蜂の巣を駆除するベストな時間帯は?駆除の方法や蜂の巣対策についても紹介

花にとまるアシナガバチ

自宅の周辺などで蜂の巣を見つけた場合、「すぐに駆除したい」と考える方は多いでしょう。しかし、十分な準備をせず、または知識を持たないまま蜂の巣を駆除しようとするのはとても危険です。

安全に蜂の巣を駆除したいなら、駆除に適した時間帯や注意点などについて正しく理解しておきましょう。今回は、蜂の巣を駆除する具体的な方法や、巣を作らせないための対策などについて詳しく解説していきます。

蜂の巣は自分で駆除しても良い?

そもそも、蜂の巣は自分で駆除できるのでしょうか。蜂の巣を自分で駆除する場合には、注意点を押さえておき、正しい駆除の仕方を心がけましょう。

自分で駆除できるのか?

蜂の巣が自分で駆除できるかどうかは、蜂の種類や巣を発見した時期、巣の大きさなどの要素をもとに判断します。例えば、スズメバチは攻撃性が高い蜂として非常に有名であり、自分で駆除するのは危険です。そのため、スズメバチの巣を発見したときには、専門業者に駆除を依頼すると安心でしょう。

また、アシナガバチやミツバチはそれほど攻撃的ではないため、状況によっては自分で駆除できる場合もあります。

蜂の特徴や見分け方について詳しくはこちら

自分で駆除する際のポイント・注意点

何の用意もしないまま蜂の巣を落とそうとしたり、巣に向かって殺虫剤を散布したりするなどの行為は、蜂を刺激するため大変危険です。蜂の巣を自分で駆除するのであれば、事前準備を怠らないようにし、注意点もしっかりと守りましょう。

事前準備はしっかり行なう
蜂の巣を駆除する際には必要な道具を用意するだけでなく、服装を整えたり、適した時間帯に駆除したりするなどの点にも配慮しなければなりません。

例えば、黒や紺などの濃い色の服を着て作業をすると、蜂を刺激するため危険です。他にも、蜂が活動しない時間帯をねらって駆除をするなど、時間帯にも十分注意しましょう。

スズメバチは自分で駆除しない
スズメバチの巣を見つけた場合、自力での駆除は避けてください。スズメバチは、アシナガバチやミツバチに比べて攻撃性が高く、素人が駆除すると危険です。

スズメバチの巣は、大きなものになると直径が60cm以上にもなるため、素人が自力で駆除するのは現実的に難しいという問題もあります。

15cm以上の蜂の巣は自力で駆除しない
蜂の種類にかかわらず、巣の大きさが15cmを超えるものは自力で駆除しないほうがよいでしょう。一般的な話として、素人が安全に駆除できる蜂の巣のサイズは15cmまでとされています。

15cm以上の蜂の巣の中では蜂が羽化し、働き蜂が増加している恐れがあることから、作業が難しくなることが考えられます。

狭い場所にできた蜂の巣は自力で駆除しない
狭い場所にある蜂の巣も自力で駆除してはいけません。例えば、床下や壁の隙間などの狭いスペースにできた蜂の巣を駆除する際は、十分な作業スペースの確保が難しいだけでなく、安全に作業しにくいことも問題です。

他にも、屋根裏やベランダ、軒下などの高い場所にできた蜂の巣も、安全に駆除をするのが難しいことから、専門業者への依頼をおすすめします。

蜂の活動時期と時間帯について

蜂が活発に活動する時期と時間帯は、ある程度絞られます。そのため、蜂の巣の駆除をする際には、種類ごとの活動時期と時間帯を把握したうえで、安全に作業ができるタイミングを選ぶようにしましょう。
ここからは、蜂の活動時期と時間帯を種類ごとに紹介します。

蜂の活動時間

蜂の一般的な活動時期と活動時間帯は、以下のとおりです。

蜂の活動時期
蜂は3~11月頃に活動するのが一般的です。女王蜂は春先に冬眠から目覚めて巣作りを始め、夏以降は繁殖期に入ります。繁殖期になると働き蜂が誕生するため、巣も大きくなります。この時期は蜂の活動時期のピークに相当することから、蜂に刺される被害が特に多くなる季節ともいえるでしょう。

また、新しい女王蜂が誕生したら巣は放棄され、冬になると働き蜂も活動を終えます。女王蜂が冬眠すれば、蜂に刺される心配はなくなるでしょう。

なお、4月頃に単独で飛んでいる蜂を見かけたら、女王蜂の可能性があります。この時期の女王蜂は弱っており、攻撃性もそれほど高くはありませんが、発見したら早めに駆除することがおすすめです。

蜂の活動時間帯
一般的に蜂が活動する時間は、6~21時頃といわれています。
基本的に働き蜂の活動サイクルは、朝出かけて日中はエサを探し、日没後に巣へ戻るという流れです。このように、働き蜂は朝から日中にかけて活発に飛びまわるため、この時間帯に駆除をするのは危険でしょう。

蜂の種類別の活動時間と時期は次のとおりです。

アシナガバチ

活動時間
アシナガバチは早朝から夕方に活動します。活動は昼間のみで、夜になると巣に戻って睡眠をとるという傾向が見られます。

活動時期
アシナガバチは3~9月の間に活動します。下記のスズメバチやミツバチと比較してみると、活動時期が比較的短いことがわかります。

また、アシナガバチは6~8月頃に特に攻撃的になり、巣の規模も最大になります。巣作り中や繁殖期は攻撃性が増すため、むやみに近づかないようにしましょう。

スズメバチ

活動時間
スズメバチは24時間活動しますが、夜の間の活動は比較的ゆるやかだといわれています。スズメバチは夕方から夜には巣に戻り、幼虫の世話をします。そのため、夜は大人しく、攻撃してくることはあまりありません。

活動時期
スズメバチの活動時期は4~12月頃です。スズメバチはもともと気性が荒い蜂として有名ですが、繁殖期になるとより攻撃的になります。特に秋口は攻撃性が増すため、十分注意してください。

また、スズメバチのなかには、他の蜂の巣を攻撃するものもいます。警戒心が強いとされる秋口にスズメバチの巣を見つけた場合は、極力近づかないように注意しましょう。

ミツバチ

活動時間
ミツバチは早朝から夕方にかけて活動します。ミツバチはスズメバチのように24時間活動するのではなく、夜になると巣に戻りきちんと睡眠をとるのが特徴です。

活動時期
アシナガバチやスズメバチとは異なり、ミツバチは2~12月とほぼ1年にわたって活動しています。なかでも10~11月、2~3月は攻撃的になる時期といわれています。そのため、この時期のミツバチを刺激すると刺される恐れがあるため注意しましょう。

蜂の巣を駆除しやすい時間帯や条件はあるのか?

蜂の巣を安全に取り除くためには、駆除しやすい時間帯や条件についても押さえておきましょう。

駆除しやすい時間帯

蜂の巣を駆除する時間帯としては、晴れた日の日没から2~3時間後がおすすめです。日中に作業を行なうと、蜂が巣に戻ってくる恐れがあります。夜間になると暗くて飛べないことから、ほとんどの蜂は巣に戻っています。

駆除する日時を決めたら、日中に巣の場所や穴の位置を確認しておき、スムーズに作業が始められるように準備しておきましょう。蜂の巣を確認する際は、近づきすぎないように気を付けてください。

駆除しやすい条件

蜂の巣を駆除するのに適した時間帯がわかったところで、駆除しやすい条件についても確認しておきましょう。

巣が小さいうちに駆除する
蜂が活発に活動する時期になると、巣は急スピードで大きくなり、素人による駆除は難しくなります。蜂の巣を駆除する場合は、春先の4~6月頃を目安とし、巣が15cm未満の時期に早めに対処することがポイントです。

蜂の巣を駆除すべきかどうかで悩んでいる間に、蜂の巣はどんどん大きくなります。巣が大きくなると、蜂の攻撃性も高まるため非常に危険です。

なお、スズメバチやアシナガバチの場合、作り始めたばかりの巣に関しては女王蜂が1匹で巣作りを行なっています。女王蜂は比較的大人しいため、巣が小さいうちであればまだ駆除しやすいといえるでしょう。

雨の日や気温の低い日に駆除する
蜂の羽は繊細な作りのため、雨に濡れただけでうまく飛べなくなり、動きが鈍くなります。さらに、蜂は寒い日も苦手です。

特に、梅雨の時期は気温が下がるだけでなく、雨で動きにくいことから、蜂にとっては最悪のシーズンといえるでしょう。ただし、梅雨明けになると蜂も再び活動し始めるため注意が必要です。

自力で蜂の巣を駆除する場合の準備と方法

自力で蜂の巣を駆除しようと考えているのであれば、必要最低限のアイテムをそろえておくだけでなく、正しい駆除の方法についても理解しておきましょう。

準備するもの

蜂の巣を素人が自力で駆除する場合でも、防護服や手袋などのアイテムは必ず用意しましょう。以下は、蜂の巣を駆除する際に必要なものです。

防護服
防護服は欠かせないアイテムの一つです。しかし、蜂の駆除を目的とした専用の防護服は、数万~10万円前後と高額です。なかには、防護服を無料で貸し出ししている自治体もあるため、用意するのが難しいときには問い合わせてみるとよいでしょう。

防護服が用意できない場合は、白色に近い明るい色で襟や袖口に隙間がない、厚手の長袖・長ズボンで代用しても構いません。これらを着用した上からレインコートを着て、蜂に刺されるのを防ぐとより安心です。作業着を持っている場合は、ぜひ防護服の代わりとして着用しましょう。

手袋・長靴
万が一、蜂に刺されることを想定して、手袋は蜂の針を通しにくい厚手の素材のものを用意することがポイントです。例えば、軍手や革の手袋などは、蜂の巣の駆除に適したアイテムといえます。

また、ズボンの裾を長靴のなかに入れ、蜂が入ってこないように上から紐で縛っておくと安心です。

殺虫剤
蜂専用の殺虫剤はホームセンターなどで販売されています。スプレータイプの殺虫剤であれば、自力で駆除をする場合でも比較的使いやすいでしょう。合成ピレスロイド系の成分が含まれていれば、蜂専用でないものでも構いません。

長い棒
蜂の巣を直接触ることは控えましょう。巣を落とすためには、物干し竿のような長い棒を用意しておくと便利です。

ゴミ袋と虫取り網
駆除した蜂の巣は、ゴミ袋に入れて処分します。虫取り網にゴミ袋を入れておき、棒で蜂の巣を叩き落すようにすると楽に作業ができます。

駆除の方法

蜂の巣を駆除する際、まずは2~3mくらい離れたところから巣の表面に向かって殺虫剤を噴射します。このとき、2~3分間続けて噴射することがポイントです。

次に、巣の穴から内部に向かって殺虫剤を噴射し、残っている蜂を駆除します。この時点で巣にいる蜂は弱っているため、それほど危険性は高くないと考えられますが、十分注意してください。

周囲に蜂がいなくなったところで、虫取り網にゴミ袋をセットしたものを巣の下に置き、長い棒を用いて巣をはたき落とします。巣があった場所には殺虫剤を散布しておき、蜂が再び巣に戻ってくるのを防ぎましょう。

最後に、巣が入ったゴミ袋の中にも殺虫剤を噴射し、ゴミ袋を閉じます。駆除した蜂の巣が入ったゴミ袋は、燃えるゴミとして処分しましょう。

蜂の巣を作らせないための対策方法

蜂の巣を駆除する際、どんなに注意をしたとしても危険が伴います。そのため、できるだけ蜂に巣を作らせないための工夫をしておきましょう。ここでは、蜂の巣を作らせないための対策を5つ紹介します。

予防効果のある殺虫スプレーを使用する

蜂が巣を作りやすい場所には、いくつかの条件があります。具体的には、「乾燥している」「外敵が襲ってこない」「風雨から身を守れる」などです。

そのため、屋根裏や軒下、ベランダなどの蜂が巣を作りやすい場所には、あらかじめ殺虫剤を噴射しておきましょう。殺虫剤には蜂が嫌がる成分が入っているため、これらの場所にスプレーを噴射しておくと、蜂は近寄らなくなります。ただし、スプレーによって効果の持続期間は異なるため、定期的に噴射することがポイントです。

木酢液を塗っておく

木酢液とは、木材や炭を燃やしたときに出る液体の上澄み液のことです。この液体をにおうと、焦げ臭いにおいがします。蜂は木酢液のにおいを嫌うため、巣を作りやすい場所に塗っておくだけで蜂を寄せ付けず効果的です。

ただし、木酢液は強烈なにおいがするため、使用する場所を選ぶ必要があります。例えば、ベランダに洗濯物を干すのであれば、洗濯物へのにおい移りの恐れがあるため注意しましょう。

防虫ネットを設置する

蜂が巣を作りやすいレンジフードや通気口などの部分には、防虫ネットを取り付けることで物理的に蜂の侵入をブロックできます。ただし、高い場所に防虫ネットを設置するのは危険な作業であるため、転落事故には十分注意しましょう。

蜂の捕獲機を設置する

蜂が好む香りを出す捕獲機を設置し、おびき寄せて捕獲するという方法もあります。捕獲機を設置し、巣を作り始める前の女王蜂を捕まえることができれば、当然巣を作られるリスクも軽減します。

しかしながら、捕獲機はスズメバチ以外の蜂では、あまり効果が期待できないこともあります。そのため、できれば蜂の種類を事前に確認しておくとよいでしょう。

水をまく

蜂は湿気を嫌うため、水をまいておくのも一つの方法です。しかし、すぐに水が乾いてしまうことから湿度を維持するのが難しく、他の方法に比べると効果が薄いといえます。

まとめ

蜂の巣は、大きさや時期などによっては、自力で駆除できる場合もあります。しかし、蜂の習性や種類別の特徴などに精通していないと、怪我をする恐れもあり非常に危険です。確実に蜂の巣を駆除したいときは、専門業者への依頼を検討してみましょう。

そもそも蜂に巣を作らせないために、本記事で紹介した対策を講じて、予防するのもおすすめです。安全な暮らしを守るためにも、蜂の巣を見つけたら早めの駆除を行ないましょう。

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