ミツバチが大量発生する理由とは?蜂の特徴や適切な対処方法を紹介

家の近くなどで大量のミツバチを見つけてしまうと、不安に思うこともあるでしょう。「ずっとこの場所にいたらどうしよう」と、悩んでしまう方もいるかもしれません。

ミツバチが大量にいる場合、そのまま放置しておいて問題ないケースもありますが、巣を作り始めてしまうケースもあります。

この記事ではミツバチが大量に発生する理由や、放置して良いかどうかの見極め方、巣を作られた場合の対処方法などを解説します。ミツバチがたくさん出てきて不安を感じる方は、ぜひお読みください。

ミツバチが大量発生する理由とは

群がるミツバチ

そもそも、ミツバチはなぜ大量発生するのでしょうか。考えられるいくつかの理由を、詳しく見ていきましょう。

ミツバチが分蜂するため

分蜂は「巣別れ」とも呼ばれ、ミツバチの群れが2つに分かれる現象を指します。春に桜が咲いてから1ヵ月後までの間によく見られ、気温が高い日に起こりやすいことが特徴です。分蜂を行なう蜂はニホンミツバチが代表的ですが、セイヨウミツバチも行ないます。

ミツバチの女王蜂は、1つの巣につき1匹しか存在できません。そのため、新しい女王蜂が生まれた場合、母親の女王蜂は群れの働き蜂の約半分を引き連れ、新天地で巣を作ります。これが分蜂です。

分蜂では、普段は巣の内部にいる働き蜂も外に出るため、ときには1万匹以上の集団となることも少なくありません。

分蜂の回数

分蜂は巣を取り巻く状況によって回数が異なりますが、1年に3回程度行なわれることが一般的です。例えば、エサが豊富な環境にある場合や働き蜂の数が多い場合は、分蜂しやすいといえるでしょう。

群れにいる蜂の数は、分蜂によって増えていきます。例えば、3回分蜂したあとは、もともとの群れと合わせると蜂の数が4倍になるということです。

なお、ミツバチの数は毎年安定しているといわれています。分蜂しているにも関わらず毎年ほぼ一定の数で推移しているのは、以下の理由により、およそ4分の3のミツバチが1年間生きられないためです。

● スズメバチなどの天敵に襲われる
● 巣が崩れてしまう
● 寒さに耐えられず死んでしまう
● 農薬による被害を受ける
● ダニが寄生する
● 腐蛆病などの伝染病にかかる

分蜂をしないままだと、蜂の数はどんどん減ってしまうかもしれません。分蜂によって自然に減る分を埋め合わせ、ミツバチは群れの数を一定に保っているのです。

ミツバチの引越し先

ミツバチが巣を選ぶ際は、突然大群で押し寄せるわけではありません。少数の働き蜂が新しい巣に適した場所を探し、良い場所を見つけてから群れ全体が移動します。

引越し先を選ぶ基準は、天敵などが侵入しにくい小さな入り口を持ち、かつ内部に群れを収容できるほどの大きな空間があることです。以下に挙げる場所は引越し先として選ばれやすいため、注意しなければなりません。

● 大きな木のなか
● 木で作られた箱
● 家の床下
● 天井裏や屋根裏
● 壁のなか

いずれも外から見つけにくい場所であることが、ポイントです。条件さえ合えば、ミツバチの新しい巣に選ばれる可能性があるので、被害を防ぐためにも、上記に挙げた箇所は重点的にチェックしておきましょう。

分蜂で大量発生したミツバチは放置して大丈夫?

分蜂により大量に発生したミツバチは、あちこちを飛び回り、木などに蜂球を作ることもよくあります。あまりの数や音に、恐怖を感じるかもしれません。

しかし、このような動きは、女王蜂が働き蜂とともに新しい巣へ移動する最中である証拠です。2日から3日ほどで移動する場合が多いため、危険な状況でなければそのまま放置しておいて構いません。

そもそもミツバチは花粉を運ぶ、自然界で重要な役割を担う昆虫であり、人類にも多大な利益を与えています。世界的に生息数は減っていることもあり、むやみに殺すことはよくありません。

また、分蜂するミツバチは多くの蜜を吸っているため、以下のような刺激を与えない限り、刺される心配はないでしょう。

● 棒でつつく
● 石を投げる
● つぶす

ただし、数日経過しても同じ場所にとどまっている場合は、その場所で巣作りをしている可能性が高いでしょう。ミツバチの巣は世代を引継ぎながら、数年にわたり使用されることも多く、巣のサイズも大きくなりがちです。

とはいえ、今の状態が移動中なのか巣作り中なのか、見た目では区別が難しいこともあります。不安な場合は、むやみに自己判断せず、蜂の巣駆除の専門業者へ相談することをおすすめします。

ミツバチが大量発生した場合は駆除したほうが良いの?

花にとまるミツバチ

ミツバチが大量に発生した場合、駆除したほうが良いかどうかはケースバイケースです。それぞれのケースについて、理由も含めて解説します。

基本的には手を出さない

ミツバチは、さまざまな農作物の受粉を助ける役割を担っています。そのため、ミツバチの巣があっても、日々の生活に支障がない限りは駆除しないほうがよいでしょう。

カボチャ・ナス・トマト・イチゴ・スイカなど、日々の食卓でよく使われる食材の成長にとって、ミツバチは欠かせません。また、蜂蜜・ローヤルゼリー・蜜蝋(みつろう)・プロポリスなども、ミツバチによって得られるものです。

ミツバチがいなくなれば、多くの野菜や果物は実りにくくなるため、ミツバチは自然界に不可欠な昆虫といえます。むやみやたらに駆除しないようにしましょう。

生活圏内に巣が作られた場合は駆除したほうが良い

家のなかや軒下、家のそばの木など、生活圏内に巣を作られている場合は早めの駆除をおすすめします。放置すると、以下に挙げるさまざまなトラブルに見舞われる可能性があるためです。

・大量の蜂に刺されるおそれがある
ミツバチはおとなしい蜂なので、積極的に攻撃を仕掛けてくることはありません。

しかし、何かしらの刺激に対し、ミツバチが危険を察知すると攻撃してくるおそれがあります。多数のミツバチに襲われてしまい、刺される可能性があることも否定できません。春先や秋は攻撃性が高まり、特に注意を払うべき季節となります。

また、ミツバチの幼虫は、スズメバチからエサとして狙われることがあります。ミツバチの巣を放置すると、スズメバチに襲われるおそれもあるので注意しなければなりません。

・アナフィラキシーショックになる危険性がある
蜂に刺された際に特に気を付けたいのが、毒素に対して過剰なアレルギー反応を起こす「アナフィラキシーショック」です。最悪の場合、刺されてから30分程度で心臓が止まり、死亡することがあります。

アナフィラキシーショックは、2回目以降に刺されると起こるケースが多いものですが、初めての場合でも発症する可能性があるので注意が必要です。

・糞で家や洗濯物が汚れる
ミツバチは、飛びながら巣の外で糞をします。屋根や洗濯物・車など、外に出してあるものが汚されてしまうことも少なくありません。命に関わるような被害ではありませんが、精神的な苦痛にはつながるでしょう。

・蜜や死骸で家が汚れる
ミツバチの巣は、内部に蜂蜜がたっぷりと詰まっています。さらに、ミツバチは同じ巣を何年も使うため、巣が蜜自体の重さに耐えられず壊れる可能性があります。屋根裏で巣が壊れた場合は天井から蜜が垂れ、家が汚れてしまいかねません。

また、ミツバチの死骸は巣の外に出されるため、何年も使われた巣の周りが死骸だらけになることも考えられるでしょう。

参考)蜂の撃退法蜂の巣の駆除は小さいなら駆除できる

ミツバチの巣の特徴と作られやすい場所

家にミツバチの巣ができないようにするには、巣の特徴や作られやすい場所を知っておくことが重要です。それぞれについて、順に確認していきましょう。

ミツバチの巣の特徴

ミツバチの巣は巣板で作られています。巣板は平たい板のような形をしており、下に垂れていることが特徴です。巣板を作る数は以下のように、ミツバチの種類によっても異なります。

・ニホンミツバチやセイヨウミツバチは複数枚
・コミツバチは1枚のみ

巣板の内部は、六角形が数多くつながっています。これは「ハニカム構造」と呼ばれ、耐久性の高いことが特徴です。ときには、1枚の巣板が最大1メートルもの大きさに達することもあります。

作られたばかりの巣板は白色ですが、蜜が集まるとオレンジ色に変わります。どのくらい使い古された巣板なのか色でわかることも、特徴の一つです。

ミツバチの巣が作られやすい場所

ミツバチの巣には外壁がありません。巣の安全を守るため、周りが囲われた閉鎖的な空間で、出入り口も狭い場所に作るのが一般的です。そのため、以下の場所に巣を作る傾向があります。

● 天井裏や屋根裏
● 床下や壁のなか
● 植え込みや生垣
● 木の洞や穴、切り株
● 岩の間や石垣、墓石
● 換気フードの内部

上記に挙げていない場所でも、「入り口が狭くて内部が広い、閉鎖的な空間」という条件を満たせば、巣を作られる可能性があるため注意しなければなりません。

さらに、ミツバチは樹木や軒下など、開放的な場所にも巣を作ることがあります。このような場所では、ミツバチと人が接触する機会がより多くなるため、注意しなければなりません。自宅や周辺でミツバチの巣を発見したら、被害を防ぐためにも早めに対処することがおすすめです。

参考)蜂の巣の種類と見分け方蜂の種類をチェック

ミツバチが大量発生したときの対処方法は?

養蜂場

生活圏内でミツバチが大量発生した際の、対処方法は3つあります。どのような対処が適切かを確認し、落ち着いて行動しましょう。

養蜂場に巣の引き取り依頼をする

自宅では邪魔な存在のミツバチも、養蜂場にとっては大切なものです。そのため、なかにはミツバチの巣を無償で引き取ってくれる養蜂場もあります。殺虫剤は使用せず、生きたまま回収してくれるので、無駄に駆除する必要もありません。

ミツバチの引き取りを公表している養蜂場はあまり多くありませんが、一度問い合わせてみるとよいでしょう。

役所に蜂の巣駆除を依頼する

自治体のなかにはミツバチの駆除に対して、以下のような対応をしている場合があります。

● 駆除費用を一部補助する
● 防護服を無料で貸し出す
● スプレーを配布する
● ミツバチの巣の駆除(ごく一部の自治体)

これらは、すべての自治体で行なっているわけではありません。お住まいの自治体のWebサイトでどのようなサービスが受けられるか、利用条件も含めて確認しましょう。

特に、専門業者に駆除を依頼する場合は、「市の登録駆除業者に限る」といった条件付きの場合があります。条件に合わないと費用の補助を受けられないため、事前の確認が必要です。

蜂の巣駆除の専門業者に依頼する

ミツバチは他の蜂よりもおとなしいため、簡単に駆除できると考える方もいるかもしれません。しかし、実際には以下の4つの理由から、駆除作業は難航します。

● 蜂の数が多い
● 巣が屋根裏など、駆除しにくい場所にある
● 蜂蜜がたまっているため、巣が重くなりがち
● 体や服がべたついてしまう

ミツバチは、とにかく巣の内部にいる蜂の数が多いことが特徴です。その数はスズメバチの数倍から10倍におよび、ときには数万匹にも達する場合があります。

また、ミツバチの巣は外にあることが少なく、屋根裏や床下など駆除しにくい場所を選びがちです。巣を見つけて近づくこと自体が大変な点も、駆除作業を困難にする理由の一つといえるでしょう。

ミツバチの巣は大きく、蜂蜜もたまっているため、ときには巣自体を落下させるほど重くなることがあります。もちろん、駆除作業中は蜂蜜でべたつき、大変な作業となるでしょう。

このような理由から、駆除作業には手間と時間がかかります。素人がミツバチの巣を自力で駆除することは困難であり、おすすめできません。スピーディーかつ確実に巣を駆除するには、専門の業者に依頼したほうが安心です。

参考)蜂の巣を駆除する時間帯蜂の巣駆除の費用相場は?

ミツバチの巣の駆除でお困りならハチお助け本舗へご依頼を!

ミツバチの駆除を専門業者に依頼する場合、多くの方は次のような点が気になるのではないでしょうか。

● 駆除費用がどれだけかかるか
● いつ駆除が終わり、安心して暮らせるようになるか
● 現場調査や見積もりに費用はかかるか

「ハチお助け本舗」には年間4万件の駆除実績があるため、安心して駆除を任せていただけます。電話での受け付け後、最短30分でスタッフが駆け付けるため、何日も待たされる心配はいりません。ご相談は24時間365日受け付けており、当日の駆除や夜間帯の駆除も可能です。

ミツバチの巣の駆除費用は、税込4,400円から用意しています。お電話でご相談の時点で概算をお伝えし、現地調査後にも見積もりを提示して、納得いただいてから駆除作業を開始します。勝手に作業を進めることはないので、ご安心ください。もちろん、その場で駆除を始めることも可能です。

見積もりの提示後に、作業料金が増えることはありません。現場調査や見積もりは無料で行なうため、現地調査後にキャンセルされた場合でも料金はいただきません。駆除後、1週間以内にまた巣ができた場合は、無料で駆除するサービスも提供しています。

「ハチお助け本舗」の駆除サービスは全国で対応中ですので、ミツバチが巣を作りやすい屋根裏など、駆除が困難と思われる場合でもご相談ください。熟練の技術で、安心できる駆除サービスを提供します。

まとめ

ミツバチが大量発生した場合、数日後にいなくなるケースもありますが、屋根裏や床下などに巣を作っているケースもあります。

ミツバチは数が多く、巣も重くなりがちです。巣作りは人目につきにくい場所を選ぶため、自力での駆除には困難がともないます。無理して駆除すると、大量の蜂に刺されるなどの被害を受けかねません。

そのため、ミツバチの駆除は専門業者への依頼がおすすめです。ミツバチの駆除でお困りの方は、ぜひ専門業者の「ハチお助け本舗」へご相談ください。安心してお任せいただける駆除サービスを提供いたします。

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