蜂の生態

スズメバチの卵が孵化するまでの日数と羽化までの過程を写真付きで解説

スズメバチを春に見かけたり、小さな巣を発見したりしたとき、どれくらいで成長するものなのか気になった方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、スズメバチの卵が孵化し、蛹化を経て羽化するまでの日数と経過を解説します。後半では、働き蜂が多く羽化して危険になる時期も解説しているので、ぜひご覧ください。

本記事では、幼虫や巣内の写真が掲載されています。苦手な方はご注意ください。

このような方におすすめ

  • スズメバチの卵が何日で孵化するのか気になる方
  • 幼虫の期間はどれくらいで、過ごし方はどうなのか知りたい方
  • 蛹になるのか、どのように変態するかに興味がある方
  • 多くのスズメバチが羽化する時期を把握しておきたい方

※1 対応地域・対応する加盟店により異なります
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※3 作業後1週間以内に同じ場所に再発した場合に限ります

スズメバチの卵が孵化するまでの日数は3~8日

スズメバチの卵が産みつけられてから孵化するまでの過程を解説します。

1つの育房室に1つの卵が産み付けられる

女王蜂は六角形の育房室1つあたりに1つの卵を産み付けます。1回目の産卵では5~10個程度で、いずれも働き蜂の卵です。卵は乳白色かつ半透明の小さな粒で、育房室の外壁に先端がくっつけられます。

なお、次世代となる新女王蜂やオス蜂の卵が産み付けられるのは8月末から9月頃です。

孵化までの日数は蜂の種類で異なる

孵化までの日数は、最短のキイロスズメバチであれば3~4日ですが、オオスズメバチでは6~8日ほどかかります。個体差もあるため、確実に何日とはいえません。

また、湿度が60~80%、気温が25~30℃であることも孵化の条件といわれています。産卵時期は5月なので気候条件は満たされていますが、初期段階の巣では、断熱や通気の管理が十分にできないことも多いため、孵化に失敗する可能性があります。

スズメバチの幼虫の期間は12~18日

孵化後のスズメバチが幼虫のまま過ごす期間と育ち方を解説します。

4回脱皮する

卵から孵化したばかりの幼虫は、成虫にエサを与えてもらいながら育ちます。蛹化する前におこなわれる脱皮は4回です。脱皮前の幼虫は1齢幼虫、4回の脱皮が完了した幼虫を5齢幼虫と呼びます。

この1齢幼虫から5齢幼虫までの期間が12~18日です。卵の孵化と同様、キイロスズメバチの期間は短く、オオスズメバチの期間は長い傾向にあります。

成虫にエサを与えてもらう

スズメバチの幼虫は肉食です。ただし、自らエサを獲りに行くことはなく、成虫に与えられるものを食べて育ちます。与えられるのは、昆虫や動物の死骸を噛み砕いて丸めた肉団子です。幼虫の小さな口でも食べられるようになっています。

なお、成虫になると腰にあたる部分が細くなり、固形物が通らなくなるので肉団子は食べられません。

自分でエサを獲得する必要がないので目は退化している

自分でエサを獲得する必要のある芋虫(蝶やハバチの幼虫など)には目がありますが、スズメバチの幼虫の目は退化しており、存在しません。エサは成虫から与えられ、育房室の外に出ることもないため、視力が必要ないからです。

分泌液を出して成虫にエサをあたえる

幼虫は成虫に世話をしてもらうだけではありません。5齢幼虫が出す分泌液が、成虫の主食になるからです。エサを与えあうこの関係を、栄養交換と呼びます。

蛹になってから羽化するまでの日数は10~15日

スズメバチの蛹の期間と蛹化(ようか)の状態、体の変化を解説します。

育房室の入口に糸を吐いて蛹化

5齢幼虫が十分に育つと蛹化し、10~15日かけて成虫へと変化していきます。ただし、蛹といっても蝶の蛹や蛾の繭のようなものではありません。

スズメバチは蛹になるとき、育房室の入口に繭を吐いてキャップを作るという方法をとります。キャップの高さは女王蜂が最も高く、次がオス蜂、働き蜂の順です。

なお、キャップを作った段階ではまだ完全には蛹化していません。以下で詳しく解説します。

キャップを作ってから一度だけ糞をする

蛹とは、完全変態をする昆虫がエサをとらずに静止し、体をつくりかえる時期のことを指します。スズメバチの場合、キャップを作った時点ではまだ静止していないので、蛹化していません。

キャップを作った幼虫は、育房室内で一度だけ糞をします。これまで食べてきたものの老廃物(※)を一気に排出するためです。糞は育房室の内壁に固着し、羽化してキャップが破られてから外に出されます。

※幼虫の体にある黒い筋は溜め込まれた老廃物(糞)です。

クロスズメバチはカーストによってキャップの作りが異なる

クロスズメバチ(Vespla)では、働き蜂・女王蜂・オス蜂でキャップの色や厚さに違いがあるようです。

蜂の役割 キャップの特徴
働き蜂 薄く半透明。中心部はやや厚みがある。
女王蜂 働き蜂より厚い。中央の周辺は薄い部分が環のようになる。
オス蜂 均一に厚く真っ白。

なお、クロスズメバチの働き蜂とオス蜂の育房室は小型ですが、女王蜂は大型な育房室で育ちます。他のスズメバチ(Vespa)はランダムで、オス蜂が大型な育房室に入ったり、小型な育房室で全カーストが育てられたりします。

乳白色の体のままパーツがつくられ始める

蜂が育房室の中で蛹化すると、幼虫の体から徐々に成虫のパーツへと変化していきます。触角や目などの形が作られ、蜂らしくなっていく段階です。ただし、初期段階では形のみで、色はまだ幼虫と同じ乳白色です。

パーツが整ってくると色が変化し始める

パーツが整ってくると、ようやく色が変化し始めます。最初に色がつくのは目で、大きな複眼が形成されたことを確認できます。その後、胸部などの色もだんだんと成虫の色に近づいていくという流れです。

外殻がしっかりして毛が生えてくると羽化の時期

幼虫のやわらかな質感から変化し、硬質なクチクラ層が形成されると、ほとんど成虫と同じ見た目になります。その後、体毛が生えそろったら羽化の時期です。育房室のキャップを破り、外に出ます。

スズメバチの卵から羽化までの日数とシミュレーション

上記までで解説した各期間と合計日数と、5月15日に産卵がおこなわれた場合のシミュレーションを表にまとめました。

成長段階 日数 5月15日に産卵した場合の期間
卵 3~8日 5月15日~5月23日
幼虫 12~18日 5月18日~6月10日
蛹 10~15日 5月30日~6月25日
合計 25~41日 羽化するのは6月10日~6月25日

スズメバチの産卵から羽化までは、およそ4~6週間かかることがわかります。スズメバチの産卵が開始されるのは5月半ば頃なので、最短なら6月上旬、遅くとも6月下旬には働き蜂が羽化し始めるということです。

働き蜂が羽化すると危険性が急激に高まるので、巣を見つけたら静かにその場を離れましょう。自宅の敷地内で巣を発見した場合は、働き蜂がこれ以上増える前に駆除することをご検討ください。

なお、1回目の産卵された働き蜂よりも、2回目以降で産卵された働き蜂の方が早く成虫になる傾向があります。この理由は後述します。

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スズメバチの駆除料金

基本料金はほとんどのスズメバチが1,980円(税込)~、危険性・駆除難易度の高いオオスズメバチのみ別途料金です。この基本料金に、巣の場所や大きさなどの条件別の加算料金がかかる場合があります。加算条件の例は次のとおりです。

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条件例 概要
高所作業 地上4m以上が高所に該当。
危険手当や人員増、2段ハシゴや足場が必要となる作業。
狭所作業 床下や屋根裏など、退路を確保しづらく機材を選ぶ場所が該当。
危険手当や人員増、特殊薬剤の選定などが必要な作業。
巣の大きさ 巣の大きさに応じた加算料金。
巣が大きくなるほどに働き蜂の数が増えて危険度が増すため、加算料金がかかる。
特殊作業 外壁や天井、機器の部分解体や補修、木や茂みの伐採などが該当。

働き蜂が生まれると女王蜂は毎日産卵する

働き蜂が生まれると、それまで営巣・産卵・育児を一手に担っていた女王蜂が産卵に専念するようになります。産卵以外の業務を働き蜂に任せられるからです。

また、働き蜂がせっせとエサを運び入れて世話をするので、幼虫の成長効率もアップし、成虫になるまでの期間が早まる傾向にあります。さらに、5齢幼虫に達する個体が増えるほど、成虫の栄養補給効率がアップするという相乗効果も生まれます。

女王蜂の産卵数の増加と加速する成長スピードによって、7月以降は働き蜂の数が爆発的に増えるため、注意が必要です。

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スズメバチの羽化が始まったら危険

スズメバチは産卵されてから羽化するまでに25~41日を要します。5月半ば頃に生まれた1回目の卵が羽化するのは、6月に入ってからが目安です。それまでは女王蜂が単独ですべての作業を担っています。

ただし、「〇月までなら安心」と断言することはできません。地域や気候によっては5月半ばよりも早く産卵がおこなわれることもあるため、注意が必要です。巣を放置するほど働き蜂が増えるので、早めに対処することをおすすめします。

なお、産卵1回目の働き蜂が幼虫や蛹の段階であれば、女王蜂のみに対処すれば良いため自分でも巣を駆除できる可能性がありますが、働き蜂が羽化していたら、プロへの依頼を検討しましょう。その際は、ぜひハチお助け本舗へご相談ください。

スズメバチの卵の孵化に関するよくある質問

スズメバチの卵の孵化に関するよくある質問4つに回答します。

スズメバチの卵が孵化するまでの日数は?

卵が産み付けられてから孵化するまでの日数は、3~8日が目安です。スズメバチの種類によって差があります。

スズメバチの卵が羽化するまでの日数は?

卵の期間3~8日、幼虫の期間12~18日、蛹の期間10~15日の合計25~41日です。

スズメバチの産卵数が増えるのはいつ?

1回目の産卵で生まれた働き蜂が羽化するのは6月が目安で、7月頃から数が爆発的に増え始めます。

スズメバチの数のピークはいつ?

働き蜂の数がピークを迎えるのは8月頃です。攻撃性は9~10月にピークを迎えます。

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ハチお助け本舗 編集部

ハチお助け本舗編集部は、生活を脅かすハチの情報を発信する専門チームです。 「ハチ被害をなくしたい」という強い思いのもと、 現場で得た知識や経験を活かし、 ハチ駆除の専門家から寄せられた意見も参考にしながら、 読者の皆様にとって本当に役立つコンテンツを目指します。

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