ハチお助けコンテンツ 蜂駆除の方法

蜂がいなくなった巣はそのままで大丈夫?再利用されるケースに注意

蜂が引越したり死滅したりして、空になった巣を放っておいても問題ないのか気になる人も多いのではないでしょうか。結論からいえば、蜂の種類によります。放っておくことで、他の蜂や虫が寄ってくることがあるため注意が必要です。

本記事では、放っておくと危険な巣と問題のない巣を解説します。前半では、放置がNGな時期も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

4~10月の放置はNG

4~10月の比較的あたたかいシーズンは、蜂の活動が活発で巣が肥大化していく傾向にあります。働き蜂の数が増え、刺されるリスクが高まるため放置するのはNGです。

この時期に発見した蜂の巣は、それ以上大きくならないよう、早めに駆除することをおすすめします。巣の直径が10cm以内であれば自分でも駆除できる可能性がありますが、10cmを超える場合や判断に迷ったときはプロの蜂駆除業者に依頼しましょう。

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そのままにすると危険な蜂の巣

11月以降でも放置すると危険な蜂の巣は、スズメバチの巣とミツバチの巣です。理由を解説します。

スズメバチの巣

スズメバチの働き蜂は低温の環境では生き残れず、女王蜂は地中などに引越すため、11月以降の巣は基本的には空になります。

しかし、空になった巣であっても放っておくのはおすすめできません。越冬のためにアシナガバチの女王蜂が引越してくることがあるからです。引越してきた女王蜂は春になるまでスズメバチの巣で待機するため、刺されるリスクがないとはいえません。

また、巣とともに放置された糞や虫の死骸などが他の害虫を引き寄せたり、カビやアレルギー物質の発生源になることもあります。放置せずに撤去し、周辺を掃除するのがおすすめです。

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ミツバチの巣

ミツバチは集団で越冬できるため、巣を放置すると翌年の春以降でさらに肥大化する可能性があります。蜂蜜を活用するのであれば巣が大きくなることは嬉しいものですが、そうでない場合はできる限り早く駆除しましょう。

たとえば屋根裏にミツバチの巣が作られた場合、ミツバチがもたらす水分や糞でカビが発生したり、柱や梁が腐食するリスクがあります。乾燥した糞が空気中に舞うと、アレルギー症状が出ることもあるため注意が必要です。

また、ミツバチはオオスズメバチに狙われる種類でもあるため、翌年の夏にオオスズメバチが飛来するリスクが高まります。

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そのままでも問題ない蜂の巣

空になった巣を放っておいても危険性が低いのは、アシナガバチの巣とドロバチの巣です。理由を解説します。

アシナガバチの巣

アシナガバチは11月頃に働き蜂が死滅し、女王蜂は引越します。空になった巣が翌年に再利用されることはありません。また、他の虫が利用する事例もとくにないため、空になった巣を放っておいても問題ないといえるでしょう。

しかし、民家に作られた場合は見栄えが良くありません。糞や蜂の死骸などとともに、撤去することをおすすめします。とくに、室外機やメーターボックスの中にアシナガバチの巣がある場合は、機器に悪影響があるため早急に撤去しましょう。

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ドロバチの巣

ドロバチの成虫は秋になると泥の塊のような巣を作り、卵を産みつけると飛び去ります。卵が孵化するのは9~10月です。翌年の春に成虫になる(羽化)と巣立ち、戻ってくることはありません。翌年に巣が再利用されることもないため、放っておいても大丈夫です。

ただし、泥汚れのような見た目なので、民家の外壁などに作られたときは気になるでしょう。卵を産んだあとは成虫がいなくなるので、自分でも安全に駆除できます。高圧洗浄機やブラシで落としましょう。

蜂の巣は危険がなくても撤去がおすすめ

スズメバチやミツバチの巣は放置するとハイリスクですが、アシナガバチやドロバチの巣は空になったものを放っておいても、大きな被害はありません。しかし、見た目は良くないため撤去するのがおすすめです。

駆除・撤去の方法は各種リンク先をぜひご覧ください。

 

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ハチお助け本舗編集部は、
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