クマバチの危険性と巣を駆除する方法とその後に巣穴を塞ぐ方法を解説

「あの飛んでるの、クマバチかな?駆除した方がいい?」
「あの穴はクマバチの巣かな?退治して、塞いだ方がいいかな?」

まるっこくてかわいらしい見た目のクマバチ(熊蜂)ですが、次のような危険性があります。

・メスは毒針で刺してくる
・毒によるアレルギー反応で亡くなることがある
・穴に侵入した白アリによる二次被害がある
・家の木材の劣化や倒壊の可能性がある

>>危険性について詳しく知る

ですので、「最近、クマバチを庭でよく見かける」という人は、状況に応じた対策を実施することをおすすめします。

このページでは、クマバチの特徴や生態、危険性、巣の形や駆除方法についてご案内していきます。

クマバチ(熊蜂)の種類や性格、生態、活動時期を解説

・日本に7種類いる

キムネクマバチ 北海道南部~種子島、屋久島にかけて分布。その名のとおり胸が黄色い。
アマミクマバチ 永良部島から徳之島にかけて分布。胸に白色の毛が生えている。
オキナワクマバチ 沖永良部島から沖縄島にかけて分布。全身が黒色の毛に覆われている。
アカアシセジロクマバチ 多良間島から与那国島にかけて分布。脚が赤く、胸には白色の毛が生えている。
オガサワラクマバチ 小笠原諸島の父島列島および母島列島に分布。1970年に「国指定天然記念物」となる。オスは全身黄色、メスは全身黒色である。
タイワンクマバチ 本州の関東、中部、関西に分布。全身が真っ黒。

このように日本に7種類いますが、私がたちが普段見かけるのは、キムネクマバチです。

ですので、ここからはキムネクマバチについてご案内していきます。

見た目やハチとしての性格の特徴

黒っぽくて丸っこく、ボディの大きさに比べて羽が小さい特徴があります。

サイズ 2㎝~3㎝
体形 太くて丸い
黒と黄色
羽音 ブ~ン、ブンブン、ブブブと振動のような音
エサ 花の蜜、花粉
毒性 低い、メスだけが刺す
攻撃性 性格が温厚で、攻撃性は低い

その見た目を「かわいい」という人もいます。

見た目から人懐っこいと思われることがありますが、人に懐くことはありません。

ボディが2~3㎝とスズメバチ並みに大きく、はねの音がブ~ンと大きめですので、「怖い」という人もいます。

色は全体が黒で、胸にはもふもふとした黄色い毛が生えています。

オスとメスでは若干異なります。

顔が黒く、アゴが大きいのがメスです。

メスにしか針が無いのは、産卵管が変化したものだからです。

針には毒性があり、刺されるとダメージがあります。

手でつかめば刺してきますが、こちらから何もしなければ何もしてきません。

顔に模様があり、少しアゴが小さいのがオスです。

見た目で違いがあるとはいえ、メスとオスをパッと見ただけで区別するのは難しいです。

ホバリング(空中で一時的に停止すること)をしているクマバチがいたら、オスが縄張りを張って、メスを待っている状態です。

ですので、空中で止まっているのがオスという理解をしておいていただければと思います。

なお、こちらのような全身真っ黒なのは、「タイワンクマバチ」です。

最近は発見する人が増えてきています。

生態や活動時期

活動時期 4月~11月
寿命 約1年
活動時間 日中
産卵 2回(①5月~6月、②8月頃)

クマバチは年に2回産卵し、その年のうちに子供は成虫(亜成虫)に育ちます。

ですが、子供が活動するのは翌年という独特の成長の仕方をします。

年間スケジュールをご覧になってみてください。

・年間スケジュール

~3月 親子で越冬中
3月~ 親のクマバチが死ぬ
4月 越冬したクマバチ(昨年の子供)が交尾する
5~6月 産卵①、メスによる巣作り
7月 羽化、子育て(1回目)
8月 産卵②
10月 羽化、子育て(2回目)
11月~ ①、②の子と親が越冬に入る

生まれたら、その年のうちに成虫になりますが、翌年まで活動せず、冬になると越冬(えっとう)します。

冬の間は穴の中で親子が共に過します。

次の年の春になり、気温が高くなると親は寿命を迎えますが、前年に生まれた子供たちは交尾などの活動をします。

その後、子と共に越冬をしたのち、翌年の春に寿命を迎えるという流れです。

4月~10月の時期はクマバチが活動的になりますので、この時期は触らないようにしてくださいね。

参考)名古屋市「外来種タイワンタケクマバチの原産地の推定」

クマバチの巣や穴の形、ハチとしての特徴を解説

巣の形は、長いトンネル状の穴です。

形状 穴(細長いトンネル状)
穴の直径 1~2cm程度(1円玉サイズ)
全長 30~40cm程度
巣作りの時期 5~6月(メスが作成)

メスがたった1匹で、木や竹などにアゴで穴を開け、アゴで掘り進みながら作ります。

他の蜂のように外部から樹皮や朽ち木を持ってきたり、身体から出る分泌物を用いたりすることはありません。

こちらは巣を作っている様子です。

その内部は10程度の小さい部屋に分かれていて、メスは各部屋に産卵し、成虫になるまで育成をします。

やわらかい材質の木を好みます。作る場所は次のようなところです。

・木の幹

・枯れ木のある場所

・竹垣

・老朽化した家の木材(柱・垂木・枕木など)

・軒下

クマバチは新しい巣を作らず、すでに完成している古いものを使い回すことが多いです。

そのため、数年経てば穴が深くなり、木はスカスカの状態になってしまいます。

クマバチの危険性や被害を解説!【刺されるので注意】

4つのリスク
・メスは毒針で刺してくるので痛い
・毒によるアレルギー反応(アナフィラキシー)がある
・家の木材の劣化や倒壊
・穴に侵入した白アリによる二次被害がある

危険性や被害については、冒頭でご案内した通りです。

それぞれご案内していきます。

毒とアナフィラキシーについて

メスだけが毒針を持っており、刺されると痛いです。

毒性は弱いため、刺された症状としては、痛みや腫れが数日間続くぐらいです。

ですが、蜂の毒にアレルギー(アナフィラキシー)がある方は、赤みやむくみなどの症状が出ることがあります。

アナフィラキシーのある方が刺されると、アナフィラキシーショックという1回目よりも強い症状が出ることがあります。

もしクマバチに刺されて症状が悪化したら、躊躇せず病院で診てもらうようにしてください。

なお、ミツバチの針は返しがあって抜けづらいため、一度刺すと針が体内から抜けて死んでしまうことがありますが、クマバチの針は抜けやすく、一度刺しても死ぬことはありません

つまりクマバチは何度でも刺してくるということです。

家屋へのダメージ

クマバチの巣が厄介なのは、次のような特徴があるからです。

・知らない間に穴の数が増えてしまっている
・数年経つと内部が深くなっている

他のクマバチがいても警戒しないので、すでに作られている場所にも作ります。

彼らは古い巣を使い回すことが多く、放っておくと、スカスカの状態になったり、湿気や雨水によって木材が腐敗したりすることがあります。

家を支える柱などに作られてしまうと、どこかの段階で家が倒壊するという事態にもつながりかねません。

また、穴から白アリが侵入することで、家屋にダメージが発生します。

具体的には、次のような二次被害が起こることがあります。

・床がぶかぶかする
・壁が歪む
・壁に穴が空く

もしかしたら、見た目以上に、家がダメージを受けているかもしれません。

クマバチを自力で駆除・撃退する方法

他のハチに比べると比較的危険性が低いため、自力で駆除することができます。

ただし、その最中に反撃されてしまう可能性がありますので、事前準備はしっかり整えてくださいね。

撃退・退治に必要な準備

必要な道具 価格 メモ
殺虫剤(駆除用スプレー) 1,500円~ 蜂専用の噴射距離が長いスプレーを2本用意する
防護服 5,000円~ 専用の防護服がベスト
ゴーグルとマスク 100円~ 顔の露出を抑えつつ、駆除スプレー(殺虫剤)から目や鼻を守る役割を果たす
懐中電灯 100円~ 夜間に実施するため懐中電灯は必須。ただし光に向かってくるたので赤いセロファンを貼る。
木工パテ 1,000円~ クマバチを退治した後、穴を塞いで再発を防ぐ。

必要な準備な上記の通りです。

防護服はネットで購入し、それ以外はドラッグストアやホームセンター100均などで購入してできます。

駆除スプレーは離れた場所から安全に攻撃できる、噴射距離の長いタイプを選んでください。

画像引用)フマキラー「ハチ・アブ バズーカジェット 最大12m」

途中で薬剤がなくなったり、予防対策に使ったりすることを踏まえて、少なくとも2本は用意しておきます。

防護服は5,000円~10万円します。フリマサイトやネット通販で探してみてください。

代替品で済ませたい場合は、厚手の作業着や長ズボン、レインコートなどを利用してください。

防護服は、市役所で無料で借りられるかもしれませんので、確認してみてくださいね。

より詳しくはこちらの「蜂の巣駆除は役所に依頼できるケースがある」でご確認いただけます。

駆除する手順

クマバチは昼行性で変温動物のため、夜になると巣に戻り、活動が落ち着きます。

ですので、実行するのは日没後、数時間経ってからにしてください。

駆除する手順をご案内します。

・時間までにやること

手順 メモ
道具を確認する 駆除スプレー、防護服、懐中電灯などの道具を揃える
巣の場所を確認する 退治は暗くなった時間帯から始めるため、事前に場所を確認する
シャワーを浴びる 整髪料や柔軟剤などニオイに敏感に反応するため
夜まで待つ 日没後2~3時間に目覚ましをセットする

準備が整い、時間になったら、次のようにしてください。

・時間になってからの手順

手順 ポイント
巣にゆっくりと近づく いつでも殺虫剤を噴射できるよう、穴に向けながら慌てずゆっくりと近づく
スプレーを内部に向かって噴射する 穴めがけて殺虫剤を10~15秒ほど噴射する。
巣から出てきたクマバチにスプレーを噴射する 内部から飛び出してくることがあるが落ち着いて噴射し続ける
死骸を掻き出す 適当な棒を内部に突っ込み、死骸を掻き出す
ゴミ袋に入れる 完全に動かなくなったら、ホウキと塵取りを使ってゴミ袋に入れる
再度スプレーを噴射する 内部にいる幼虫を退治のために、念のため再び内部に殺虫剤を注入する
捨てる 燃えるゴミの日に捨てる(燃えるゴミの日の前日に実施するのがおすすめ)
木工用のパテで穴を埋める 他のクマバチや蜂、虫が住みつかないように埋めておく
木酢液やハッカ油を巣に吹きかける 彼らが嫌いな木酢液やハッカ油を使って寄り付かないようにする

内部がどのように広がっているかは、外から見てもわかりません。

ですので、スプレーの噴射口を上下左右に向けて全方向に噴射してください。

動きが無くなったら、様子を見ながら穴に駆除スプレーのノズルを差し込んで、たっぷり注入します。

巣から出てくる蜂がいなくなるまで、殺虫剤の噴射は続けてください。

内部に死骸(幼虫・成虫問わず)が残っていると、腐って木の劣化を助長してしまうため、確実に掻き出しておきたいところです。

その後、木工パテを使って穴を塞ぎます

駆除しても、また巣に別のクマバチが住みついてしまう可能性があるためです。

パテの使い方についてはこちらの動画を参考にしてみてください。

こうすることで、これ以上の木の劣化や害虫の侵入を防ぐことができます。

念のため、彼らが嫌う木酢液やハッカ油のスプレーを噴射しておくと、寄り付かなくなります。

ハッカや木酢液のスプレーの作り方はこちらの「蜂の撃退法を3つ解説!」で詳しくご案内していますので、ご覧になってみてください。

クマバチの駆除を専門業者に依頼した場合の料金の相場

クマバチを自力で安全に駆除するには、相応の労力と費用、時間がかかることをご理解いただけたかと思います。

実施する時期は、活動が活発になる6月~10月の暑い中ですので、「金額にもよるけど、業者に依頼したいな」という方もいると思います。

プロに依頼する場合のクマバチの駆除料金は8,000円~で、相場は15,000円~です。

スプレーが2本3,500円~、防護服が5,000円~ということを考えて、プロへの依頼を選択する人は多いです。

ただ、中には悪質な業者がいて、金銭トラブルになることがあります。

ですので、次のポイントでプロを選ぶようにしてください。

プロに依頼する場合のチェックポイント
・対応実績が豊富
・対応時間が長い
・支払い方法が豊富

クマバチの退治は危険度は低いですが、穴を確実に見つけ、再発防止を完全に行うには、対応実績の多さが重要です。

対応時間の長さや支払い方法の多さを実現するには、社会的な信頼を獲得している必要があります。

こうしたチェックポイントをクリアしていて、選ばれているのが「ハチお助け本舗」です。

ハチお助け本舗は、累計40,000件以上の実績があり、技術力が高く、他社が断った面倒なクマバチの駆除も対応しています。

電話対応は24時間365日、支払いはクレジットカードやQRコード決済でできます。

見積りは無料ですので、一度お気軽に相談してみてください。

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クマバチの巣の駆除についてのまとめ(業者が確実)

このページのまとめ
・クマバチには危険性がある
・自力で退治することはできる
・良心的な業者を選ぶポイントがある

クマバチは、おとなしい性格ですが、メスを刺激すると刺されることがあります。

また、二次被害が顕在化すると、かなりの大ごとになってしまいます。

自力で駆除することはできますが、相応の費用がかかりますし、リスクが伴いますし、穴を塞ぐなどの労力がかかります。

プロに依頼するなら、良心的な業者を選ぶ目利きが必要です。

ハチお助け本舗は、40,000件以上の実績があり、費用はリーズナブルですので、まずは一度、お気軽にご相談ください。

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