ミツバチは駆除すべき?放置すると危険なケースと養蜂に注意

ミツバチは温厚な蜂として知られていますが、近くに巣が作られたり、群れをみつけたりすると怖いと感じることがあるでしょう。同時に、駆除しても良いのかどうか悩む種類でもあります。

本記事では、ミツバチを駆除しない方が良い理由と駆除すべきケースを詳しく解説します。むやみに駆除するのはおすすめしませんが、ケースによっては早急な対処が必要です。ミツバチに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

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    ミツバチをむやみに駆除しない方が良い理由

    ミツバチには毒針があり、人を刺すことがありますが、人にとって有益でもあります。ここでは、むやみに駆除するべきではない理由を4つ解説します。

    人を襲うことがほとんどないから

    ミツバチは毒針を刺すと針と一緒に内蔵まで抜け落ちて死んでしまうため、めったに刺してきません。スズメバチなどに巣が襲われたとき、おとりとなる1匹が攻撃する程度です。

    人を積極的に襲う可能性は低く、巣を攻撃しない限りは刺されるリスクは低いといえます。巣が近くになく、飛んでいるだけのミツバチであれば放っておいて問題ありません。

    植物や農作物の受粉を助けるから

    植物や農作物の受粉を助けることが、ミツバチが益虫とされる大きな理由です。実際に、リンゴ農園などでは養蜂場に助けてもらい、ミツバチを農園に放つことで受粉させています。

    ミツバチの胸のふわふわとした毛に付着した花粉や、エサとして集められた花粉が他の花に移ることで受粉が成立するという仕組みです。

    逆にいえば、日本国内のミツバチが全滅すると、農作物の収穫に影響が出かねないということです。ミツバチの駆除に配慮したいポイントといえます。

    ニホンミツバチの数が減っているから

    日本に古くから住む野生のニホンミツバチは、数が減少しているといわれています。農薬や殺虫剤の使用、遺伝子組み換え作物など、減少の原因はさまざまです。また、ミツバチはスズメバチに食べられてしまうほか、カビや病原菌で死滅することもあります。

    ニホンミツバチは飼育が難しく、人為的に数を増やすことができないため、過度な駆除は控えるべきという声があります。

    セイヨウミツバチは養蜂場で飼育しているから

    セイヨウミツバチは養蜂のために海外から持ち込まれた外来種で、日本においては養蜂以外では生息していません。つまり、セイヨウミツバチは養蜂場の資産です。

    むやみに駆除すると蜂蜜やローヤルゼリー、プロポリスなどの蜂由来の製品の収穫に影響します。

    なお、巣は養蜂場にあるので、セイヨウミツバチが家の周りを飛んでいても巣作りされる心配はありません。花の蜜や花粉を集めにきているだけなので、放っておきましょう。

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    ミツバチの巣を駆除すべきケース

    むやみに駆除すべきではありませんが、駆除せざるを得ないケースもあります。代表的なケースを3つ紹介します。

    屋根裏や床下に巣を作られた場合

    野生のニホンミツバチが屋根裏や床下、倉庫の中などに蜂の巣を作ることがあります。これらの場所で巣が大きくなると、蜜や糞、死骸などによって柱・梁・天板などが汚染される可能性があるため注意が必要です。

    ハウスダストのように咳や鼻水などの症状が出る可能性もあるので、家の中に巣が作られたときは駆除すべきといえるでしょう。また、躯体が腐食することで、家がもろくなる恐れもあります。

    人の出入りが多い場所に巣を作られた場合

    玄関先やベランダなど、人の出入りが多い場所に巣を作られた場合も駆除せざるをえません。人が通るたびに蜂にとっては刺激となり、刺してくることも考えられるからです。

    とくに小さな子供やペットがいる場合は、駆除を検討しましょう。驚いて大声を出したり、大きな動きをしてしまったりして、蜂を刺激する可能性が高いといえます。

    スズメバチが寄ってくる場合

    スズメバチはミツバチの巣を襲って幼虫をエサとするため、ミツバチの巣を放置することでスズメバチが寄ってくることがあります。

    ミツバチだけなら危険性は低いものの、スズメバチは攻撃性と毒性のどちらも強いため危険です。スズメバチのエサ場として認定される可能性があるときは、早急に駆除しましょう。

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    ミツバチの巣に悩んでいるときの相談先

    ミツバチの巣を駆除したいと思いつつ、できれば保護も検討したいという場合の相談先を3つ紹介します。

    近くの養蜂場

    近くに養蜂場があるときは、引き取ってもらえないか相談してみましょう。

    ニホンミツバチを定着させることは難しいものの、1シーズンであれば重箱式巣箱で養蜂できるため、引き取ってもらえる可能性があります。

    役所

    養蜂場に心当たりがない場合は、役所に相談してみましょう。自然環境を守る観点から、対処法や連絡先をアドバイスしてくれる可能性があります。

    なお、ニホンミツバチを趣味として飼育する場合には、役所への届出が必要です。平成25年にルールが改正されて届出が義務となっているので、注意しましょう。

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    蜂駆除業者

    屋根裏などの駆除の難易度が高い場合や人への被害が大きい場合は、蜂駆除業者に相談しましょう。プロであれば大きい巣であっても的確に駆除してくれます。また、蜂が戻ってこないように忌避剤を散布するなど、アフターケアも充実しているので安心です。

    ただし、悪質業者も存在しているため、業者選びには注意しましょう。次の記事をぜひ参考にしてください。

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    ミツバチの駆除は被害が大きいときに検討しよう

    ニホンミツバチ・セイヨウミツバチともに益虫としてメリット面が大きいため、むやみに駆除するのはおすすめしません。とくに、エサを探して飛んでいるだけのミツバチは放っておくのがベストです。

    一方、家を汚染・腐食させる場所に巣が作られたときや、ミツバチの巣の存在によってスズメバチが飛来するなど被害が大きくなるリスクが高いときは、駆除を検討しましょう。

    相談先は養蜂場・役所・蜂駆除業者の3つです。ケースに応じて適切な対処をすることが、安全と環境を守ることにつながります。

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