室外機の中に蜂の巣ができると「エアコンを使っても良いのか」「侵入するリスクはないのか」など不安になるものです。早急に撤去するべく、自分で駆除できないかを検討する人もいるでしょう。
そこで本記事では、室外機の中に蜂の巣ができたときの適切な対応方法を詳しく解説します。室外機の中に営巣される原因や室外機を好む蜂の種類、駆除後の予防策も解説するので、ぜひ参考にしてください。
室外機に営巣するのはアシナガバチ

アシナガバチの巣は最大でも20cm程度で大きくないため、室外機の中の狭い空間でも営巣可能です。基本的には軒下などの開放的な場所を好みますが、屋内と比べれば通気性がよく開放的な室外機の中は、営巣条件から外れるほどではありません。
むしろ、飛行の妨げとなる雨風や温度上昇に影響する日光を遮れるため、どちらかといえば好条件です。鳥や獣などの外敵に巣を破壊されるリスクが低いというメリットもあります。
また、アシナガバチの女王蜂が冬眠から目覚めて営巣を開始する4~5月は、エアコンを使用している家庭が少ないというのも、営巣される理由のひとつです。
室外機に蜂の巣ができたらエアコンはストップ

室外機の中に蜂の巣があるときにエアコンを作動させるのはNGです。回転したファンが巣に当たると、破損・故障につながる恐れがあります。使い始める前に、室外機を確認しておきましょう。
なお、室外機にいる蜂がダクトを伝って室内に入ってくることはありません。ダクトには冷媒ガスが充填されており、蜂が入ってこれる環境ではないからです。稼働させないことが侵入につながるわけではないので、安心してください。
ただし、ダクトを室内に通すための穴に隙間があると、そこから侵入することはあります。ホームセンターで購入可能な配管用パテなどで塞ぎましょう。また、エアコンとつながっている排水用ドレーンホースから蜂が侵入することもあるようです。詳しくは次の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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室外機にできた巣は蜂駆除の業者に任せるのが鉄則

室外機の中の蜂の巣を自分で駆除するのはNGです。その理由を次の4つに分けて解説します。
- 市販の薬剤は室外機を故障させる恐れがある
- 2階以上の場合は転落の恐れがある
- 資格が必要な作業がある
市販の薬剤は室外機を故障させる恐れがある
市販の殺虫剤・スプレーの中には、電気系統をショートさせる成分が含まれていることが少なくありません。故障すれば修理または買い替えが必要になるため、蜂駆除業者に依頼するよりも支出が増えることになります。
室外機内の蜂駆除経験のある業者であれば、駆除方法や使用する薬剤のノウハウをもっているため安心です。万が一の場合に備えた保険オプションが用意されているケースもあります。
2階以上の場合は転落の恐れがある
2階以上の屋根上や壁面に設置された室外機の場合、足場の確保やハシゴの使用が求められます。つまり、退路を確保しづらい状況です。駆除を開始すると蜂が襲いかかってくることがあるので、焦って転落するリスクがあります。危険なので、蜂駆除業者に依頼しましょう。
資格が必要な作業がある
室外機の取り外しが必要な場合には、機種によっては資格保有者でなければ作業できないケースがあります。具体的には次のような資格です。
- 電気工事士
- フロンガスの取り扱い技術者(冷媒フロン類取扱技術者)
電気系統を触る必要があるため感電のリスクがあるほか、室外機の撤去方法を間違えると、冷媒ガスが噴出して事故が起きることがあるからです。蜂駆除業者であれば、見積段階で資格保有者との共同作業が必要な状態かどうかを見極めてくれるので、まずは相談してみましょう。
室外機の蜂の巣を駆除した後は再発防止策を実践

駆除をプロに任せれば再発予防策も実行してくれますが、永続ではありません。ここでは、再発防止効果を長続きさせるために、自分でできる4つの対策を解説します。
室外機の周囲を定期的に清掃する
室外機の周辺に落ち葉やゴミが溜まらないよう、定期的に清掃しましょう。落ち葉やゴミはアシナガバチが狩る虫の棲み処になり得るからです。エサ場が近いと営巣場所に選ばれやすいので、定期的な清掃で排除することが大切です。
また、肉や魚もエサにすることがあるほか、ジュースの飲み残しを狙うこともあるため、生ごみ・空き缶を放置するのはNGです。屋外に置く必要がある場合は、蜂を寄せ付けないように蓋付きの容器に入れることをおすすめします。
蜂用忌避剤を散布する
ホームセンターなどで購入できる蜂用の忌避剤を、室外機にはかからないように注意しながら周辺に散布しましょう。蜂が嫌う臭いがあるほか、商品によっては蜂駆除効果もあるので、営巣の再発を防止できます。商品によって効果の残存期間が異なるので、取り扱い説明欄を確認し、定期的に散布するのがおすすめです。
殺虫成分・化学成分を使用したくない場合には、木酢液やハッカ油という手もあります。忌避剤と比べると効果は弱いものの、一定の忌避効果は期待できます。ただし、木酢液は強酸性なので、室外機の金属を腐食させる恐れがある点には注意しましょう。詳しくは次の記事をご覧ください。

蜂よけカバー・防虫ネットを取り付ける
室外機用の蜂よけカバー・防虫ネットを取り付けるのも再発予防として有用です。室外機用であれば、必要な通気性を確保した上で虫の侵入を防げます。通販やホームセンターで購入できるので、チェックしてみましょう。
また、蜂駆除業者に駆除を依頼する際に、有料オプションで蜂よけカバーを設置してもらえることもあります。事前相談の段階で、オプションが可能かどうかを確認するのもおすすめです。
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室外機の蜂の巣の駆除はプロに任せよう

室外機内に巣があると気づいたときは稼働を止め、業者に連絡しましょう。自分で駆除を試みるのは、室外機の故障やケガにつながるためNGです。巣があると気づいたら、エアコンの作動をストップさせて蜂駆除業者に相談しましょう。
アシナガバチが営巣を開始するのは4~5月が目安なので、この時期に室外機をチェックしておくことをおすすめします。初期段階であれば、まだ働き蜂が羽化していないので攻撃されるリスクが低いからです。また、3~4月に1カ月以上効果が続く忌避剤を散布しておけば、営巣を防止できます。
室外機に営巣されたらプロに相談、駆除後や巣ができていない段階では再発予防策を実践することを心掛けましょう。
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