蜂の生態

スズメバチのオスとメスの違いは?構造・見た目・役割を画像付きで解説

スズメバチといえば強力な毒針を持ち、攻撃的というイメージがありますが、これはメス蜂の特徴です。オス蜂は体の構造から役割までメス蜂とは異なります。

本記事では、スズメバチのオスとメスの違い見た目(体の構造)・役割・活動時期・卵の特徴に分けて詳しく解説します。見た目については図解も掲載しているので、ぜひご覧ください。

このような方におすすめ

  • オスとメスの体の違いを把握したい方
  • オスとメスの役割の違いにご興味のある方
  • オスとメスの誕生と活動の時期を知りたい方
  • オスとメスの卵に違いがあるのか気になる方

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スズメバチのオスとメスの最大の違いは毒針の有無

スズメバチといえば毒針で刺してくるイメージがありますが、毒針を持っているのはメスだけです。毒針は産卵管が進化したもの(※1)なので、オスにはついていません。

オスの腹部先端(お尻)には毒針ではなく二股に分かれた形の交尾器(生殖器)が付いており、普段はほとんどの部分が格納されています。

なお、オスでも刺すフリ(※2)はします。敵に襲われたときに威嚇するためです。あたかも毒針を持っているかのようにお尻を差し向けます。

(※1)卵は産卵管の根本から産み落とされるため、毒針は刺すため、あるいは毒噴射のためだけに使われます。
(※2)スズメバチと同じ科に属するドロバチの場合は、交尾器を武器として使うことがあるようです。

スズメバチのオスとメスの見た目の違い

ここでは、毒針以外のオスとメスの見た目の違いを解説します。

腹部はオスとメスで形状が大きく異なる

性別 オス メス
腹部先端(お尻)の形状 扁平
生殖器の先端が見えていることがある
尖っている
腹部の節の数 7節 6節

オス蜂の腹部の先端は平(たいら)で、交尾器の二股の先端が少し見えている程度です。腹部の節の数は7つあります。

一方、メス蜂の腹部の先端は尖っています。なお、標本では毒針が露出されているものが多くみられますが、生きている間は攻撃時以外は腹部に格納されています。腹部の節の数は6つです。

触角はオスが長くメスは短い

触角はオスが13節、メスが12節で、1節あたりの長さもオスの方が長いため、長さの違いはハッキリしています。

触角はにおいやフェロモン、接触を感じるための器官です。オス蜂は女王蜂と働き蜂を識別する必要があり、なおかつ生殖に適した新女王蜂を選ぶ必要があります。新女王蜂特有の性フェロモンや体毛を確かめるために、触覚が発達したものと考えられます。

大顎はオスが華奢でメスは発達している

メス蜂は狩りや威嚇をおこなうために大顎を発達させていますが、オス蜂は大顎を使うことがほとんどないため華奢です。

使うことがほとんどない理由については、続く「スズメバチのオスとメスの役割の違い」で解説します。

目の大きさはそれほど変わらない

ミツバチのオスはハエのように大きな複眼を持ち、メスとは大きく異なる顔をしていますが、スズメバチのオスの複眼の大きさはメスとそれほど変わりません。

顎が小さい分、顔の面積に対する複眼の大きさが多少大きく見える程度です。

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スズメバチのオスとメスの役割の違い

スズメバチのオスとメスでは役割が大きく異なります。詳しく解説します。

オスの役割は女王蜂との交尾のみ

オスの役割は女王蜂との交尾のみで、その他のことは一切おこないません。狩りや営巣で顎を使うことがないため、大顎が発達しませんでした。

羽化後も巣内にいる間はメス蜂に給餌などの世話をしてもらい、交尾に適した日になると巣を飛び出していきます。交尾のために飛び出した後は、ほとんどの場合は巣に戻ってこないまま死亡する流れです。

メスの役割は女王蜂と働き蜂で異なる

スズメバチのメスは女王蜂と働き蜂に分かれ、それぞれに役割があります。

女王蜂は初期の巣作りと産卵

女王蜂は単独で越冬し、春に目覚めます。その後は初期型の巣を作り、産卵して子育てをします。この時期は自分以外に働き手がいないからです。

その後、働き蜂が羽化すると産卵に専念します。営巣(巣作り)や子育て、自分の世話を働き蜂に任せられるようになるからです。

8~9月になると新女王蜂とオス蜂の卵を生みます。この次世代の誕生をもって、女王蜂の役割は終了です。再び越冬することはなく死亡します。

働き蜂は狩り・育児・防衛全般

働き蜂は次のすべてを担います。

スズメバチの働き蜂の役割

  • 営巣
  • 巣内の清掃
  • 巣の防衛
  • 偵察
  • 狩り
  • 給餌
  • 子育て

巣に関する仕事から女王蜂やオス蜂の世話、子育てまで引き受けるため多忙です。働き蜂が増えると役割分担しますが、過労死することもあります。

なお、働き蜂にも卵巣はあるものの、女王蜂ほど発達していません。女王蜂が健在の間は出産することは基本的になく、稀に産卵したとしてもその卵は仲間によって消されます。

ただし、女王蜂がいなくなったときや、他の巣に入り込んだときは積極的に産卵することがあるようです。働き蜂が産む卵については、後半の「スズメバチのオスとメスの卵の違い」で解説します。

スズメバチのオスとメスの活動時期の違い

スズメバチのオスとメスでは、産卵されるタイミングが異なるため活動時期にも違いが出ます。

オス蜂と女王蜂は10月頃に羽化

新世代となるオス蜂と女王蜂の卵は8~9月に生み出され、30日前後の期間を経て10月頃に羽化します。10月はちょうど交尾のシーズンです。

交尾のために巣を離れると、オス蜂は先述のとおり帰巣することなく死亡し、新女王蜂は土や朽木の中に潜って越冬に入ります。翌年の春に目覚めて巣を作り、働き蜂を産む流れです。

働き蜂は6月下旬以降に羽化

働き蜂の卵は女王蜂が単独で営巣する5月から生み出されます。30日前後の時間をかけて羽化するため、働き蜂が活動を開始するのは6月下旬以降が目安です。

個体の寿命は1カ月程度ですが、女王蜂が大量に産卵するため、10月頃まで新たな働き蜂が生まれ続けます。なお、11月になると多くの地域で気温が10℃以下になるため、スズメバチの活動限界温度を下回り、死亡します。

働き蜂の主な活動期間は6月下旬~10月と長く、時間が経過するほど数が増えるので、自宅に巣が作られたときは放置せず早めに駆除しましょう。

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※2:1週間以内に同じ場所で巣が再発した場合に限ります

スズメバチの駆除料金

基本料金はほとんどのスズメバチが1,980円(税込)~、危険性・駆除難易度の高いオオスズメバチのみ別途料金です。この基本料金に、巣の場所や大きさなどの条件別の加算料金がかかる場合があります。加算条件の例は次のとおりです。

 

※料金について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
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条件例 概要
高所作業 地上4m以上が高所に該当。
危険手当や人員増、2段ハシゴや足場が必要となる作業。
狭所作業 床下や屋根裏など、退路を確保しづらく機材を選ぶ場所が該当。
危険手当や人員増、特殊薬剤の選定などが必要な作業。
巣の大きさ 巣の大きさに応じた加算料金。
巣が大きくなるほどに働き蜂の数が増えて危険度が増すため、加算料金がかかる。
特殊作業 外壁や天井、機器の部分解体や補修、木や茂みの伐採などが該当。

スズメバチのオスとメスの卵の違い

オスの卵は無精卵メスの卵は受精卵という違いがあります。

10月に交尾をする新女王蜂は、体内に精子を蓄えて越冬します。その後、春に目覚めて産卵をする際に、体内の精子を使って受精卵を産みます。つまり、6月下旬から羽化するのはメス蜂(働き蜂)です。

一方、8~9月は精子を使わない無精卵も産みます。これがオス蜂になる卵です。また、稀に働き蜂が産む卵も無精卵のオス蜂となります。働き蜂は交尾をおこなっていないため、受精卵を産むことができないからです。

なお、女王蜂の卵は他の働き蜂の卵と同様ですが、産み付けられる場所が異なります。働き蜂の育房室よりも広い、特別な育房室に産み付けられた卵が新女王蜂になる仕組みです。

スズメバチのオスとメスは見た目も役割も異なる

スズメバチのオスとメスは一見すると似ていますが、腹部先端の形状や節の数、触覚の長さ、顎の大きさなど細かな違いがあります。

ただし、いずれの特徴も遠目から見極めるのは困難なので、オス蜂の可能性に賭けて近づいてみるのはやめましょう。

また、オス蜂は交尾以外の役割がないため、巣外に出てくるのは交尾シーズンの10月頃だけです。この時期は次世代を守るために働き蜂(メス)が攻撃的になっており、周囲を飛び回っているのでハイリスクといえます。

スズメバチのオスとメスの違いに関するよくある質問

スズメバチのオスとメスの違いに関するよくある質問4つに回答します。

スズメバチのオスとメスの最大の違いは何ですか?

毒針の有無です。毒針は産卵管が変化したものなので、メスにはありますが、オスにはありません。

スズメバチのオスとメスの見た目には差がありますか?

オスの腹部先端(お尻)は尖っておらず扁平で腹の節の数が多く、触覚が長いという特徴があります。また、オス蜂は交尾以外の役割がないため、大顎も発達していません。

スズメバチのオスとメスの役割の違いは?

オスは交尾以外は何もしません。一方、メスは女王蜂であれば初期の営巣と産卵、働き蜂であれば産卵以外のすべての仕事を担います。

スズメバチのオスとメスは卵のときから違う?

オスは無精卵から生まれ、メスは受精卵から生まれるという違いがあります。

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ハチお助け本舗 編集部

ハチお助け本舗編集部は、生活を脅かすハチの情報を発信する専門チームです。 「ハチ被害をなくしたい」という強い思いのもと、 現場で得た知識や経験を活かし、 ハチ駆除の専門家から寄せられた意見も参考にしながら、 読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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