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蜂の巣があるかも?危険を避けるためのチェックポイントと対処法

「最近、庭やベランダで蜂をよく見かけるようになった」「家の近くから羽音が聞こえてくる」などの変化が起きていたら、家の近くに蜂の巣ができているサインかもしれません。

蜂の巣は放置すると刺されるリスクが高まるだけでなく、家の木材が損傷する原因にもつながります。大きな問題に発展することもあるため、早めに発見し、適切に対処することが大切です。

本記事では、「蜂の巣があるかもしれない」と感じたときにチェックしたいポイントを解説します。巣を発見した場合の対処法や安全に駆除する方法を紹介しますので、心当たりのある方はぜひ参考にしてください。

蜂の巣があるかもしれないサイン

蜂の巣が近くにある場合と遠くにある場合では、蜂の様子も異なります。普段と違う蜂の動きや、特定の場所で蜂が集まっている様子に気付いたら、よく観察してみましょう。

蜂の巣が近くにある際にみられるサインを解説します。

周辺で蜂をよく見かける

たまたま一匹の蜂が通りがかっただけであれば、近くに巣があるとは限りません。一方、毎日のように蜂が現れたり、複数の蜂が特定の場所を出入りしていたりするようであれば、巣がすぐ近くに作られている可能性があります。

特に、蜂が一定の方向に向かって飛び続けているように見えるときは、その先に巣がある可能性が高いと考えられます。蜂を見かける頻度が増えた場合は、蜂の行き先を観察してみましょう。

玄関やベランダ、屋根の隙間、庭木の陰など、人目につきにくい場所にひっそりと巣が作られているかもしれません。

蜂の羽音が聞こえる

蜂の巣は屋根裏や床下などの、目視できない場所に作られることがあります。このようなケースでは、羽音を手がかりにしましょう。特に次のような場合は要注意です。

  • 静かな環境で「ブーン」という蜂の羽音が聞こえる
  • 窓を閉めていても室内で羽音が聞こえる
  • 早朝や夕方など一定の時間帯に集中して聞こえる

蜂は早朝に出かけて、夕方に帰巣します。つまり、巣の周辺に蜂が多い時間帯です。早朝や夕方に羽音が大きく感じられたときは、近くに巣がある可能性が高いといえます。

羽音に気づいたら、音のする方向や時間帯の傾向を観察してみてください。巣の場所を特定する手がかりになります。

建物の隙間や軒下に蜂が出入りしている

蜂は営巣場所として人目につきにくく、雨風をしのげる場所を好みます。具体的には次のとおりです。

  • 屋根裏につながる換気口
  • 外壁のひび割れ
  • エアコンの室外機の裏側や内部
  • ベランダの角や雨どいの裏

ただし、このような場所は内部の状況が見えづらいため、蜂の巣の規模や働き蜂の数がわかりません。むやみに近づくと大群で襲ってくる可能性があるため危険です。刺激を与えないよう、距離を保って慎重に観察しましょう。

不自然に多くの蜂が集まる場所がある

周囲に花が咲いているわけでもないのに、特定の場所に蜂が集まっている場合は要注意です。例えば、庭木の幹やフェンスの一部に蜂が何匹も集まっていたり、物置や倉庫の中で蜂が頻繁に飛び交っていたりするようなケースです。

特にスズメバチは、巣を作るための材料として木の表面を削る習性があります。そのため、木の皮が削られて白っぽくなっている跡がある場合は、周辺に巣が作られている可能性が高いと考えられます。

蜂の巣を発見したらどうする?安全な対処法

蜂の巣を見つけたら、無闇に近づいたり刺激したりしないようにしましょう。スズメバチなど攻撃性の高い蜂の場合、集団で襲いかかってくる可能性があります。まずは蜂の種類や巣の場所を観察し、適切な対処法を検討することが大切です。

ここでは、蜂の巣を安全に処理する方法を説明します。

1. 近づかずに巣の位置を確認する

まず確認すべきなのは、蜂の巣のおおよその位置です。数メートル以上離れた場所から、蜂が出入りしている様子を観察しましょう。このとき、巣の大きさや蜂の種類もあわせて見ておくと、その後の対処法を判断しやすくなります。

また、蜂の動きから巣の出入り口の位置や、飛行ルートを把握しておくと、巣の構造や場所を特定する手がかりになります。いずれの場合も無理に接近せず、安全を最優先に行動しましょう。

2. 無理に駆除しない

蜂の巣を見つけた際に最も避けるべきなのが、無理に駆除を試みることです。巣の周辺では防衛本能によって、蜂が攻撃的になる習性があります。不用意に近づいたり刺激を与えたりすると、刺されるリスクが高いため注意が必要です。

特にスズメバチの巣は非常に危険です。巣に近づくだけで攻撃されることがあるため、発見した場合は迷わず専門の駆除業者に相談しましょう。ミツバチの巣に関しては、養蜂家に相談することで、引き取ってもらえるケースもあります。

なお、比較的おとなしいとされる蜂も、攻撃性がゼロというわけではありません。規模や場所によっては自力での対応も不可能ではありませんが、巣を発見した段階で業者に相談する方が安全です。

3. 駆除業者に相談する

蜂の巣を最も安全に駆除する方法は、専門業者に依頼することです。業者であれば、蜂の種類や巣の位置の特定、適した方法での駆除を安全かつ迅速に行ってくれます。

特にスズメバチは、個人で対応するのは非常に危険です。「蜂の巣があるかも」と感じた時点で、一度業者に相談するのがおすすめです。

自治体によっては、巣の駆除に関する補助金を設けている場合もあります。活用できるものがないか、住んでいる自治体のホームページを確認しましょう。

蜂の巣ができないようにするための予防策

蜂の巣は、一度作られてしまうと駆除に手間や費用がかかるだけでなく、思わぬ危険にもつながります。そのため、そもそも巣を作らせない環境を整えることが大切です。

1. 家の周囲を定期的にチェックする

軒下やベランダの隅、倉庫や物置の影など、蜂が巣を作りやすい場所を中心に点検しましょう。壁や屋根にひび割れやすき間がある場合は、早めに補修しておくと蜂が入り込むのを防げます。

また、古い木材や使わなくなった段ボール、空き箱なども要注意です。放置していると、蜂が巣作りを始めてしまうことがあります。

蜂は春から夏にかけて本格的に巣作りを行うため、この時期は特に注意深く確認するのがおすすめです。

2. 蜂を寄せ付けない対策をする

蜂にとって居心地の悪い環境を作ることもポイントです。例えば、市販されている蜂専用の忌避スプレーを散布するだけでも、ある程度の効果が見込めます。軒下やベランダ、倉庫周りなど蜂が好みやすい場所に定期的に散布しておきましょう。

また、ミントやレモングラスといった、蜂が嫌がる香りの植物を庭に植えるのも効果的です。

蜂が巣作りを始める春先から初夏にかけて、タイミングよく対策を行うことが蜂の巣予防の鍵となります。日頃から意識しておくことで、安心して過ごせる環境を保つことができるでしょう。

巣が作られやすい場所や予防のための具体的な方法については、次の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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「蜂の巣があるかも」と感じたら駆除業者に相談を

蜂の数が急に増えたり、「ブーン」という羽音が聞こえてきたりする場合は、近くに蜂の巣が作られている可能性があります。特に、建物の隙間や庭の一角などに蜂が集まっている様子があれば、注意して観察しましょう。

蜂の巣を発見したときは、決して無理に近づかず、安全な距離を保って行動することが大切です。 中にはスズメバチのように非常に攻撃的な蜂もいるため、自己判断での駆除は危険です。対応に迷ったときは、迷わず専門の駆除業者に相談しましょう。

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