土の中に住む蜂とは?その種類や自力で駆除する方法を紹介

ツチバチ

蜂が地面を這っている、あるいは土の中から蜂が出てきた場面を見たことがある方も、いるのではないでしょうか。

実は、蜂のなかには土の中に巣を作る種類もいるため、注意しないと巣を踏んでしまうこともあります。土の中に巣を作る蜂は、種類によっては凶暴で人を襲うこともあるため、うっかり巣を踏んでしまわないように注意が必要です。

この記事では土の中に住む蜂の種類や特徴をはじめ、自力で駆除する方法について紹介します。自分の身を守るためにも、ぜひ参考にしてください。

土に住む蜂の種類

まず、土に住む蜂の種類を紹介します。

ツチバチ
日本全国に生息する、ハチ目ツチバチ科ツチバチ亜科の蜂で、体長は1~2.5cmほどと大きめです。体の色は全体的に黒めの種類が多く、単独で行動する特徴を持ちます。

クロスズメバチ
ハチ目スズメバチ科で、働き蜂の体長は1~1.2cm、女王蜂でも1.5cmと小さめの蜂です。通称、地蜂とも呼ばれています。幼虫から成虫まで食用にできるため養殖もされており、幼虫は高級珍味である「蜂の子」として古くから重宝されています。

オオスズメバチ
ハチ目スズメバチ科で、北海道から九州と幅広く生息しています。働き蜂の体長は2.7~3.7cm、女王蜂の体長が4~5cmと日本最大級の蜂です。頭と腹がオレンジ色で、腹には黒の縞があるのが特徴です。獰猛で気性が荒く、危険な蜂といわれています。

ドロバチ
ハチ目ドロバチ科で、体長は0.5~2cmほどの蜂です。黒い体に黄色の線が入っていることから、スズメバチと間違われることも少なくありません。基本的にはおとなしく、単独かつがいで行動しています。

クロアナバチ
ハチ目アナバチ科で、体長は2.5cmほどの蜂です。全身が黒く、アリに似ている外見が特徴です。地面に穴を深く掘って巣を作るため、なかなか発見できないこともあります。

土で蜂の巣を作る【ツチバチ】

ツチバチの特徴や巣の形のほか、自力での駆除が可能かどうかを紹介します。

危険性
ツチバチは、こちらから危害を加えない限り刺しませんが、ツチバチを驚かせたり捕まえたりすると、身を守ろうとして刺すことがあります。そのため、見かけたら追い払わずにそっと離れましょう。

ツチバチに刺されると痛いものの、人体に影響するほど毒性は高くなく、あまり害はありません。ただし、毒性はあるので、刺されたら念のために病院で診てもらうことをおすすめします。

性格
ツチバチは、体が大きいものの性格は比較的おとなしいため、他の蜂と違ってむやみに人間を攻撃しません。単独で行動することから、あまり見かける機会も少ないでしょう。
また、メスはオスよりもおとなしい性格で、毒性も弱いのが特徴です。

巣の形
ツチバチは、庭や畑の土、公園の砂場などに穴を掘って巣を作ります。地中にある巣は見つけにくいものですが、うっかり踏んでしまうとツチバチに襲われる恐れがあるため、地面の近くで蜂を見つけたら注意してください。

自力での駆除
ツチバチの巣が小さい場合は自力での駆除も可能ですが、巣が大きい場合は専門の業者に依頼したほうがよいでしょう。攻撃的な種類の蜂の巣と間違えないよう、チェックすることも大切です。

ツチバチはおとなしい蜂ではあるものの、駆除する際は防護服をしっかり着用し、蜂用の殺虫剤で弱らせてから巣を掘り起こすようにしてください。

土で蜂の巣を作る【クロスズメバチ】

クロスズメバチの特徴や巣の形を知ると、自力での駆除が可能か不可能かの判断ができるようになるでしょう。

危険性
クロスズメバチはスズメバチの一種です。他のスズメバチと比べて毒性は弱いものの、刺されると痛みや腫れの症状が出ることがあります。

クロスズメバチは、春から秋にかけてのレジャーシーズンに活発化します。巣が土の中にあるので気付きにくく、知らずに巣を踏んでしまうことがあるので注意が必要です。

性格
クロスズメバチはおとなしい性格であり、こちらから危害を加えない限りは襲われないでしょう。ただし、巣に近づいたり蜂に触れたりすると威嚇して攻撃してくることもあるため、刺激しないように気を付けてください。

巣の形
クロスズメバチの巣は丸く、下の部分が膨らむような形になっているのが特徴です。巣の中は板状の巣が複数重なっていて規模が大きく、巣穴の数が多いものの、土の中にあるため発見するのは難しいといえます。

自力での駆除
クロスズメバチの巣を自力で駆除することはあまりおすすめできませんが、家や庭の周辺などに巣がある場合は、生活上での身の安全を考えて駆除しましょう。

巣の大きさが10cm以下であれば、自力でも駆除できるでしょう。ただし、クロスズメバチの巣は、40cmほどの大きさになるものもあります。巣の中には1,000匹を超える蜂がいることもあるため、自力での駆除は危険です。

巣の大きさが10cm以上の場合や、巣の周囲を飛んでいる蜂の数が多いときは、専門の蜂の巣駆除業者に依頼したほうが安全です。

土で蜂の巣を作る【オオスズメバチ】

オオスズメバチの巣を自力で駆除できるかできないかを判断するために、オオスズメバチの特徴や巣の形について知っておきましょう。

危険性
オオスズメバチは毒性が高く、刺されると強い痛みがあります。人によってはめまいや動悸が激しくなり、最悪の場合は死に至ることから危険性が高いとされている蜂です。

オオスズメバチの針は7mmほどあります。大きなアゴを鳴らしながら嚙みつき、この毒針で繰り返し突いて攻撃してきます。大変危険なので、もしオオスズメバチの巣を見かけても、近づかないようにしましょう。

性格
オオスズメバチは非常に獰猛で、巣から離れたところにいる人間も積極的に襲うことがあります。

他のスズメバチは、巣に近づいたりしなければすぐに襲われることはありませんが、オオスズメバチは巣からの距離に関係なく襲ってくるため、十分な注意が必要です。

巣の形
オオスズメバチは、釣り鐘状の巣を土の中に作ります。巣の外壁はもろく、底が抜けたような形になっているのが特徴です。

自力での駆除
オオスズメバチは危険性の高い蜂なので、自力での駆除は避けてください。巣を見つけても絶対に近づかず、専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。

なお、どうしても自力で駆除しなければいけない場合は最低限、次の条件が必要になります。すべての条件を満たせない場合は、速やかに専門業者に相談しましょう。

・働き蜂の動きが少ない4~6月
・巣の大きさが15cm以内
・専門業者が着用するようなレベルの防護服がある

土で蜂の巣を作る【ドロバチ】

ドロバチの特徴や巣の形、自力での駆除は可能かどうかを紹介します。

危険性
ドロバチは、蜂のなかでも針の毒性が比較的低いとされています。蜂や巣に近づくだけでは攻撃されることがあまりなく、他の蜂と比べても危険性が少ないため、巣を無理に駆除する必要はないでしょう。ただし、人間が危害を加えた場合には襲ってくるので注意が必要です。

性格
スズメバチと違いドロバチはおとなしい性格で、人間に対してあまり威嚇や攻撃をすることがありません。基本的に集団で活動せず、単独で巣作りから子育てまでを行ないます。

巣の形
ドロバチの巣はサイズが小さめのものが多く、土や泥の塊などでツボのような形の巣を作ります。土や泥で作られた巣には丸い穴が1~2個開いており、外壁はスコップなどで簡単に壊せるほどに薄くなっています。

自力での駆除
ドロバチの巣は自力での駆除が可能ですが、蜂のなかでも危険なオオスズメバチの巣と形が似ているので、間違えないように注意しましょう。ドロバチの巣かわからないときは、自分で判断せず専門の駆除業者に相談することをおすすめします。

なお、ドロバチの巣を自分で駆除するなら、幼虫が羽化して巣立ったあとがよいでしょう。巣の中が空なので、ドロバチに刺される心配がなく安全です。

土で蜂の巣を作る【クロアナバチ】

クロアナバチの特徴や巣の形から、自力での駆除は可能かどうかを判断します。

危険性
クロアナバチは攻撃性や毒性が低く、蜂に触れたり巣を破壊したりといったことをしなければ、人間には危害を加えない比較的安全な蜂といわれています。

クロアナバチは毒性が低いとはいえ、刺されても問題ないわけではありません。もし子どもやお年寄りが攻撃されると、ハチ毒によるアナフィラキシーショックを起こす恐れもあるので注意が必要です。

また、クロアナバチの外見はアリと似ているため発見が遅くなり、対処が遅れる危険性も考えられるでしょう。

性格
クロアナバチはおとなしい性格だといわれています。しかし、「クロアナバチだと思っていたら、クロスズメバチやオオスズメバチだった」ということもあるため、蜂の巣に近づかないなど刺激を与えないように注意しましょう。

巣の形
クロアナバチは水はけや日当たりの良い土地を好み、地面に穴を掘って巣を作ります。

クロアナバチは土の中に巣を作るため、発見するのが遅れてしまうこともあります。自宅の庭など土のあるところで蜂を見かけたら、巣のある場所などを注意深く観察し、早めに駆除するように業者に頼むとよいでしょう。

自力での駆除
クロアナバチの巣を自力で駆除することは可能です。しかし、巣を丸ごと駆除しようとしても、同じ場所に巣を作られてしまう可能性があるため、産卵を終えて巣から離れるのを待つほうがよいでしょう。

また、クロアナバチかわからず、他の危険な蜂である可能性を考えられる場合は業者に相談するのがおすすめです。

土に住む蜂の巣を自力で駆除する方法

土の中に蜂の巣があるのを発見した、または土や泥でできた蜂の巣を見つけたときには、どのように対処すればよいのでしょうか。

ここでは、自分で駆除する場合に準備するものや駆除方法を解説します。

駆除をする際の準備

自分で蜂の巣を駆除する場合、安全に作業するためには次が必要です。

防護服
蜂から自分の身を守るために、専門業者が着用するものと同じレベルの防護服を用意してください。自治体によっては、無料で防護服の貸し出しをしている場合もあるので、個人で用意するのが難しい方は役所に問い合わせてみましょう。

着用の際は防護服の下にレインコートを着るなど、二重の防護をするのがおすすめです。

革手袋
革手袋がない場合は、刺されても貫通しないように厚手の手袋を必ず準備してください。

スプレー式殺虫剤
600ミリリットル缶を2本用意します。

燻煙式殺虫剤
60~120グラム缶を2個用意します。

3m前後の棒
燻煙式殺虫剤を取り付けるために使います。

針金
燻煙式殺虫剤を棒に取り付けるために必要です。

スコップ
蜂の巣を駆除したあとの穴を埋めるために使用します。

駆除する方法

オオスズメバチは凶暴で攻撃力が高いので、自力での駆除は非常に危険です。自力で駆除する場合は「巣の大きさが15cm以下であること」「働き蜂が少ない4月~6月にすること」「専門業者と同じレベルの防護服を着用すること」の3つの条件を、最低限満たしている状態で行ないましょう。

上記の条件がすべて満たせない場合は、自力で駆除せずに専門の業者に依頼してください。

上記の条件をすべて満たしている方が、自力で土の中のハチの巣駆除をする際は、次の手順で行ないます。

①巣を確認する
日没後に、巣があると思われる場所の2~3m手前までゆっくりと静かに近づき、巣の場所を確認します。蜂は、夜になるとわずかな振動でも反応するほどに神経質な状態になり、巣から出てくることがあるので注意しましょう。

②燻煙式殺虫剤を使用する
針金を使って燻煙式殺虫剤を棒の先端に取り付け、燻煙式殺虫剤に点火します。それを巣の入り口に近づけて10秒~20秒ほど煙を浴びせてから、巣の奥に突っ込みます。このとき、蜂が巣から出てくるかもしれませんが、落ち着いて続けましょう。

③巣穴を塞ぐ
巣の周りに蜂がいなくなったらスコップを使い、巣の入り口を10cmほどの厚さの土砂で塞ぎます。また、巣に戻ってきた蜂も駆除できるように、巣があった場所にも殺虫剤をスプレーしておくとよいでしょう。

まとめ

蜂にはさまざまな種類がありますが、そのなかには土の中に巣を作るものや、土や泥で巣を作るものもいます。自分で駆除することが可能な蜂もいますので、それぞれの蜂の特徴や注意点を十分に理解したうえで、自力駆除をするのもよいでしょう。

自分で駆除する際は、身を守るための防護服や手袋・長靴などの準備を行ない、周囲に人がいないことを確認してから駆除してください。

ただし、オオスズメバチのように自己駆除には向かない蜂もいますので、「自分で駆除するのは難しい」と思ったら、蜂の巣駆除の専門業者に依頼することをおすすめします。

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