの)。
手袋と長靴 厚手の手袋と長靴。裾と手袋や長靴の境目はテープで保護する。
頭の保護具 防蜂ネット。または厚手の帽子やフルフェイスヘルメット、ゴーグルなど。
殺虫剤 ピレスロイド系のスプレータイプのもの。スズメバチ専用の射程距離が長いバズーカタイプのものがおすすめ。
長い棒 駆除後に巣を落とすのに使う。物干し竿などでも代用可。
ゴミ袋 巣を処分するときに使用。
懐中電灯 光に向かって飛んでくるため、光を視認できないよう赤いセロハンをかぶせる
トング 蜂の死骸を回収するのに使う。蜂を集められる道具なら何でも良い。

当日までに必要な道具を揃えておいてくださいね。

全部揃えると合計1万円~かかります

プロに依頼すると4,400円~ですので、状況によってはプロに依頼することを検討してください。

>>プロに依頼する方はこちら

使用する殺虫剤の射程圏内で、なるべく巣から距離を少なくとも2m以上は取ります。

スプレーを噴射すると働き蜂が唸りをあげて飛び出してきますが、そのままスプレーを2~3分噴射します。

蜂が出てこなくなったら直接噴射し、音がしなくなったら、巣を長い棒で叩いて落とします。

落ちた蜂の巣をゴミ袋に巣を入れ、袋内に殺虫剤を噴射したら、袋の口を固く結んで密閉します。

蜂の死体は、針が出ていることがありますので、トングでつかんだり、ほうきやチリ取りで片付けたりしてください。

部屋に入ってきた場合の退治方法はこちらの「家の中の蜂を追い払う方法」でご確認ください。

スズメバチの巣を夜駆除した後が肝心!3つの予防策を丁寧にしよう

スズメバチの巣を駆除した後の3つの予防策
蜂の巣専用スプレーを噴射しておく
防虫ネットやシートで覆う
木酢液を設置する

巣がなくなっても、それだけで安心してはいけません。

一度巣を作られた場所には再度蜂がやってきて、巣を作ることがあります

ですので、駆除後の予防策もしっかりと施しておいてください。

①蜂の巣専用スプレーを噴射しておく

巣のあった場所に、蜂の巣専用スプレーを噴射します。

蜂用の殺虫スプレーには、蜂を寄せ付けない(忌避効果がある)ものがありますので、ホームセンターで購入してください。

長期間風雨にさらされると薬剤の効果が弱まることがあります。

十分な効果があるのはおおむね1ヵ月程度と考え、6月~10月までは定期的に吹き付けておいてください。

②防虫ネットやシートで覆う

巣を作られた場所に防虫ネットやシートを設置することで、蜂の侵入を防ぐことができます。

価格は2,000円~です。

屋内に巣を作られた場合、侵入経路を覆うのも効果的です。

蜂の侵入を確実に阻止できますが、見栄えが悪いので、庭や家の景観を崩したくない場合は、次の方法を検討してください。

③木酢液(もくさくえき)を設置する

巣があった場所に木酢液を設置したり、散布したりするのも効果的です。

木酢液とは、木炭の製造時に取れる煙の臭いがする液体です。

蜂は煙の臭いを苦手とするため、忌避効果が期待できます。

「忌避成分入りの薬剤だと、屋外で飼育している観賞魚や庭木への影響が不安」という方におすすめです。

木酢液は、ホームセンターやインターネット通販で300円~で販売しています。

スズメバチの駆除は夜でも対応してくれるプロへの依頼がおすすめ!

スズメバチの駆除は、専門の害虫駆除業者に依頼することをおすすめします。

というのも、スズメバチは非常に攻撃性が高く、毎年のように死亡事故が発生しているほど危険な蜂だからです。

専門家でも刺されて負傷することがあるほどハイリスクです。

プロに依頼する場合は次のようなポイントで選んでください。

プロの選び方
・実績が豊富
・価格がリーズナブル
・支払い方法が豊富

「支払い方法が豊富」というのは、信頼できる企業でないと実現できませんので、必ずチェックしておいてくださいね。

例えば、ハチお助け本舗は、支払い方法は現金だけでなく、各種クレジットカード払いやQR決済、後払いにも対応しています。

全国対応で4万件以上の実績があり、価格は4,400円~です。

自分で防護服を購入すると1万円~と考えると、リーズナブルと言えます。

スズメバチの被害でお困りであれば、ぜひハチお助け本舗にご相談ください。

>>ハチお助け本舗に相談する

スズメバチの夜の生態と駆除方法のまとめ

このページのまとめ
・スズメバチは基本的に昼行性
・夜を待って正しい方法で駆除する
・リスクを避けるためプロへの依頼がおすすめ

スズメバチは1種類を除けば、昼に活動する昼行性です。

夜に大人しくなりますので、21時以降に、このページでご案内した正しい駆除方法で退治してください。

ただし、6月~10月はとても危険ですので、この時期はプロに依頼することをおすすめします。

ハチお助け本舗は日本全国の蜂の駆除に対応しています。

スズメバチの被害でお困りであれば、ぜひご相談ください。

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