「小さい蜂の巣があるんだけど、駆除した方がいい?」
「蜂の巣、小さいうちに駆除すればリスク無いかな?」
庭や軒先に作られていた蜂の巣を発見して、このようにお考えの方へ。
蜂の巣がまだ小さいならDIYで駆除できます。
ですが、放っておくと5㎝程度のサイズの巣が1ヶ月程度で倍以上の大きさになることがあります。
巣のサイズに比例してハチの数の増加し、刺されるリスクが急速に高まりますので、小さいうちに駆除することをおすすめします。
このページでは、自力で駆除できるかどうかの判断ポイントや駆除の具体的な手順などをご案内しています。
自力での駆除にご不安な方はプロへの依頼をご検討ください。
目次
蜂の巣の駆除は小さいうちなら自分でできるが・・・
蜂の巣を自力で駆除できるかどうかを判断するポイント |
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①巣の大きさが15cm以下 ②蜂の種類がアシナガバチやミツバチ ③巣の位置が見やすく手に届く範囲にある |
蜂の巣は小さいうちに駆除すべきですが、「小さい」以外にも押さえておきたいポイントがあります。
この3点を満たしていれば、刺される危険性はかなり低いため、自力での駆除ができます。
それぞれご案内していきますね。
①巣の大きさが15cm以下
蜂の巣のサイズは15㎝以下なら、自分で駆除できるケースが多いです。
※15㎝は、千円札の横幅やアイフォン11、12ほどの大きさ
まだまだ成長段階で、巣や巣の周囲にいる蜂は数匹、各個体は小さく、巣作りに集中しています。
数が増えるにつれて一匹のサイズが大きくなり、活発な時期に入ると攻撃性が増します。
次のような活発な時期なら、15㎝以下でも手を出さないようにしてください。
蜂の種類 | 活発な時期 |
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スズメバチ | 7~10月頃 |
アシナガバチ | 6~9月頃 |
ミツバチ | 10~11月、2~3月 |
なお、ハチが1匹で小さい巣を作っている場合は、女王蜂が越冬したばかりで、弱った状態ですので、DIYで駆除できます。
②蜂の種類がアシナガバチやミツバチ
日本で刺されるリスクがあるのは、次の3種類です。
・スズメバチ
・アシナガバチ
・ミツバチ
スズメバチ以外なら、攻撃性はそこまで高くありませんので、駆除できます。
それぞれの見分け方をご案内しますね。
・スズメバチ(最もリスクが高い)
スズメバチはオレンジ色をしており、体長3cm以上で性格は攻撃的です。移動速度は40㎞/hととても速いです。
巣の形は、半円で丸く巣穴を囲っているような形状です。
毎年10名以上の方が刺されてなくなっているほどリスクが高いので、自力での駆除はしないでください。
より詳しい見分け方はこちらの「蜂の種類を写真でチェック」と「蜂の巣の種類を危険度の高い順に解説」でご確認いただけます。
・アシナガバチ(警戒すべき)
体調は2㎝程度で、後ろ足が長いのが特徴。性格は穏やかですが、近づくと攻撃してきます。
巣の形は、1ヵ所を支えにシャワーヘッドのように広がっています。
アシナガバチはスズメバチよりも小柄で、性格は穏便で攻撃性は高くはありませんが、過去には刺されて死亡した例も実際にあるので油断はできません。
・ミツバチ(刺激すると襲ってくる)
体長は2cm以下で、丸い見た目で性格は穏やかです。
巣の形は、細長く、きれいな六角形が並んでいます。
ミツバチは、花の蜜や花粉を集める習性があり、農業でも役立つ益虫で、穏やかな性格をしており、攻撃性は低いです。
ですが、不用意に巣に触るなど刺激してしまうと攻撃されることがあります。
③巣の位置が見やすく手に届く範囲にある
巣が手に届く範囲にあり、かつ刺激を与えずに作業できそうな場所であれば、作業時のリスクは低いと判断できます。
蜂は人が巣に触れたり、振動を与えられたりすると身の危険を感じ攻撃性が高まります。
例えば、軒先に巣があった場合、玄関や窓から近いと気付かないうちに蜂に刺激を与えてしまうことがあります。
また、高い位置にある場合は、駆除中に落下してしまう危険性が高まります。
例えば、2階や庭木の高い位置などに巣があった場合、駆除するには脚立を使う必要がありますが、不安定な場所で慣れない駆除作業を行なえば、思わぬケガにつながってしまいます。
小さい蜂の巣を安全に駆除するための4つのポイント
小さい蜂の巣を自力で安全に駆除するためのポイントは4つあります。
それぞれ詳しくご案内していきますね。
①必要な人数
刺された際のアナフィラキシーショックや落下事故の可能性も踏まえて、決して一人では作業しないでください。
アナフィラキシーショックとは |
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アナフィラキシーショックとは、蜂の毒による重いアレルギー症状。 具体的な症状は意識障害や血圧低下、呼吸困難、意識を失うなど。最悪の場合は60分程度で亡くなってしまうことがある。刺された後に少しでも「危険だ」と思ったら救急車を呼ぶこと。 |
万が一に備えて、必ず離れた安全な場所から誰かに見守ってもらうようにしてください。
②適した時間
蜂の巣の駆除を行なう時間帯は、夕方~夜、特に日没後の2~3時間がベストです。
駆除の時間帯が日没後の2~3時間の理由 |
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①日中は蜂が活発なため ②まとめて蜂を退治できるため |
日中は蜂が餌や巣の材料を探すため、活発に動いていますので危険です。ですが、夜は動きが鈍くなります。
夕方から夜の時間には全ての働き蜂が巣に戻っていますので、漏れなく、まとめて退治できます。
ただし、夜で活動が鈍っているからとはいえ不用意に刺激してしまうと、蜂がびっくりして向かってくることがあります。
次のような蜂を刺激してしまう行為は避けてください。
・巣に不用意に近づく
・巣にライトを直接当てる
また、夜9時ごろまで動いているモンスズメバチがいますので、見極める必要があります。
モンスズメバチの見分け方はこちらの「蜂の種類」でご確認いただけます。
参考)スズメバチには夜活動する夜行性もいる!、「蜂の巣を駆除する時間帯は日没後2~3時間後」
③必要な道具
蜂の巣駆除に必要な道具 | 価格 |
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防護服(もしくは 肌の露出が少ない厚手の服) | 10,000円~ |
駆除スプレー(蜂用)2本 | 1,500円~ |
厚手の軍手2枚 | 100円~ |
懐中電灯 | 100円~ |
長い棒 | 100円~ |
撤去した巣を入れるビニール袋 | 100円~ |
万が一のことを考えると、最も大事なのは防護服です。フェイスシールド付きをご用意ください。
少し値が張りますので、初回から購入するのは躊躇するかもしれません。
お住いの自治体によっては、防護服の無料貸出をしている場合がありますので、確認してみてくださいね。
貸出をしていない場合は、代替物をご用意ください。
防護服がない場合の代替品 |
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代替として、長袖長ズボン、帽子、長靴、ゴーグル、首にはタオルを巻くなど肌の露出範囲を抑える服装を準備 |
駆除スプレーはホームセンターやドラッグストアにあります。巣が小さい場合でも念のため2本は用意してくださいね。
蜂の巣の駆除は日没後2~3時間経ってからですので、懐中電灯は必須です。
ただし、直接ライトを当てると向かってきてしまいますので、気を付けてくださいね。
長い棒は作業後に巣を落とすために使います。無ければ、ゴミ拾い用のトングやほうきの柄でも構いません。
ビニール袋は、厚手で破けにくいものを2枚重ねておいてください。
蜂の巣は燃えるゴミの日に捨ててOKです。
④駆除の具体的な手順
小さな蜂の巣を駆除する手順 |
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①巣に向かって駆除スプレーを噴射(2~3m) ②蜂が弱っているかどうかを確認する ③蜂の巣の入り口から駆除スプレーを噴射する ④一晩放置する ⑤翌日、蜂が死んでいることを確認する ⑥棒などで巣を落とす ⑦ゴミ袋に密封する ⑧駆除後、巣やその周囲にスプレーを噴射する |
必ず離れた安全な場所からスプレーをしてください。
また、スプレーを噴射したからといってすぐに巣に近づいたり、触ったりしないようにしてくださいね。
駆除しきれていないと、刺されてしまう可能性があるからです。
作業時に身の危険を感じても、大声を出さず、ゆっくりとその場から離れるようにしてください。
2人以上の人数が必要で、一晩置くことを考えると、金曜日か土曜日の夜に実施するのが現実的かと思います。
それまでに駆除に必要な準備を整えて、準備万端な体制で実施してくださいね。
蜂の巣が小さくても自分で駆除すべきではないケースとプロに依頼するポイント
小さい蜂の巣であれば自力での駆除も可能ですが、条件付きでした。
次のいずれかに当てはまる場合は、業者への駆除依頼を検討してください。
蜂の巣が小さくても自分で駆除すべきではない3つのケース
プロに相談すべきケース |
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①作業しにくい場所ある ②スズメバチの巣がある ③駆除する時間が取れない |
それぞれご案内していきますね。
①作業しにくい場所ある
・高所
・屋根裏
・床下
このような場所は、作業がしにくいので、自力での駆除はおすすめしません。
高所の場合、ハシゴや脚立を使えば作業はできます。
ですが、脚立からの転落事故は多く打ち所が悪くて、ケガをしたり、重傷を負ったりする危険性があります。
屋根裏や床下は、次のような理由で非推奨です。
・事前に巣の大きさや形状など全体を確認するのが困難
・殺虫スプレーが狙ったとおりに届かない
・思ったより蜂の巣が大きくて駆除しきれないことが多い
このような場所に蜂の巣があるときは、DIYではなくプロに依頼をすることをご検討ください。
②スズメバチの巣がある
スズメバチの巣は最初はフラスコのような形ですが、7月頃にはボールのような形になります。
こちらの動画でスズメバチの巣かどうか、判断してみてください。
スズメバチは次のような理由で注意が必要です。
・攻撃的
・スピードが速い
・毒が強い
毎年10~20名程度の方が刺されて亡くなっているほどリスクが高いです。
速度は40kmですので、人の足では逃げることができません。
巣が小さいからと油断していたら、数匹出てきて刺されるといったこともあります。
スズメバチに出会ったら最大限の警戒をし、視線を外さずにゆっくりと後ずさってください。
③駆除する時間が取れない
蜂の巣の駆除には、情報収集から道具購入などの準備、後片付け、一緒に作業をしてくれる人との日程調整など、相応の時間がかかります。
仕事の都合などで駆除する時間がすぐに取れそうにないときは、先延ばしにせずに業者に依頼してください。
巣の規模が小さいのは、作り始めてから2週間~ほどのわずかな期間で、1ヵ月も放置すると、働き蜂の数が増えて「手が負えなくなっていた・・・」というのは、よくある話です。
巣が大きくなってからでも業者に依頼できますが、巣の大きさによって駆除の料金は高額になりますので、早めに業者に頼るようにしてくださいね。
駆除料金の相場はこちらの「蜂の巣駆除の相場」で詳しくご案内しています。
蜂の巣の駆除をプロに依頼する流れと業者選びのポイント
少しでも自力での駆除に不安があれば、どれほど小さな蜂の巣でも業者に依頼することをおすすめします。
一般的な流れは次の通りです。
業者に依頼する流れ |
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①電話で相談 ②専門スタッフが現場に到着 ③その場で見積もり ④蜂の駆除 ⑤完了報告 ⑥アフターフォロー |
業者を選ぶときのポイントは次の通りです。
業者選びのポイント |
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・365日対応している ・対応がスピーディ ・支払い方法が豊富 |
ハチお助け本舗では、受付時間は朝7時~夜24時、365日年中無休で受け付けているので、蜂の巣を発見したらすぐにご連絡いただけます。
その後、スタッフが現場に駆けつけます。最短30分です。
アフターフォローとして、作業後1週間以内であれば無料で対応しています。
料金は「リーズナブル」と評判ですので、ぜひ気軽にご相談ください。
蜂の巣駆除は小さいならDIYできる!のまとめ
このページのまとめ |
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・小さい蜂の巣は自分で駆除可能 ・プロに依頼すべきケースがあるので注意する ・プロに依頼する場合はポイントをおさえて選ぶ |
小さい蜂の巣は、蜂の種類や位置によっては自力での駆除できます。
もし自分で駆除する際は、防護服の用意や駆除の時間帯など、安全を第一に作業を行ってくださいね。
ただ、時間が無かったり、駆除に不安を感じたりしたら、無理をせず、巣が大きくなる前に業者に依頼してください。
ハチお助け本舗ではお客様の安全を第一にスピーディーに対応しています。
一度お気軽にご相談ください。