「え、家の中に蜂が入ってきたんだけど！すぐに追い出したい！」
「なんで家の中に蜂が入ってくるの？怖い！！」

まずは落ち着いて、次の対応をしてください。

家に蜂が入ってきた時の対応
・騒がない（ゆっくりうごく、小声で話す） ・明るめの服に着替える ・蜂から背を向けずゆっくり後ずさる

家の中に入ってきた蜂は、餌無しでも3～6日くらい死にませんので、このページでご案内する方法で速やかに追い出してください。

ただし、「最近、何度も家の中で蜂を見る」という方は、原因がありますので、適切な対策をしてください。

>>「最近、よく家に蜂が入ってくる」方はこちら

家の中に蜂が入ってきた！追い出す2つの方法を解説

蜂を追い出す2つの方法
①部屋を暗くして窓を開ける ②蜂の苦手なニオイで追い出す

蜂が家に入ってきたら、慌てず、騒がず、この2つの方法で追い出してみてください。

それぞれご案内していきます。

【方法①】部屋を暗くして窓を開ける

家の中に入ってきた蜂を追い出す方法の1つ目は、部屋を暗くして「1ヶ所だけ」窓を開けるというものです。

蜂が嫌いな色は黒で、蜂は光に向かっていく性質があります。

ですので、部屋の中の1ヵ所だけが明るい状態を作れば、自然と明るい窓から外へ出ていきます。

手順はシンプルです。

蜂を家から追い出す手順
①窓を1ヶ所だけ開いた状態にする ②その窓以外のカーテンを閉めて部屋を暗くする

もし今が夜の場合は、懐中電灯（車のヘッドライトもOK）を外から窓に向かって照らして、ハチを誘導する必要があります。

ほとんどの蜂は昼行性ですが、中には夜行性のモンスズメバチ（スズメバチの一種）がいます。

モンスズメバチは毒性が強いです。

ですので、夜に家の中に蜂が入ってきたら、距離を置き、安全なところから懐中電灯などで照らしてください。

より詳しくはこちらの「スズメバチは夜に退治する」でご確認いただけます。

【方法②】蜂の苦手なニオイで追い出す

方法の2つ目は、蜂の苦手なニオイで追い出すというものです。

窓を開けても蜂が外へ出ていかない場合に実施してください。

蜂が嫌うニオイは次の2種類です。

蜂が嫌うニオイ
①蚊取り線香に使われているピレスロイド系の成分 ②ハッカ油などの天然ハーブ

窓から離れた場所で蚊取り線香をたいたり、水で薄めたハッカ油を散布したりすると、比較的安全に蜂を追い出せます。

ただし、蜂に向けてハーブのスプレーを直接吹きかけるようなことはしないでください。

興奮して攻撃的になり、襲ってくる危険性があるからです。

蜂から離れたところで利用してくださいね。

ハチが家に入ってきた時にやってはいけない3つのNG対策

この3つの方法はNG
①虫取り網で捕まえて外に出す ②掃除機で吸い取る ③火や煙を使う

蜂が家に入ってきた時にやってはいけないのはこの3つのことです。

虫取り網で捕まえる場合、失敗すると、危険を感じた蜂に反撃されてしまうかもしれません。

掃除機で吸い取っても、閉じ込めただけで数日間は生きています。はい出てきたり、ゴミ捨ての時に針が刺さったりといったリスクがあります。

ハチは火や煙に弱いですが、屋内で使えば火事になってしまいますので、現実的ではありません。

家の中に入ってきた蜂を駆除する3つの手順

家の中に入ってきた蜂を駆除する3つの手順
①事前準備 ②殺虫スプレーを使用する ③密閉容器に入れて廃棄する

追い出そうとしても「蜂が窓から離れない」「蜂が部屋から動かない」という場合は、駆除してください。

家の中にいる蜂を一匹殺しても、他の蜂が集まってくることはありません。

※ただし、もし家の中に蜂の巣がある場合は、仲間が集まってくることがあります。

【手順①】事前準備

必要な事前準備
①服装は白色 ②厚手の長袖や長ズボンを着用する ③アクセサリーを外す ④殺虫スプレーを用意する

蜂が寄って来ないように、白い服、明るめの服を着てください。

肌の露出が少ない厚手の長袖と長ズボンを身に着けるようにしてください。

夏場で暑いかもしれませんが、刺されないようにするために重要です。

アクセサリーなど光るものに寄って来る可能性がありますので、外しておいてくださいね。

殺虫スプレーはハチ専用の殺虫剤のものがありますが、無ければ「ピレスロイド」という成分が入っている殺虫スプレーで代用できます。

有名どころの殺虫スプレーなら「ピレスロイド」が入っていますが、念のため成分表で確認してくださいね。

【手順②】殺虫スプレーを使用する

蜂から1～2mほど距離を取り、殺虫スプレーを数十秒～1分ほど続けて直接蜂に吹き付けてください。

家具にかかるとビショビショになってニオイが取れなくなることがあります。

蜂専用の殺虫スプレーを屋内で使用する際は、家具にかからないように注意して噴射してくださいね。

【手順③】密閉容器に入れて廃棄する

蜂は死んでからもしばらくの間は人を刺す可能性があるため、素手では触らないようにしてください。

逃げられないように注意しながらホウキとちりとりで密閉容器に入れます。

可燃ごみの日に捨ててください。

参考）大阪市健康局、埼玉県日高市役所環境課

家の中に蜂が入ってくるのはどこから？5つの侵入経路をチェック

蜂が家に入ってくる「5つの侵入経路」
①換気口 ②エアコン周辺 ③網戸やその周辺 ④屋根裏に通じる点検口 ⑤洗濯物（と一緒に取り込む）

「窓は締めているのに、いつの間にか家に蜂がいた」と不思議に思うかもしれませんが、窓以外にも侵入経路はあります。

蜂が侵入しやすい場所、侵入経路についてご案内していきます。

①換気口

換気口は、特にスズメバチが入ってくる可能性が高い場所です。

壁掛けタイプの換気口の場合は、プロペラの隙間から家の中に蜂が侵入してきます。

レンジフードがあったとしても、内部のプロペラに隙間があると入ってきてしまうため、注意が必要です。

また、換気扇は蜂が巣を作りやすいスペースがあるため、家の中に蜂が入りやすいだけではなく、換気扇に巣を作られるケースも多いです。

②エアコン周辺

エアコン周辺からの侵入経路は次の通りです。

・ダクトホース（通気口の穴）
・ダクトホース通すために開けた壁の穴の隙間
・ダクトホースにできた亀裂
・ドレンホース（発生した水を排出する管）

基本的には、エアコン周辺から虫などが侵入してこれないような構造になっています。

ですが、破損していたり、整備に不備があったりすると、上記のような箇所から蜂などの虫が侵入してくることがあります。

③網戸やその周辺

網戸やサッシをしっかり閉めていれば蜂が入ってくることはありません。

ですが、歪んだり、壊れたりして、隙間ができていることがあります。

具体的には次のようなことで隙間ができます。

・網戸が破れている
・網戸の戸車がすり減って、網戸の窓枠と高さがズレている
・網戸の窓枠そのものが変形してしまっている

④屋根裏に通じる点検口

一度屋根裏に入った蜂が、屋根裏に通じる点検口の隙間から家の中に入ってきます。

屋根裏は蜂が過ごしやすい場所であるため、巣が作られている可能性があります。

何度も家の中に蜂が入ってくるからと調べてみたら、「屋根裏に巣を作られていた！」というケースは多いです。

⑤洗濯物（と一緒に取り込む）

蜂がいることに気付かず洗濯物を取り込んで、家の中に侵入されてしまうケースがあります。

ハチは次のような理由で、洗濯物に止まります。

・洗濯物を休憩場所として利用する
・蜂は白い洗濯ものに寄って来る習性がある

6月～10月の蜂の活動が活発になる時期は、洗濯物を取り込む際、「蜂がいるかも」と考えながら確認してくださいね。

家の中に蜂が何度も入ってくる原因

家の中に何度も蜂が入ってくる原因
①巣が作られてしまった ②甘いニオイがするものがある

家の中に蜂が入ってくる原因は2つあります。

追い出しても駆除しても、何度も出てくるなら、考えられる原因は上記の可能性が高いので、適切な対応をしてください。

【原因①】巣が作られてしまった

ここまででご案内してきた追い出し方や駆除方法を試しても、何度も家の中に蜂が入ってくる場合、蜂の巣が作られてしまっているのかもしれません。

家の近く（庭や家の壁、軒下など）に蜂の巣があるかどうか観察してみてください。

もし締め切った部屋に蜂がいたら、屋根裏や床下、壁の中など、建物内に蜂の巣が作られている可能性があります。

次のようなことを考えると、プロの業者に依頼したほうが安全かつ確実に駆除できるのでおすすめです。

・建物内を自分で調べるのは難しい
・蜂の巣駆除には危険がともなう

>>蜂の駆除のプロに相談する

【原因②】甘いニオイがするものがある

蜂は甘いニオイに引き寄せられる性質があります。

具体的には次のようなものです。

・開いた缶ジュース
・甘い匂いのする食べ物（菓子、果物など）
・甘いニオイのする花
・甘い匂いのする洗剤や柔軟剤

これらを蜂の侵入経路になりそうな場所（①換気口、②エアコン周辺、③網戸やその周辺、④屋根裏に通じる点検口など）に置いておくと、家の中に入られる可能性が高くなります。

甘いニオイがするものはこうした場所に置かないようにしてください。

例えば、ベランダや玄関周辺に植物を置くなら、甘い香りのするものではなく、蜂が嫌がるミント系の植物にしてみてください。

洗濯物を外干しするご家庭であれば、無香料のものに切り替えることをおすすめします。

家の中に入ってきた蜂に関するQ&A

家の中に入ってきた蜂についてよくある質問とその回答をご案内します。

Q.もし家の中の蜂を見失ってしまったら？

時間帯で対策が異なります。

時間帯	対策
昼	1ヶ所だけカーテンと窓を開けておく
夜	1ヶ所だけカーテンと窓を開け、外から懐中電灯で照らす

スズメバチやアシナガバチが入ってきたのに家の中で見失った場合は、上記のように対応してください。

蜂には「明るい光によって行く」という習性がありますので、明るい光を追っていくうちに、自然と出ていくようにします。

Q.家の中に入ってきた蜂に刺されてしまったら？

慌てずに、次のように対処してください。

蜂に刺された時の対処法
①針を抜く ②傷口を洗い流す ③抗ヒスタミン軟膏を塗る ④症状によっては救急車を呼ぶ

ウェルシアやマツキヨなどのドラッグストアに行き、「蜂に刺されたので軟膏が欲しい」と伝えてください。

参考）大阪府医師会「ハチに刺されたら」

Ｑ．蜂みたいだけど違うかも…

ハチではなく、蜂みたいな虫もいます。

蜂みたいな虫
・アブ ・ガ ・ハエ など

余裕が無いと思いますので、次のような確認はせず、ご案内した方法で追い出してください。

・「蜂かどうかの確認」はしない
・「蜂の種類の確認」はしない

Q.蜂が家に入ってきた場合のスピリチュアルな意味は？

「幸運が舞い込んだ」「家庭円満の証」「伝え終わったら自然に出ていく」ということのようです。

蜂がいることのリスクを踏まえて、自己責任で行動してくださいね。

特に6月～9月に大きくて黒くて、オレンジ色の蜂がいたら、日本で最も危険なオオスズメバチの可能性が高いです。

家の中に蜂が入ってくることへのまとめ

このページのまとめ
・家の中に蜂が入ってきたら落ち着く ・追い出す方法を試し、ダメなら駆除する ・何度も入ってくるなら原因別に対策をする

家の中に蜂が入ってきた場合に、避けたいのは「慌ててパニックになってしまい、刺激されて興奮した蜂に刺される」という事態です。

まずは落ち着いて、このページでご案内した追い出す方法を試し、それでもダメなら退治してください。

追い出しても、何度も家に蜂が入ってくる場合は、原因がありますので、しかるべき対処をしてくださいね。

もし巣ができていたら、ハチお助け本舗にご連絡ください。24時間365日、電話対応しています