アシナガバチの駆除に最適な時間帯とは?巣を駆除する2つの方法も解説

アシナガバチは、公園や市街地のような人間にとって身近な生活圏内で生息しています。人家に営巣することもあり、気付いたら庭やベランダに巣ができていたり、洗濯物に紛れ込んだ蜂に刺されてしまったりすることも珍しくありません。

そのままにしておけば当然危険性も高まるため、巣を見つけたらできるだけ早く駆除しておきたいところです。
そこで今回は、アシナガバチの駆除に最適な時間や、巣の駆除方法を解説します。駆除の注意点や対策もご紹介しますので、巣を見つけてお困りの方はご一読ください。

アシナガバチの巣の特徴と種類について

アシナガバチは刺激しなければ危険性は低いのですが、体が大きく危険なスズメバチと見た目がよく似ています。
まず、この章では、駆除しようとしている蜂がアシナガバチかどうか確認するため、巣の特徴と種類について知っておきましょう。

アシナガバチの巣の特徴

アシナガバチの巣

巣は、シャワーヘッドやハスの花托のような形をしています。お椀型・釣り鐘型と例えられることもあります。外から見ると、六角形の巣穴が確認できるのが特徴です。

枯れた木の表皮などの植物の繊維と唾液由来のたんぱく質でできており、濃い灰色をしています。軽く丈夫で、大きさは15センチくらいです。しかし、規模が大きいものでは、支柱からどんどん伸びて拡大していく場合もあります。

日本に生息するアシナガバチは11種類も!

アシナガバチは、世界で800種以上が確認されており、日本ではこのうち11種類が生息しています。
共通する特徴としては、うしろ脚が長いこと、腹部と胸部の間にくびれがあることです。比較的穏やかな性格で、こちらから刺激しない限りは基本的に襲ってきません。

しかし、8~9月頃の最盛期は注意しなければいけません。次の世代の女王蜂を守ろうとして警戒心が高まり、攻撃的になっている傾向にあります。
特に、「セグロアシナガバチ」と「キアシナガバチ」という種類には気を付けたいところです。どちらも体が大きく、外見は似ています。非常に毒性が強く、キアシナガバチは攻撃性も高いです。刺された痛みはスズメバチに匹敵します。

以下には、アシナガバチ11種の特徴を簡単にまとめました。

・セグロアシナガバチ
アシナガバチのなかでも大きく、強力な毒性を持つ。攻撃性はやや高め。
背中が黒く、腹部に波打った黒線がある。黄色の割合が多い。

・キアシナガバチ
アシナガバチのなかでも大きく、強力な毒性と高い攻撃性を持つ。
背中には黄色い斑紋が2つある。黒の体色に明るい黄色の模様がある。

・フタモンアシナガバチ
毒性は強くなく、比較的おとなしい性格。環境適応能力が高く、市街地に生息していることも。
腹部には黄色い斑点が2つある。鮮黄色と黒の体色をしている。

・トガリフタモンアシナガバチ
フタモンアシナガバチに似ており、少し大きめ。市街地や民家に巣を作ることはほとんどなく、小さな木や草の茎に営巣する。
体のほとんどが黒く、黄色のラインが入っている。

・コアシナガバチ
11種類のうち、最も小型のアシナガバチ。ただし、攻撃性は最も高く毒性も強い。
黒い体色をベースに、赤褐色と黄色の模様が入っているのが特徴。

・キボシアシナガバチ
気性は荒く、毒性も強い。巣に近づくと攻撃されることも。
体色は暗黄色で、赤褐色と黒の模様がある。

・ヤマトアシナガバチ
近年あまり見られることがなくなった種。11種のなかでも最も攻撃性が低く、毒性も強くない。体色は黒と褐色で体はやや大きいのが特徴。

・オキナワチビアシナガバチ
毒性は弱い。刺されても痛みはほとんど感じない。
体色は淡い黄色。背中と腹部には薄茶色の模様。アシナガバチのなかでも体が小さい。

・ナンヨウチビアシナガバチ
硫黄島に生息している「総合対策外来種」のアシナガバチ。
全体的に茶褐色で、腹部先端が濃い茶色の体色。

・ヒメホソアシナガバチ
攻撃性が高く、刺激すると群れで襲ってくることも。
淡い黄色の体色に茶色の斑紋。細長い体型。メスの頭部の六角形の模様には黒の縦模様が入っている。

・ムモンホソアシナガバチ
攻撃性が高い。不用意に近づくと襲われることも。
ヒメホソアシナガバチに似ているが、頭部の六角形の模様に縦模様が入っていない(無紋)。体色は全体的に淡い色をしている。

アシナガバチの駆除におすすめの時間帯とは?

アシナガバチの巣

駆除するなら、どういった時間帯が適しているのでしょうか。活動時間を把握し、駆除におすすめの時間帯を確認しましょう。

アシナガバチが活動的な時間

アシナガバチは昼行性で、日中は外へ出て餌を探すなど活発に動き回っています。夜の暗闇ではほとんど何も見えなくなるため、夕方頃には巣に戻り、夜は活動せずにじっとしています。

7~8月は巣がどんどん大きくなる最盛期です。この時期は攻撃性も高くなっています。また、9~10月は繁殖期であり、アシナガバチが興奮しやすく大変危険です。

したがって、夏場~初秋の日中はアシナガバチの危険度が高く、注意が必要な時期となります。

アシナガバチの巣駆除におすすめの時間帯

上でも触れたとおり、アシナガバチは夜間、ほとんど活動しません。そのため、駆除はアシナガバチが巣に戻る夕方~夜の時間帯にするのがおすすめです。
特に、夜間は蜂の動きが静かになり、暗闇でほとんど何も見えない状態でうまく飛べません。したがって、蜂の活動が完全に落ち着く、日没後2~3時間から早朝の間が最も理想的な時間帯といえます。

駆除方法をさらに詳しく知りたい方は以下の記事もぜひチェックしてみてください。

アシナガバチの巣を見つけたら?自力で駆除できるかを見極める方法や手順を解説

自力でアシナガバチの駆除は行なっていいのか?

駆除におすすめの時間は把握しましたが、自力で駆除することはできるのでしょうか。
この章では、自力で駆除できる巣・できない巣の特徴をご紹介します。安全に駆除するためには、巣の大きさや場所を確認して、自力での駆除が可能か判断することが大切です。

アシナガバチの巣を自力で駆除できる場合

以下3つの条件がすべてそろっている場合は、巣を自力で駆除できます。

・巣の大きさが15cm未満である。
・開放的かつ手の届く場所に巣がある。
・4~5月頃に見つけた巣である。

巣の大きさが15cm未満の場合、まだ巣ができたばかりで蜂の数も少なめです。4~5月頃に見つけた巣は作りかけであるケースが多いため、時期を目安にしてもいいでしょう。
開放的で手の届く場所であれば駆除作業がしやすく、巣から蜂が出てきてもすぐに逃げられるため、自力で駆除するときのリスクは少ないです。

アシナガバチの巣を自力で駆除できない場合

以下の条件に当てはまる場合は、自力での駆除はおすすめしません。

・閉鎖的かつ高い位置に巣がある。
・攻撃性が高まる6~8月頃である。

6~8月頃はアシナガバチの最盛期であり、巣を守ろうと攻撃性が高まっています。この時期には巣が15cmを超えており、巣の中でも蜂が羽化し、数も多くなっている状態です。
また、巣が閉鎖的なところや高い場所にある場合、駆除作業中に蜂が襲ってきてもすぐにその場を離れることができません。刺されるリスクが高まるため、自力での駆除は避けましょう。

アシナガバチの駆除を行なう際の注意点と対策

この章では、巣の駆除を自力で行なう際の注意点と対策をご紹介します。作業中に刺されてしまうことのないように、ポイントをおさえて安全に作業に臨みましょう。

ジェット噴射ができる殺虫スプレーを使うこと

駆除は殺虫スプレーを使います。蚊やハエ用の市販のものでも構いませんが、必ずジェット噴射ができるタイプを選びましょう。
ジェット噴射でないタイプの殺虫スプレーは、巣にかけるためにかなり近づかなくてはいけません。そうすると、蜂が力尽きる前に刺されてしまう危険があります。刺されないよう、安全を確保するために、離れたところからスプレーできるジェット噴射タイプが必須です。

サンダルではなく靴を履いて行なう

家の庭に巣を見つけた場合など、普段履き慣れているからとサンダルで駆除作業をしようとする方もいるかもしれません。しかし、作業の際は必ず靴を履くようにしてください。
サンダルの場合、殺虫剤をかけて巣から離れるとき、つまずいたり滑ったりする危険があります。また急に蜂が襲ってきたときに逃げ遅れる可能性も否めません。
足元を刺されないように守るという意味でも、必ず靴を履いて行なうようにしましょう。

駆除したあとの巣はきれいに撤去する

アシナガバチの巣を駆除した際には、駆除のあとにも気を付けておかなければいけません。巣に殺虫スプレーをかけたつもりでいても、繭のなかの幼虫にまで殺虫成分がかかっていない場合もあります。そうすると、後日新しい蜂が出てきてしまう恐れも。駆除後の巣にも入念に殺虫スプレーを振りかけておきましょう。
アシナガバチが全滅したと確認できたらすぐに巣を撤去し、新聞紙に包んで踏みつぶしておくことで幼虫の羽化を徹底的に防ぐことができます。
巣があった場所には、戻ってきた蜂が再び巣を作ることのないように、さらに殺虫スプレーを振りかけておきましょう。

自力での駆除が難しいと感じたら専門業者に依頼する

「自力で駆除作業をしようと思ったけれど、想像よりもたくさん蜂がいた」「作業中に蜂が襲いかかってきて刺されそうになった」など、駆除の際に危険を感じた場合は、すぐに駆除を中止して避難しましょう。
アシナガバチは毒性の強い種類も多いです。絶対に無理をせず、身の安全を最優先に作業に臨むのが大切です。自力での駆除が難しいと感じた場合は、速やかに専門業者に相談することをおすすめします。

アシナガバチの巣を駆除する2つの方法

アシナガバチ

アシナガバチの巣を駆除するには、自力で駆除する方法と専門業者に依頼する方法の2つがあります。この章では、それぞれの方法について紹介します。

自分で駆除する

自分で駆除する場合に必要な道具について解説します。

・準備するもの
自分でアシナガバチの巣を駆除する際は、以下のものを準備しておきましょう。

・ジェット噴射タイプの殺虫スプレー
・厚めのゴミ袋
・長い棒
・ほうき、ちりとり
・懐中電灯
・防護服

防護服が用意できない場合、白い厚手の長袖長ズボンでも構いません。上から白いレインコートを着用しましょう。頭はフルフェイスのヘルメットや、帽子・ゴーグル・マスクで守ります。首元はタオルを巻くなどして保護しましょう。手元は軍手を二重にし、足元はサンダルを避けて長靴を履くのがおすすめです。

夕方~夜に作業を行なうため、懐中電灯が必要です。ただし、そのままの光では蜂が反応してしまうため、赤いセロハンを張り付けておきます。そうすることで、蜂が光に反応しにくくなります。

自力で駆除する流れについては、以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

アシナガバチの巣を見つけたら?自力で駆除できるかを見極める方法や手順を解説

専門業者に依頼する

15cm以上の大きい巣や駆除しにくい場所にある場合、または蜂が怖いなど自力での駆除が難しいと感じたら、無理せず蜂の巣駆除の専門業者に依頼しましょう。
専門業者であれば、安全かつ確実に巣を駆除してくれますし、駆除の準備も必要ありません。
出かけていた蜂が戻って再び巣を作ってしまうことも防げるため、確実な駆除がしたい場合は専門業者への依頼がおすすめです。

アシナガバチの巣駆除にお困りの方は「ハチお助け本舗」へご相談を!

アシナガバチの巣の駆除に困っている、どの業者に依頼すればいいかわからない方は、ぜひ「ハチお助け本舗」へご相談ください。
この章では、サービス内容や実績、料金などをご紹介します。

高い技術を持ったスタッフがいる

ハチお助け本舗は、アシナガバチだけではなく、ミツバチやスズメバチの駆除にも対応しています。駆除実績は年間4万件以上。自社規定による研修を受けた高い技術を持ったスタッフが対応します。蜂に関するトラブルなら、安心してご依頼ください。

低価格で徹底的にアシナガバチの巣を駆除してくれる

ハチお助け本舗では、アシナガバチの駆除の基本料金は4,400円~(税込)で対応しています。全国に拠点を持っていることから、資源共有化によるコスト削減をすることによって低価格でのサービス提供ができるのです。
見積もりは無料ですので、巣を見つけたら早めにご連絡ください。

夜間の時間帯でも対応してくれる

ハチお助け本舗の受付時間は7時~24時。365日年中無休で営業しているため、土日・祝日や夜間の依頼も対応できます。申し込み当日の駆除も可能で、電話から最短30分で駆けつけることも。一刻も早く巣を除去したい方はぜひお問い合わせください。

安心のアフターフォロー付き

アシナガバチの蜂の巣を駆除したあとは、徹底的な戻り蜂対策を行ないますが、万が一の場合もアフターフォローが付いているため安心です。駆除後、1週間以内に同じ場所に巣ができた場合、再び駆除作業に対応します。もちろん料金はかかりません。

まとめ

アシナガバチは基本的には穏やかな性格で、こちらから刺激しない限りは襲ってくることはありません。しかし、市街地にも生息していることがあり、気付かないうちに庭やベランダに巣を作られて、何かの拍子に刺されてしまうこともあります。
毒性が強い種類もおり、アナフィラキシーショックの危険性もあるため、巣を見つけたら早いうちの駆除が欠かせません。

巣が作られ始めたばかりの頃はまだ小さく、蜂の数も少ないため、自力での除去も可能です。しかし、夏場~初秋は危険性が高まるため、専門業者への依頼がおすすめです。

ハチお助け本舗は、土日・祝日や夜間の受付もしているため、巣を見つけても速やかに駆除できます。戻り蜂の対策やアフターフォローも付いているため、再発の心配もありません。無料で見積もりができるので、アシナガバチの巣にお困りの方はぜひ一度お問い合わせください。

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