スズメバチに刺されたときに役立つアイテムのひとつに、ポイズンリムーバーがあります。スズメバチ以外でも、蚊・アブ・ブユなどの毒虫に刺されたときや毒蛇に噛まれたときもの使えるため、アウトドア好きな方にとってはメジャーなアイテムです。
本記事では、ポイズンリムーバーのメカニズムと使い方を詳しく解説します。アウトドアをこれから楽しみたいという方や日常生活でスズメバチ等に刺される危険を感じたことがある方は、ぜひ参考にしてください。
このような方におすすめ
- ポイズンリムーバーがどんなものか知りたい方
- ポイズンリムーバーの使い方をおさえておきたい方
- ポイズンリムーバーの効果を高める使い方があるのか気になる方
- ポイズンリムーバーにどんな商品があるのか興味がある方

※1 対応地域・対応する加盟店により異なります
※2 対応地域・加盟店・現場状況により、お事前にお客様の同意を得たうえで、調査・見積り費用をいただく場合がございます
※3 作業後1週間以内に同じ場所に再発した場合に限ります
ポイズンリムーバーとは

まずはポイズンリムーバーの概要とメカニズム、効果を発揮できるタイミングを紹介します。
毒液を吸い取るアイテム
ポイズンリムーバーは、毒虫や毒蛇などに刺されたときに、皮下の毒を吸い取って除去するためのアイテムです。ただし、毒だけを選び取っって除去するものではありません。傷口周辺の液体を吸引するので、毒だけでなく血液や浸出液も同時に吸い取られます。
ポイズンリムーバーのメカニズム
ポイズンリムーバーは採血のときの注射器のような構造です。ピストンを操作すると、筒の内部が真空状態(陰圧)になります。気体や液体は気圧が低いところに向かって押し出されるので、毒液を吸い取れるという仕組みです。
最も効果があるのは刺傷後数分以内
ポイズンリムーバーで吸い取れるのは傷口周辺の毒液だけなので、蜂刺され後の数分以内でなければ効果を発揮できません。15分以上経過すると、効果はほとんどなくなります。
まずは安全な場所に移動するために走って逃げる必要はありますが、その後はすぐにポイズンリムーバーを使用しましょう。
ポイズンリムーバーの使い方

ポイズンリムーバーを使う手順は次のとおりです。
ポイズンリムーバーを使う手順
- ポイズンリムーバーを組み立てる
- 傷口にカップの中心を合わせる
- ピストンを操作して毒液を吸引する
- ピストンを戻して肌から離す
- 傷口を清潔な流水にあてる
それぞれのステップごとに詳しく解説します。
1.ポイズンリムーバーを組み立てる
ポイズンリムーバーの多くは、コンパクトに持ち運べるように部品をバラした状態になっています。商品によって組み立て方が異なるので、説明書をよく読み、手順通りに組み立てましょう。組み立てに誤りがあると、正しく機能しない可能性があります。
2.傷口にカップの中心を合わせる
ポイズンリムーバーの先端に取り付けたカップ(またはマウスピース)を刺し傷にあてます。このとき、傷口とカップの中心が合わさるようにあてると効果的です。
また、カップのフチが皮膚にぴったりと密着しており、隙間ができていないことを確認してください。
3.ピストンを操作して毒液を吸引する
ポイズンリムーバーのピストンを操作し、筒の中を真空状態にして毒液を吸引ます。操作は商品によって、押し込むタイプと引き上げるタイプに分かれるので、事前に確認しておきましょう。
なお、吸引は3分以上続けるか、2~5の手順を3分以上繰り返してください。短時間の吸引では毒液を十分に出しきれないことが多いからです。
4.ピストンを戻して肌から離す
吸引によって毒液が出てきたら、ピストンを3の手順とは反対に操作して吸引状態を解除します。そのうえで、ポイズンリムーバーを肌から離しましょう。
吸引したまま無理に引きはがすのはNGです。吸引した毒液が飛び散って目に入る恐れがあります。スズメバチの毒液が目に入ると失明することがあるので、必ずピストンを戻してから外すようにしてください。
5.傷口を清潔な流水にあてる
水道水や未開封のペットボトルなどの清潔な水が手元にある場合は、傷口に流水をあてましょう。ポイズンリムーバーで吸い出した毒液を洗い流すためです。
ただし、一度口をつけた水や川の水などは使用しないでください。水に含まれる雑菌が傷口から入り込むと、化膿などの傷の悪化につながるおそれがあります。
ポイズンリムーバーのより効果的な使い方

ポイズンリムーバーをより効果的に使う2つの方法を紹介します。
刺し傷から5~10cmのところを止血帯で縛る
心臓に近い方を上として、傷口から5~10cm上の部分を縛ってください。毒液が全身に回るのを防ぐ意味があります。縛るときにおすすめなのは、救急キット用などとして販売されているゴム製の止血帯です。
腕を刺された場合は片手で装着するのが難しいかもしれませんが、片手と口を使えば1人でも対応できます。念のため、事前に練習しておくのがおすすめです。
体毛をカミソリで剃る
ポイズンリムーバーは真空状態を作り出すことで毒液を吸引するものなので、皮膚とカップの間に隙間ができると十分に機能しません。体毛や毛髪が邪魔な場合には、周辺の毛をカミソリで剃りましょう。
ただし、その際は傷口に刃があたらないように注意してください。皮膚が刃でめくれてしまうと、傷が悪化する恐れがあります。

市販のポイズンリムーバー4選
通販等で購入できるポイズンリムーバーの中から、参考として4つの商品をご紹介します。
TIGER NEW エクストラクター 強力型
TIGER NEW エクストラクター 強力型は、ピストンを押すことで吸引できる仕組みなので、焦っているときでも片手で簡単に操作できます。傷口にあわせて選べる5種類・6サイズのカップ、携帯に便利なカラビナ付きのポーチもセットです。
Safety Life ポイズンリムーバー
Safety Life ポイズンリムーバーはピストンを引き上げやすい構造です。吸引したままの状態でカップを取り外せるため、複数箇所を刺されたときにも適しています。携帯しやすいコンパクトサイズです。
アスピラボ エクストラクター
長年にわたって販売されているフランス生まれのポイズンリムーバーです。カップは4種類が付帯しています。強力な吸引力が特徴で、ミツバチの毒針が皮膚に残っているときでも対応可能です。ただし、強力なだけに操作にもそれなりの力を必要とします。
Sin Adventure Gear ポイズンリムーバー
Sin Adventure Gear ポイズンリムーバーは日本の企業、株式会社アメージングクラフトが開発した商品です。コンパクトで組み立てと操作が簡単なので、素早く使えます。ただし、吸引力は強くないので、清潔な流水がある場所で繰り返し使用しましょう。
ポイズンリムーバーの練習をしておこう
山林や河川、自然公園など、スズメバチと遭遇しやすい場所に行くときはポイズンリムーバーの携帯を検討しましょう。また、いざというときにスムーズに使えるよう、練習をしておくことをおすすめします。
ただし、ポイズンリムーバーはあくまでも、症状悪化のリスクを軽減するための応急処置アイテムです。使用すれば安全ということではないので、できる限り早く適切な医療を受ける必要があります。
ポイズンリムーバー以外の携帯用アイテムや蜂刺されの応急処置の方法、病院に行くべき理由などを詳しく知りたい方は、次の2つの記事もぜひあわせてご覧ください。
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